ティボルトの計略

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'''ティボルトの計略''' (''Tibalt's Trickery'') は、[[カルドハイム]]参入後の[[モダン]]環境に存在していた[[コンボデッキ]]。
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'''ティボルトの計略''' (''Tibalt's Trickery'') は、[[カルドハイム]]参入後の[[モダン]]・[[ヒストリック]]環境に存在していた[[コンボデッキ]]。
  
 
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構成は大きく分けて2パターンある。ひとつは、ライブラリーの呪文をティボルトの計略、暴力的な突発、エムラクールのみにし、ティボルトの計略で必ずエムラクールがめくれるようにしたパターン。この場合、[[猿人の指導霊/Simian Spirit Guide]]が採用できないため、スピード勝負で遅れを取る場合がある。もうひとつは、猿人の指導霊を採用し、ティボルトの計略の追加の「当たり」として、[[無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre]]などの[[エルドラージ]]や、[[全知/Omniscience]][[輝く根本原理/Brilliant Ultimatum]]といった追加の踏み倒し呪文が採用される。この場合、実質最速[[0ターンキル]]も可能だが、ティボルトの計略で猿人の指導霊やティボルトの計略がめくれるリスクを抱えることとなる。
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続唱呪文1枚を唱えれば[[コンボ]]が成立するため安定性が高く、各[[フォーマット]]で猛威を振るった。
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*続唱によって[[星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor]]を踏み倒すコンボデッキはこれとは異なる。そちらは[[ティボルト続唱]]を参照。
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構成は大きく分けて2パターンある。ひとつはライブラリーの呪文をティボルトの計略、暴力的な突発、エムラクールのみにし、ティボルトの計略で必ずエムラクールがめくれるようにしたパターン。この場合、[[猿人の指導霊/Simian Spirit Guide]]が採用できないためスピード勝負で遅れを取る場合がある。
  
他の呪文は採用できないので、疑似[[マナ加速]]に[[宝石の洞窟/Gemstone Caverns]]が採用される。
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もうひとつは猿人の指導霊を採用し、ティボルトの計略の追加の「当たり」として、[[無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre]]などの[[エルドラージ]]や、[[全知/Omniscience]]や[[輝く根本原理/Brilliant Ultimatum]]といった追加の踏み倒し呪文が採用される。この場合、実質最速[[0ターンキル]]も可能だが、ティボルトの計略で猿人の指導霊やティボルトの計略がめくれるリスクを抱えることとなる。
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どちらのタイプでも他の呪文は採用できないので、疑似[[マナ加速]]に[[宝石の洞窟/Gemstone Caverns]]が採用される。
  
 
[[2021年]]2月15日の禁止制限告知において、ティボルトの計略が[[禁止カード]]に指定され、消滅した。
 
[[2021年]]2月15日の禁止制限告知において、ティボルトの計略が[[禁止カード]]に指定され、消滅した。
  
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*備考
 
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**Modern League(2021/01/29) 5-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-01-29 参考])
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*[[赤緑]]の構成だが、[[コンボ]]のリカバリーのために[[神秘の聖域/Mystic Sanctuary]]を採用している。
 
*[[赤緑]]の構成だが、[[コンボ]]のリカバリーのために[[神秘の聖域/Mystic Sanctuary]]を採用している。
  
===猿人の指導霊採用型===
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*備考
 
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**Modern League(2021/02/05) 5-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-02-05 参考])
 
