召集

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(8人の利用者による、間の18版が非表示)
3行: 3行:
 
|英名=Convoke
 
|英名=Convoke
 
|種別=[[常在型能力]]
 
|種別=[[常在型能力]]
|登場セット=[[ラヴニカ:ギルドの都]]<br/>[[未来予知]]<br/>[[基本セット2015]]
+
|登場セット=多数
 
|リーガル=legal
 
|リーガル=legal
 
}}
 
}}
'''召集'''(しょうしゅう)/''Convoke''は、[[ラヴニカ・ブロック]]で[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[白]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。[[未来予知]]と[[基本セット2015]]で再登場した。これを持つ[[呪文]]が[[スタック]]上にあるときに機能する[[常在型能力]]。
+
'''召集'''(しょうしゅう)/''Convoke''は、[[ラヴニカ・ブロック]]で[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]([[緑]]と[[白]])に割り当てられた[[キーワード能力]]。これを持つ[[呪文]]が[[スタック]]上にあるときに機能する[[常在型能力]]。
  
 
{{#card:Chord of Calling}}
 
{{#card:Chord of Calling}}
 +
{{#card:Venerated Loxodon}}
  
 
==定義==
 
==定義==
'''召集'''/''Convoke''は、「この呪文の[[総コスト]]にある[[色マナ]]1点につき、[[あなた]]はその[[マナ]]を[[支払う]]のではなく、あなたが[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]するその[[色]]の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]1体を[[タップ]]してもよい。この呪文の総コストにある[[不特定マナ]]1点につき、あなたはそのマナを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。」を意味する。
+
'''召集'''/''Convoke''は、「この呪文の[[総コスト]]にある[[色マナ]]1点につき、[[あなた]]はその[[マナ]]を[[支払う]]のではなく、あなたが[[コントロール]]するその[[色]]の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]1体を[[タップ]]してもよい。この呪文の総コストにある[[不特定マナ]]1点につき、あなたはそのマナを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。」を意味する。
 +
 
 +
この方法で呪文の総コストを支払うためにタップされたクリーチャーのことを、その呪文を「'''召集するためにタップした'''/''convoked''」と言う。
  
 
==解説==
 
==解説==
多数のクリーチャーで共同して呪文を使うようなイメージ。[[あなた|自分]]のクリーチャーがすべて[[マナ・クリーチャー]]になるようなものだと思えばよいだろう。
+
多数のクリーチャーで共同して呪文を使うようなイメージ。[[あなた|自分]]のクリーチャーがすべて[[召喚酔い]]のない[[マナ・クリーチャー]]になるようなものだと思えばよいだろう。[[未来予知]]、[[基本セット2015]]、[[ラヴニカのギルド]]、[[モダンホライゾン]]、[[ニューカペナの街角統率者デッキ]]、[[ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ]]、[[機械兵団の進軍]]、[[機械兵団の進軍統率者デッキ]]、[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]、[[ドクター・フー統率者デッキ]]、[[イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ]]で再登場した。
 +
 
 +
[[ラヴニカ:ギルドの都]]、未来予知、ラヴニカのギルドではセレズニアの色である[[緑]]と[[白]]に与えられているが、基本セット2015、モダンホライゾンでは他の[[色]]や[[アーティファクト]]も召集を持つ。機械兵団の進軍では[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の侵略に対抗する各[[次元/Plane]]の協力を表すメカニズムとして登場し、全色に存在するが特に[[青]]と[[赤]]に多い。機械兵団の進軍統率者デッキでは[[聖なる会合/Divine Convocation]]のテーマとして採用された。
  
 
===ルール===
 
===ルール===
21行: 26行:
 
**タップで支払うのは義務ではないし、タップで支払った場合も[[追加コスト]]や[[代替コスト]]とはみなされない。
 
**タップで支払うのは義務ではないし、タップで支払った場合も[[追加コスト]]や[[代替コスト]]とはみなされない。
 
**召集を持つ呪文が、追加コストや代替コストも持つ場合、それらのコストも召集により支払うことができる([[大量の芽吹き/Sprout Swarm]]参照)。
 
**召集を持つ呪文が、追加コストや代替コストも持つ場合、それらのコストも召集により支払うことができる([[大量の芽吹き/Sprout Swarm]]参照)。
 +
**実際にマナを支払っているわけではないので、召集でタップした分は[[野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild]]のような「支払われたマナの点数」を参照する能力で数えられない。
 
*召集は、呪文を唱える際に機能する常在型能力である。
 
*召集は、呪文を唱える際に機能する常在型能力である。
 
**唱えるのに[[対応して]]クリーチャーを[[除去]]して支払いを妨害することはできない。
 
**唱えるのに[[対応して]]クリーチャーを[[除去]]して支払いを妨害することはできない。
26行: 32行:
 
**クリーチャーに[[タップ能力]]を与える能力でもないため、能力の起動ができない状況(例えば[[召喚酔い]]状態など)のクリーチャーをタップしてもよい。
 
**クリーチャーに[[タップ能力]]を与える能力でもないため、能力の起動ができない状況(例えば[[召喚酔い]]状態など)のクリーチャーをタップしてもよい。
 
*[[多色]]クリーチャーをタップしても、支払わなくても済むマナは1点分だけである。この場合は、そのクリーチャーの色のうちのいずれか1色か、[[不特定マナ]]の支払いのどちらかに充てることとなる。
 
