蒼ざめた月/Pale Moon

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2010年12月24日 (金) 07:35時点における219.42.254.182 (トーク) - whois による版
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Pale Moon / 蒼ざめた月 (1)(青)
インスタント

ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。


マジック史上最弱のカード(ダークスティールまでの中で)。むしろ蒼ざめるのはブースターパックを開けた自分という、本当にどうしようもないカスレアカード。

なぜどうしようもないかというと、こういった効果は恒久的に効いてこそ意味があるものであり、一時的なものでは微々たる結果しか生みださないためである。さらにマナ能力スタックに乗らないため「色マナを生み出そうとしたところに対応してこれを唱え無色マナを生み出させる」という使い方は不可能。さらに蒼ざめた月を唱えても、その解決前に色マナを生み出すことも可能であるため対戦相手アップキープに事前に唱えなければならず、しかもこの場合でもインスタントの妨害は不可。色マナは拘束するものの、代わりに無色マナは生み出すため量的な拘束にはならない。仮に唱えてもそもそも対戦相手はそのターン特殊地形で色マナを生み出すつもりがない、または生み出せなくても困らない可能性も充分あり、するかどうかも分からない行為に対して事前に警戒をすることになる。これはオアリムの詠唱/Orim's Chantにも言えることかもしれないが、こちらは相手に対する制限が蒼ざめた月の「特殊地形の生み出す色マナ」という狭い制限に比べると圧倒的に強力である上に、制限内容が確実である。微々たる効果すら無駄に終わる可能性ばかりが高く確実性が低い。

また、対戦相手色マナを出せる特殊地形コントロールしていることが前提であるため、色マナの出る特殊地形を用いない単色デッキ相手では紙クズ同然。このカードが出た当時のスタンダードは単色全盛期であり、特にその紙クズさが際立っていた。

そしてトドメとばかりに、このような酷い性能にもかかわらずレアであることが嫌がられる理由の筆頭だろう。特にこのカードが収録されているネメシスは、同じマナ拘束カードでもトーナメントで活躍したほど強力なパララクスの潮流/Parallax Tideも収録されているなど比較的強力なエキスパンションだっただけに、このカードが出たときのショックは大きかった。

以上のように、本体の性能の悪さに加え、出た当時の環境、収録エキスパンションなど、あらゆる面でカスレアの名をほしいままにする状況がそろっていた。

参考

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