ブロック (総称)

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'''ブロック'''(''Block'')は、1年間または半年間のあいだに発売される共通のテーマやストーリーを持った[[エキスパンション]]群の総称。
 
'''ブロック'''(''Block'')は、1年間または半年間のあいだに発売される共通のテーマやストーリーを持った[[エキスパンション]]群の総称。
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そこに続編・拡張セットである'''小型エキスパンション'''が加わり、2セット([[タルキール覇王譚ブロック]]以前は3セット)で1つのブロックが構成される。
 
そこに続編・拡張セットである'''小型エキスパンション'''が加わり、2セット([[タルキール覇王譚ブロック]]以前は3セット)で1つのブロックが構成される。
  
ブロックの大型エキスパンションには必ず、[[基本土地]]や各種基本的な[[効果]]を持つ[[カード]](一例としては[[帰化/Naturalize]]やその亜種)が収録される。これにより、「[[エンチャント]]を[[破壊]]するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみで[[デッキ]]を構築する「[[ブロック構築]]」という[[フォーマット]]が成立するほか、[[スタンダード]]に代表される[[ローテーション]]を行う[[構築]]フォーマットもブロックと強い関係がある。
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ブロックの大型エキスパンションには必ず、[[基本土地]]や各種基本的な[[効果]]を持つ[[カード]](一例としては[[帰化/Naturalize]]やその亜種)が収録される。これにより、「[[エンチャント]]を[[破壊]]するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみで[[デッキ]]を構築する「[[ブロック構築]]」という[[フォーマット]]が成立していたほか、[[スタンダード]]に代表される[[ローテーション]]を行う[[構築]]フォーマットもブロックと強い関係がある。
 
*また[[非公式フォーマット]]として、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶ[[ブロック・パーティ]]、[[2サイクル]]、[[BYOB]]、[[Choose Your Own Standard]]などがプレイされている。
 
*また[[非公式フォーマット]]として、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶ[[ブロック・パーティ]]、[[2サイクル]]、[[BYOB]]、[[Choose Your Own Standard]]などがプレイされている。
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*マジックの[[俗説]]の一つに[[俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い|ブロックの最後のエキスパンションは強い]]というものがあった。
  
 
==変遷==
 
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:[[シャドウムーア]]は5月に、[[イーブンタイド]]は7月に発売された。
 
:[[シャドウムーア]]は5月に、[[イーブンタイド]]は7月に発売された。
  
2015年の[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴い[[マジック・オリジン]]を最後に[[基本セット]]は廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売するように変更された([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0011148/ 参考])。
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2015年の[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴い[[マジック・オリジン]]を最後に[[基本セット]]は廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売する'''2ブロック制'''に変更された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mm/metamorphosis Metamorphosis]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011148/ 変身]</ref>。
 
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[[2018年]]春から、スタンダードで使用可能なカードセットがすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止される。([http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/ 参考])
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[[2018年]]春から、スタンダードで使用可能な[[カード・セット]]がすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/metamorphosis-2-0-2017-06-12 Metamorphosis 2.0]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/ 変身2.0]</ref>。これに伴いブロック構築も廃止となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-magic-tournament-rules-release-notes-2018-04-23 April Magic Tournament Rules Release Notes]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0030515/ 4月マジックイベント規定リリースノート]</ref>。
 
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2017年9月現在、以下のブロックが存在する。
 
2017年9月現在、以下のブロックが存在する。
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== 参考 ==
 
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/playing-blocks-2009-12-07 Playing With Blocks]/[http://web.archive.org/web/20180123190051/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう(Internet Archive)](文:[[Mark Rosewater]])
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*[[ブロック構築]]
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*[[ローテーション]]
 
*[[サイクル#ブロック|サイクル]]
 
*[[サイクル#ブロック|サイクル]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう]/[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/68 Playing With Blocks](文:[[Mark Rosewater]])
 

2022年8月12日 (金) 03:23時点における最新版

ブロックBlock)は、1年間または半年間のあいだに発売される共通のテーマやストーリーを持ったエキスパンション群の総称。

目次

[編集] 概要

新たなブロックの第1セットは大型エキスパンションである。そのエキスパンションの名前(またはその一部)を取って「~ブロック」と呼ぶ。

  • かつてはサイクルとも呼ばれ、ブロックごとにそのストーリーやイメージにちなんだ名称が与えられていた。

そこに続編・拡張セットである小型エキスパンションが加わり、2セット(タルキール覇王譚ブロック以前は3セット)で1つのブロックが構成される。

ブロックの大型エキスパンションには必ず、基本土地や各種基本的な効果を持つカード(一例としては帰化/Naturalizeやその亜種)が収録される。これにより、「エンチャント破壊するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみでデッキを構築する「ブロック構築」というフォーマットが成立していたほか、スタンダードに代表されるローテーションを行う構築フォーマットもブロックと強い関係がある。