*[[多色]]クリーチャーをタップしても、支払わなくても済むマナは1点分だけである。この場合は、そのクリーチャーの色のうちのいずれか1色か、[[不特定マナ]]の支払いのどちらかに充てることとなる。
*コストの支払いは[[マナ能力]]を[[起動]]するタイミング({{CR|601.2f}})より後である。そのため、支払う前にマナ能力で[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げられた]]クリーチャーをタップすることはできない。
+
*[[無色]]のクリーチャーをタップして[[無色マナ]]・[[マナ・シンボル|シンボル]]で指定されたコストを支払うことはできない。召集で支払えるのは色マナと不特定マナのみである。
 +
*コストの支払いは[[マナ能力]]を[[起動]]するタイミング({{CR|601.2g}})より後である。そのため、支払う前にマナ能力で[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げられた]]クリーチャーをタップすることはできない。
 +
*マナを任意の[[タイプ]]や[[色]]であるかのように支払える効果の影響下であっても、召集でタップするクリーチャーの色は守る必要がある。(それらの能力はコストそのものに含まれる色マナ・シンボルを変更していないため)
 +
**例)[[豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury]]で追放した[[かき集める勇気/Gather Courage]]を唱える場合、召集でクリーチャーをタップするならば緑のクリーチャーをタップしなければならない。
  
 
===旧ルール===
 
===旧ルール===
 
[[2013年]]7月13日の[[総合ルール]]更新で変更される前は、[[追加コスト]]として望む数のクリーチャーをタップし、タップしたクリーチャー1体につきコストを(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点分だけ軽減する、という能力であった。
 
[[2013年]]7月13日の[[総合ルール]]更新で変更される前は、[[追加コスト]]として望む数のクリーチャーをタップし、タップしたクリーチャー1体につきコストを(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点分だけ軽減する、という能力であった。
  
コストの分を超えてタップできる点が[[R&D]]で問題視されたことから、新たな概念(別の支払い方)が考案され、2013年7月13日の総合ルール更新で変更されることとなった(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/255c Magic 2014 Update Bulletin]参照)。
+
コストの分を超えてタップできる点が[[開発部]]で問題視されたことから、新たな概念(別の支払い方)が考案され、2013年7月13日の総合ルール更新で変更されることとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/magic-2014-update-bulletin-2013-07-12 Magic 2014 Update Bulletin](Feature [[2013年]]7月12日 [[Matt Tabak]]著)</ref>。
  
 
現在のルールとは以下の点で異なる。
 
現在のルールとは以下の点で異なる。
43行: 52行:
  
 
==その他==
 
==その他==
*[[未来予知]]までは[[]][[]]にしか存在しなかったが、[[基本セット2015]]での再登場時に[[アーティファクト]]まで含めた全[[]]に拡大された。
+
*[[Richard Garfield]]によってデザインされた[[メカニズム]]。元々は[[ボロス軍/Boros Legion]]のメカニズムだったが、より相応しい[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave]]に割り当てられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/designing-selesnya-2012-10-01 Designing for Selesnya]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004200/ セレズニアのデザイン]([[Making Magic]] [[2012年]]10月1日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
*セレズニアの特色である[[トークン]][[展開]]と相性がよい。
 
*セレズニアの特色である[[トークン]][[展開]]と相性がよい。
*[[アンタップ能力]]や[[神啓]]と[[シナジー]]となる。未来予知と基本セット2015での再登場時はそれらと[[スタンダード]]で共存している。
+
*[[アンタップ能力]]や[[神啓]]と[[シナジー]]を形成する。未来予知と基本セット2015での再登場時はそれらと[[スタンダード]]で共存している。
 
*基本セット2015では、[[注釈文]]に(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。/''Your creatures can help cast this spell.'')という説明が新たに追加されている。その後2014年7月の[[オラクル]]変更により、既存のすべての召集持ちのカードの注釈文が同様の形式に変更された。
 
*基本セット2015では、[[注釈文]]に(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。/''Your creatures can help cast this spell.'')という説明が新たに追加されている。その後2014年7月の[[オラクル]]変更により、既存のすべての召集持ちのカードの注釈文が同様の形式に変更された。
 +
*[[霊気紛争]]では[[アーティファクト]]版といえる[[即席]]が登場した。
 +
*日本語名は「'''招'''集」ではなく「'''召'''集」であるので、誤字に注意。意味合いとしてはほぼ同じだが、招集は「招き集める」、召集は「(立場が下の者を)呼び集める」というニュアンスがある。
 +
 +
==脚注==
 +
<references/>
  