**Modern League(2021/02/05) 5-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-02-05 参考])
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[[ヒストリック]]でも[[構築]]可能。[[カルドハイム]]参入時点では[[続唱]]呪文が存在しなかったため、ティボルトの計略の対象として[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]のような軽量呪文を唱える必要があった。このためティボルトの計略でそれらの「外れ」をめくってしまう不安定性があったが、[[Jumpstart: Historic Horizons]]で[[混沌の辛苦/Throes of Chaos]]を得たことによりモダンと同様の[[構築]]が可能となった。
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続唱のない初期型においては1[[ターン]]目から使える[[サーチ]]呪文の[[対称な対応/Scheming Symmetry]]によりこれを[[手札に加え]]、[[全知/Omniscience]]を始めとした多数の踏み倒し呪文のどれか1枚を当ててそのまま連鎖して勝利することを目指していた。続唱型では3マナ以下の呪文をティボルトの計略のみとして、[[混沌の辛苦/Throes of Chaos]]で必ず唱えられるようにすることで安定性が増し、主流となった。
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2021年10月14日の禁止制限告知において、ティボルトの計略が[[禁止カード]]に指定され、消滅した。
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*[[MTGアリーナ]]においては[[BO1]]における[[ゲーム開始時の手札|初手]]補正により通常の適正枚数を大きく下回る[[土地]]13枚でも構築できる。これによりデッキのティボルトの計略や0マナ呪文を[[引く]]確率が大きく下がるため初期型でも高い恩恵を受けていた。
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**Modern League(2021/02/05) 5-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-02-05 参考])
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**使用者:fradev1988
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*[[フォーマット]]
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**[[モダン]](~[[カルドハイム]])
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==参考==
 
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*[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0034781/ ティボルトの計略コンボ(モダン)]
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*[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0034781/ ティボルトの計略コンボ(モダン)]([[岩SHOW]]の「デイリー・デッキ」 2021年2月11日)
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*[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0035410/ マリガンは勝利への道。初手依存コンボまとめ!(モダン&ヒストリック)](岩SHOWの「デイリー・デッキ」 2021年9月9日)
 
*[[続唱 (デッキ)]]
 
*[[続唱 (デッキ)]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]

2022年1月30日 (日) 17:54時点における版

ティボルトの計略 (Tibalt's Trickery) は、カルドハイム参入後のモダンヒストリック環境に存在していたコンボデッキ

目次

概要


Tibalt's Trickery / ティボルトの計略 (1)(赤)
インスタント

呪文1つを対象とする。それを打ち消す。1か2か3を無作為に選ぶ。その呪文のコントローラーはその選んだ数に等しい枚数のカードを切削する。その後、その呪文と違う名前を持ち土地でないカードが追放されるまで、自分のライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。そのプレイヤーはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、そのプレイヤーはそれらの追放されたカードを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。



Violent Outburst / 暴力的な突発 (1)(赤)(緑)
インスタント

続唱(あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、コストがより低い土地でないカードが追放されるまで追放する。あなたはそれをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。追放されたカードをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。)
ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。



Emrakul, the Aeons Torn / 引き裂かれし永劫、エムラクール (15)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)

この呪文は打ち消されない。
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(1色以上の呪文)、滅殺6
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。

15/15

デッキ内の続唱呪文より小さいマナ総量の呪文をティボルトの計略/Tibalt's Trickeryのみにしておくと、それらを唱えた時に続唱で必ずティボルトの計略がめくれる。めくれたティボルトの計略をスタック上の暴力的な突発を対象に唱え、ティボルトの計略により引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornなどの超重量級呪文を踏み倒し、勝負を決める。

続唱呪文1枚を唱えればコンボが成立するため安定性が高く、各フォーマットで猛威を振るった。

モダン

構成は大きく分けて2パターンある。ひとつはライブラリーの呪文をティボルトの計略、暴力的な突発、エムラクールのみにし、ティボルトの計略で必ずエムラクールがめくれるようにしたパターン。この場合、猿人の指導霊/Simian Spirit Guideが採用できないためスピード勝負で遅れを取る場合がある。

もうひとつは猿人の指導霊を採用し、ティボルトの計略の追加の「当たり」として、無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyreなどのエルドラージや、全知/Omniscience輝く根本原理/Brilliant Ultimatumといった追加の踏み倒し呪文が採用される。この場合、実質最速0ターンキルも可能だが、ティボルトの計略で猿人の指導霊やティボルトの計略がめくれるリスクを抱えることとなる。