[編集] 変遷

ブロック制の前夜には大型独立セット1つ+拡張小型セット1つという形式が計画され、実際にアイスエイジアライアンスミラージュビジョンズはこの方式でデザインされた。しかしミラージュの発売に前後して3セット1ブロック制に決まり、ミラージュ・ブロックの最終エキスパンションとしてウェザーライトが付け加えられ、アイスエイジ・ブロックにはホームランドが編入された。

その後は長らく「大(10月)→小(翌年2月)→小(翌年6月)」の1+2エキスパンションで構成される基本が守られてきたが、1年間に1ブロック3セット+基本セットを発売する構造にはストーリー展開の遅れ、第3セットの設計の難しさなどの問題も指摘されており、ローウィン=シャドウムーア・ブロック以降は「大→小→/大→小」の2+2形式や大→小→大の2+1形式も変則型も実験された。

特に2006年2008年は発売されるエキスパンションが4つであったため、

ディセンションは5月に、コールドスナップは7月に発売された。
シャドウムーアは5月に、イーブンタイドは7月に発売された。

2015年の戦乱のゼンディカー・ブロック以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴いマジック・オリジンを最後に基本セットは廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売する2ブロック制に変更された[1]

2018年春から、スタンダードで使用可能なカード・セットがすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止となった[2]。これに伴いブロック構築も廃止となった[3]

[編集] ブロック一覧

2017年9月現在、以下のブロックが存在する。

  1. 19951996年 アイスエイジ・ブロック(アイスエイジ・サイクル) (アイスエイジホームランド、アライアンスコールドスナップ
    • 2006年8月にホームランドが離脱しコールドスナップと置き換わった。
  2. 1996~1997年 ミラージュ・ブロック(ミラージュ・サイクル) (ミラージュビジョンズウェザーライト
  3. 1997~1998年 テンペスト・ブロック(ラース・サイクル) (テンペストストロングホールドエクソダス
  4. 1998~1999年 ウルザ・ブロック(アーティファクト・サイクル) (ウルザズ・サーガウルザズ・レガシーウルザズ・デスティニー
  5. 1999~2000年 マスクス・ブロック(マスカレイド・サイクル) (メルカディアン・マスクスネメシスプロフェシー
  6. 2000~2001年 インベイジョン・ブロック (インベイジョンプレーンシフトアポカリプス
  7. 2001~2002年 オデッセイ・ブロック (オデッセイトーメントジャッジメント
  8. 2002~2003年 オンスロート・ブロック (オンスロートレギオンスカージ
  9. 2003~2004年 ミラディン・ブロック (ミラディンダークスティールフィフス・ドーン
  10. 2004~2005年 神河ブロック (神河物語神河謀叛神河救済
  11. 2005~2006年 ラヴニカ・ブロック (ラヴニカ:ギルドの都ギルドパクトディセンション
  12. 2006~2007年 時のらせんブロック (時のらせん次元の混乱未来予知
  13. 2007~2008年 ローウィン=シャドウムーア・ブロック
  14. 2008~2009年 アラーラの断片ブロック (アラーラの断片コンフラックスアラーラ再誕
  15. 2009~2010年 ゼンディカー・ブロック (ゼンディカーワールドウェイクエルドラージ覚醒※)
  16. 2010~2011年 ミラディンの傷跡ブロック (ミラディンの傷跡ミラディン包囲戦新たなるファイレクシア
  17. 2011~2012年 イニストラード・ブロック (イニストラード闇の隆盛アヴァシンの帰還※)
  18. 2012~2013年 ラヴニカへの回帰ブロック (ラヴニカへの回帰ギルド門侵犯※、ドラゴンの迷路
  19. 2013~2014年 テーロス・ブロック (テーロス神々の軍勢ニクスへの旅
  20. 2014~2015年 タルキール覇王譚ブロック (タルキール覇王譚運命再編タルキール龍紀伝※)
    • ※ブロックの第1セットではない、変則的な大型エキスパンション。
  21. 2015秋~2016年春 戦乱のゼンディカー・ブロック (戦乱のゼンディカーゲートウォッチの誓い
  22. 2016春~2016年秋 イニストラードを覆う影ブロック (イニストラードを覆う影異界月
  23. 2016秋~2017年春 カラデシュ・ブロック (カラデシュ霊気紛争
  24. 2017春~2017年秋 アモンケット・ブロック (アモンケット破滅の刻
  25. 2017秋~2018年春 イクサラン・ブロック (イクサランイクサランの相克

アイスエイジ以前のエキスパンション(アラビアンナイトフォールン・エンパイア)と、アイスエイジ・ブロックから離脱したホームランドには、ブロックという概念は無い。このような古いエキスパンションを総称して俗に「オールドエキスパンション」と呼ぶ。

[編集] 参考

  1. Metamorphosis/変身
  2. Metamorphosis 2.0/変身2.0
  3. April Magic Tournament Rules Release Notes/4月マジックイベント規定リリースノート
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