 
==参考==
 
==参考==

2023年11月22日 (水) 17:43時点における最新版

召集/Convoke
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.51

召集(しょうしゅう)/Convokeは、ラヴニカ・ブロックセレズニアギルド)に割り当てられたキーワード能力。これを持つ呪文スタック上にあるときに機能する常在型能力


Chord of Calling / 召喚の調べ (X)(緑)(緑)(緑)
インスタント

召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱えるに際しあなたがタップしたクリーチャー1体で、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
あなたのライブラリーからマナ総量がX以下であるクリーチャー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。



Venerated Loxodon / 敬慕されるロクソドン (4)(白)
クリーチャー — 象(Elephant) クレリック(Cleric)

召集(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
敬慕されるロクソドンが戦場に出たとき、これを召集するためにタップした各クリーチャーの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。

4/4

[編集] 定義

召集/Convokeは、「この呪文の総コストにある色マナ1点につき、あなたはそのマナ支払うのではなく、あなたがコントロールするそのアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。この呪文の総コストにある不特定マナ1点につき、あなたはそのマナを支払うのではなく、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしてもよい。」を意味する。

この方法で呪文の総コストを支払うためにタップされたクリーチャーのことを、その呪文を「召集するためにタップした/convoked」と言う。

[編集] 解説

多数のクリーチャーで共同して呪文を使うようなイメージ。自分のクリーチャーがすべて召喚酔いのないマナ・クリーチャーになるようなものだと思えばよいだろう。未来予知基本セット2015ラヴニカのギルドモダンホライゾンニューカペナの街角統率者デッキファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ機械兵団の進軍機械兵団の進軍統率者デッキ機械兵団の進軍:決戦の後にドクター・フー統率者デッキイクサラン:失われし洞窟統率者デッキで再登場した。

ラヴニカ:ギルドの都、未来予知、ラヴニカのギルドではセレズニアの色であるに与えられているが、基本セット2015、モダンホライゾンでは他のアーティファクトも召集を持つ。機械兵団の進軍では新ファイレクシア/New Phyrexiaの侵略に対抗する各次元/Planeの協力を表すメカニズムとして登場し、全色に存在するが特にに多い。機械兵団の進軍統率者デッキでは聖なる会合/Divine Convocationのテーマとして採用された。

[編集] ルール

  • この能力は、唱えるためのコストに対して「別の支払い方」を定義するものである。
    • タップ自体がコストの支払いとして扱われる。該当する色のマナを生み出したり、該当するコストを減らしたりしているわけではない。
    • タップで支払うのは義務ではないし、タップで支払った場合も追加コスト代替コストとはみなされない。
    • 召集を持つ呪文が、追加コストや代替コストも持つ場合、それらのコストも召集により支払うことができる(大量の芽吹き/Sprout Swarm参照)。
    • 実際にマナを支払っているわけではないので、召集でタップした分は野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wildのような「支払われたマナの点数」を参照する能力で数えられない。
  • 召集は、呪文を唱える際に機能する常在型能力である。
  • 多色クリーチャーをタップしても、支払わなくても済むマナは1点分だけである。この場合は、そのクリーチャーの色のうちのいずれか1色か、不特定マナの支払いのどちらかに充てることとなる。
  • 無色のクリーチャーをタップして無色マナシンボルで指定されたコストを支払うことはできない。召集で支払えるのは色マナと不特定マナのみである。
  • コストの支払いはマナ能力起動するタイミング(CR:601.2g)より後である。そのため、支払う前にマナ能力で生け贄に捧げられたクリーチャーをタップすることはできない。
  • マナを任意のタイプであるかのように支払える効果の影響下であっても、召集でタップするクリーチャーの色は守る必要がある。(それらの能力はコストそのものに含まれる色マナ・シンボルを変更していないため)

[編集] 旧ルール

2013年7月13日の総合ルール更新で変更される前は、追加コストとして望む数のクリーチャーをタップし、タップしたクリーチャー1体につきコストを(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点分だけ軽減する、という能力であった。

コストの分を超えてタップできる点が開発部で問題視されたことから、新たな概念(別の支払い方)が考案され、2013年7月13日の総合ルール更新で変更されることとなった[1]

現在のルールとは以下の点で異なる。

  • コストを軽減するため、これによりコストが3マナ未満になった場合、三なる宝球/Trinisphereがあると3マナに変更された。
    • 現在はコスト決定に関与しないため、三なる宝球の影響を受けない。
  • タップするクリーチャーの数に制約がないため、コストの分を超える数のクリーチャーをタップすることができた。
    • 現在はタップできるクリーチャーの数が総コスト分に限定されており、そのようなことは不可能である。
  • 追加コストが決まるタイミングでクリーチャーをタップするため、タップしたクリーチャーが戦場を離れるマナ能力を起動してコストに充てることができた。
    • 現在はコスト支払い時にタップするため、そのようなクリーチャーをタップすることはできない。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. Magic 2014 Update Bulletin(Feature 2013年7月12日 Matt Tabak著)
  2. Designing for Selesnya/セレズニアのデザインMaking Magic 2012年10月1日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE