未解決問題

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(根絶はルール上不明確な点は存在しない ルールの運用の話は未解決問題ではない)
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==2013年7月現在の未解決問題==
 
==2013年7月現在の未解決問題==
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<!--「総合ルールを厳密に解釈すると答えが出ない」問題のみを記述願います。ルールの運用や、ジャッジング論は対象外。-->
 
*[[無限ループ]]の厳密な定義は、未だに確定していない。
 
*[[無限ループ]]の厳密な定義は、未だに確定していない。
 
*ある[[クリーチャー]]が複数の[[パワー]]・[[タフネス]]を持ったときの挙動は、現行のルールでも一応説明できるが、厳密なところは定義されていない。
 
*ある[[クリーチャー]]が複数の[[パワー]]・[[タフネス]]を持ったときの挙動は、現行のルールでも一応説明できるが、厳密なところは定義されていない。
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<!-- 上部から追加してね -->
 
<!-- 上部から追加してね -->
 
*[[三なる宝球/Trinisphere]]が[[戦場]]にある場合の[[ファイレクシア・マナ|ファイレクシア・マナ・シンボル]]を含む[[呪文]]の[[コスト]]の[[支払う|支払い]]。ファイレクシア・マナの支払いに2点[[ライフ]]を選んだことでライフ以外で支払うマナが2マナ以下になった場合、三なる宝球の効果で3マナ支払う必要があるかどうかが不明瞭であった。
 
*[[三なる宝球/Trinisphere]]が[[戦場]]にある場合の[[ファイレクシア・マナ|ファイレクシア・マナ・シンボル]]を含む[[呪文]]の[[コスト]]の[[支払う|支払い]]。ファイレクシア・マナの支払いに2点[[ライフ]]を選んだことでライフ以外で支払うマナが2マナ以下になった場合、三なる宝球の効果で3マナ支払う必要があるかどうかが不明瞭であった。
**2011年6月17日の[[総合ルール]]更新で、ファイレクシア・マナをライフで支払うかどうかの宣言は混成マナ・シンボルと同じタイミングと明確化された。マナの支払いが2マナ以下になった場合は、3マナと宣言した分のライフを支払う必要がある。
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**2011年6月17日の[[総合ルール]]更新で、ファイレクシア・マナをライフで支払うかどうかの宣言は混成マナ・シンボルと同じタイミングと明確化された。({{CR|601.2b}})マナの支払いが2マナ以下になった場合は、3マナと宣言した分のライフを支払う必要がある。
 
*[[続唱]]によって[[マナ・コスト]]を[[支払う|支払わず]]に[[苦悶の結合/Bond of Agony]]を唱えた場合の[[X]]の扱い。当時の[[総合ルール]]に書かれた「適正なXの選択は0のみである」の定義外であったため、追加コストでXに好きな値(X=19など)を選べるかどうか議論となった。
 
*[[続唱]]によって[[マナ・コスト]]を[[支払う|支払わず]]に[[苦悶の結合/Bond of Agony]]を唱えた場合の[[X]]の扱い。当時の[[総合ルール]]に書かれた「適正なXの選択は0のみである」の定義外であったため、追加コストでXに好きな値(X=19など)を選べるかどうか議論となった。
**2009年6月12日に「Xは0しか指定できない」裁定([http://community.wizards.com/go/thread/view/75842/18851782/Without_Paying_X?post_num=86#321362326 参考])が出され、その後、2009年7月11日の総合ルール更新でも出来ないように明確化された。
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**2009年6月12日に「Xは0しか指定できない」裁定([http://community.wizards.com/go/thread/view/75842/18851782/Without_Paying_X?post_num=86#321362326 参考])が出され、その後、2009年7月11日の総合ルール更新でも出来ないように明確化された。({{CR|107.3b}})
 
*自身の能力によって[[追放]]されたカードを[[墓地]]に置くことを[[起動コスト]]とする[[起動型能力]]を持つカード(例:[[道化の王笏/Jester's Scepter]]、[[虚空の大口/Void Maw]])と、カードが墓地に置かれることを[[追放]]されることに[[置換効果|置換]]するカード(例:[[虚空の力線/Leyline of the Void]]、[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]])との相互作用。コストとしたカードは追放[[領域]]から移動しないが、以前の“記憶”は残るのか、再び前者のカードでコストとして使えるのか、など。
 
*自身の能力によって[[追放]]されたカードを[[墓地]]に置くことを[[起動コスト]]とする[[起動型能力]]を持つカード(例:[[道化の王笏/Jester's Scepter]]、[[虚空の大口/Void Maw]])と、カードが墓地に置かれることを[[追放]]されることに[[置換効果|置換]]するカード(例:[[虚空の力線/Leyline of the Void]]、[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]])との相互作用。コストとしたカードは追放[[領域]]から移動しないが、以前の“記憶”は残るのか、再び前者のカードでコストとして使えるのか、など。
**2007年2月の総合ルール更新により、追放領域のカードを追放した場合、領域は移動しないが、それ以前とは別の[[オブジェクト]]として扱われるようになった。つまり、以前の記憶は残らず、再びコストとして使うこともできない。
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**2007年2月の総合ルール更新により、追放領域のカードを追放した場合、領域は移動しないが、それ以前とは別の[[オブジェクト]]として扱われるようになった。つまり、以前の記憶は残らず、再びコストとして使うこともできない。({{CR|406.6}})
 
**それ以前には暫定的に「そのカードの記憶は残り、再びそれ以前と同様にコストとして使える」と裁定が出ていた。
 
**それ以前には暫定的に「そのカードの記憶は残り、再びそれ以前と同様にコストとして使える」と裁定が出ていた。
 
*[[対戦相手]]の[[棘茨の精霊/Bramble Elemental]]に[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[つける|つけた]]ときに、[[苗木]][[トークン]]はどちらの側に出るのか明確でなかった。
 