どちらのタイプでも他の呪文は採用できないので、疑似マナ加速宝石の洞窟/Gemstone Cavernsが採用される。

2021年2月15日の禁止制限告知において、ティボルトの計略が禁止カードに指定され、消滅した。

サンプルリスト

猿人の指導霊不採用型

Tibalt's Trickery [1]
土地 (51)
4 繁殖池/Breeding Pool
1 燃えがらの林間地/Cinder Glade
2 死者の原野/Field of the Dead
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3 忘れられた洞窟/Forgotten Cave
4 宝石の洞窟/Gemstone Caverns
1 ケトリアのトライオーム/Ketria Triome
2 カルニの庭/Khalni Garden
3 孤立した砂州/Lonely Sandbar
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 神秘の聖域/Mystic Sanctuary
2 汚染された三角州/Polluted Delta
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
1 冠雪の森/Snow-Covered Forest
1 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 蒸気孔/Steam Vents
2 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
1 ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome
クリーチャー (4)
4 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
呪文 (5)
1 ティボルトの計略/Tibalt's Trickery
4 暴力的な突発/Violent Outburst
サイドボード (15)
2 爆発域/Blast Zone
2 ボジューカの沼/Bojuka Bog
1 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring
2 カルニの庭/Khalni Garden
4 光輝の泉/Radiant Fountain
2 屍肉あさりの地/Scavenger Grounds
2 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger

猿人の指導霊採用型

Tibalt's Trickery [2]
土地 (25)
4 霊気拠点/Aether Hub
4 真鍮の都/City of Brass
1 森/Forest
4 宝石の洞窟/Gemstone Caverns
4 宝石鉱山/Gemstone Mine
4 マナの合流点/Mana Confluence
2 ネファリアのアカデミー/Nephalia Academy
1 パルンズの柱/Pillar of the Paruns
1 反射池/Reflecting Pool
クリーチャー (17)
4 引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn
1 約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End
3 真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
4 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
1 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
4 無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
呪文 (18)
4 献身的な嘆願/Ardent Plea
4 輝く根本原理/Brilliant Ultimatum
3 全知/Omniscience
3 ティボルトの計略/Tibalt's Trickery
4 暴力的な突発/Violent Outburst
サイドボード (15)
4 爆発域/Blast Zone
2 四肢切断/Dismember
2 精神壊しの罠/Mindbreak Trap
2 神秘の論争/Mystical Dispute
2 ネファリアのアカデミー/Nephalia Academy
3 混沌の辛苦/Throes of Chaos


ヒストリック

ヒストリックでも構築可能。カルドハイム参入時点では続唱呪文が存在しなかったため、ティボルトの計略の対象として羽ばたき飛行機械/Ornithopterのような軽量呪文を唱える必要があった。このためティボルトの計略でそれらの「外れ」をめくってしまう不安定性があったが、Jumpstart: Historic Horizons混沌の辛苦/Throes of Chaosを得たことによりモダンと同様の構築が可能となった。

続唱のない初期型においては1ターン目から使えるサーチ呪文の対称な対応/Scheming Symmetryによりこれを手札に加え全知/Omniscienceを始めとした多数の踏み倒し呪文のどれか1枚を当ててそのまま連鎖して勝利することを目指していた。続唱型では3マナ以下の呪文をティボルトの計略のみとして、混沌の辛苦/Throes of Chaosで必ず唱えられるようにすることで安定性が増し、主流となった。

2021年10月14日の禁止制限告知において、ティボルトの計略が禁止カードに指定され、消滅した。

  • MTGアリーナにおいてはBO1における初手補正により通常の適正枚数を大きく下回る土地13枚でも構築できる。これによりデッキのティボルトの計略や0マナ呪文を引く確率が大きく下がるため初期型でも高い恩恵を受けていた。

サンプルリスト(続唱型)

ティボルトの計略 [3]
土地 (33)
4 山/Mountain
1 島/Island
4 蒸気孔/Steam Vents
4 天啓の神殿/Temple of Epiphany
4 河川滑りの小道/Riverglide Pathway
1 霊気拠点/Aether Hub
4 バグベアの居住地/Den of the Bugbear
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
3 廃墟の地/Field of Ruin
4 光輝の泉/Radiant Fountain
クリーチャー (5)
1 セラの使者/Serra's Emissary
4 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
呪文 (22)
3 ティボルトの計略/Tibalt's Trickery
4 混沌の辛苦/Throes of Chaos
4 出現の根本原理/Emergent Ultimatum
1 アールンドの天啓/Alrund's Epiphany
4 マグマ・オパス/Magma Opus
1 全知/Omniscience
1 目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno
4 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
サイドボード (15)
4 黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon
3 星山脈の業火/Inferno of the Star Mounts
4 サメ台風/Shark Typhoon
1 創造の発露/Creative Outburst
3 目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno


参考

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