*[[対戦相手]]の[[棘茨の精霊/Bramble Elemental]]に[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[つける|つけた]]ときに、[[苗木]][[トークン]]はどちらの側に出るのか明確でなかった。
 
**[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[唱える|唱えた]](新たな[[コントローラー]])側でトークンが出る、という裁定になった。
 
**[[押収/Confiscate]]や[[夢のつなぎ紐/Dream Leash]]を[[唱える|唱えた]](新たな[[コントローラー]])側でトークンが出る、という裁定になった。
 
*[[血染めの月/Blood Moon]]と[[タップイン]]の[[土地]]との相互作用が明確になっていなかった。
 
*[[血染めの月/Blood Moon]]と[[タップイン]]の[[土地]]との相互作用が明確になっていなかった。
**血染めの月があるとき、[[タップ]]状態で出る[[基本でない土地]]はタップ状態で戦場に出る。また[[寺院の庭/Temple Garden]]はタップ状態で出すか2[[ライフ]]支払って[[アンタップ]]かを選べるが、[[山]]である。根拠は{{CR|603.6e}}による。その後、{{CR|613.12}}でさらに明確化された。
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**血染めの月があるとき、[[タップ]]状態で出る[[基本でない土地]]はタップ状態で戦場に出る。また[[寺院の庭/Temple Garden]]はタップ状態で出すか2[[ライフ]]支払って[[アンタップ]]かを選べるが、[[山]]である。根拠は{{CR|603.6e}}による。その後、{{CR|614.12}}でさらに明確化された。
 
*[[クリーチャー化]]すると同時に[[能力]]を与える[[効果]](かつては全体が[[種類別|第4種]])が重複したとき、その能力が重複するかどうかが明確になっていないと思われていた(この問題は日本以外ではとくに問題になっていなかったようだ)。
 
*[[クリーチャー化]]すると同時に[[能力]]を与える[[効果]](かつては全体が[[種類別|第4種]])が重複したとき、その能力が重複するかどうかが明確になっていないと思われていた(この問題は日本以外ではとくに問題になっていなかったようだ)。
 
**どんな場合でも複数能力を得た場合はその数だけ能力は重複することが確認された。
 
**どんな場合でも複数能力を得た場合はその数だけ能力は重複することが確認された。
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**いずれも2004年6月裁定で解決した。
 
**いずれも2004年6月裁定で解決した。
 
*[[映し身人形/Duplicant]]を使うことで、複数のパワー・タフネスを持つクリーチャーを実現可能だった。
 
*[[映し身人形/Duplicant]]を使うことで、複数のパワー・タフネスを持つクリーチャーを実現可能だった。
**2004年6月裁定で、[[ルール文章]]の変更によりこういう事態が起こり得ないというかたちで一応解決された。
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**2004年6月裁定で、[[ルール文章]]の変更によりこのような事態が起こり得ないテキストに変更され解決した。
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**[[関連している能力]]のルール変更に伴い、2013年7月のオラクル更新において、このような事態が起こり得ないようにテキストが再度変更されている。
 
*[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]と[[詐欺の壁/Wall of Deceit]]による、水銀の精霊が[[裏向き]]になったときの挙動が不確定だったことがある。
 
*[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]と[[詐欺の壁/Wall of Deceit]]による、水銀の精霊が[[裏向き]]になったときの挙動が不確定だったことがある。
 
**2003年12月に、[[変異]]による普通の裏向きクリーチャーと同じ特性を持つと定義され解決した。
 
**2003年12月に、[[変異]]による普通の裏向きクリーチャーと同じ特性を持つと定義され解決した。

2013年10月29日 (火) 00:59時点における版

未解決問題とは、ルールにより解決することができないとされている問題。

マジックルールは厳密にきっちり決まっていない部分が往々にしてあり、それゆえの未解決問題・未定義問題がいくつか存在する(ただ、マジックのデザインは言ってしまえばルールの破壊の歴史であり、かつこれだけカードが多いとやむをえないことではある)。もちろん(数学のレベルで)厳密にすることは理論上可能だが、ゲーム性との兼ね合いから、直感と反する部分がなるべく少なくなるよう妥協する必要もある。これら未解決問題を巧く回避しつつ、直感的に理解しやすいルールを作るため、ルール・グルたちは日々議論を続けている。

未解決問題とは、JNRや他のNetRep級の人が答えるのに困るような問題、とも言えるだろう。トーナメントでの取り扱いは、ヘッド・ジャッジの裁定にすべて従うことになるので、ゲームが進行できなくなる等の支障はない。とはいえ、未解決問題を使ったデッキはヘッド・ジャッジの裁量いかんにかかっているので、(もし使えたとしても)使わないほうがよいだろう。

2013年7月現在の未解決問題

  • 無限ループの厳密な定義は、未だに確定していない。
  • あるクリーチャーが複数のパワータフネスを持ったときの挙動は、現行のルールでも一応説明できるが、厳密なところは定義されていない。
    • 分割カードの事例をもとに論理的に考えるならば、いずれかのタフネスを上回るダメージを負った場合に破壊され、複数のパワーでダメージを与えるとするのが妥当だろう。a/bとx/yのパワー/タフネスを持つクリーチャーが存在するならば、その挙動は(a+x)/z(zはbとyのうち小さいほう)のクリーチャーに類似するだろう。
    • 複数のパワー・タフネスを持ちうる状況は映し身人形/Duplicantのルール文章の不具合により発生していた。この不具合はオラクル更新により修正されたため、現在はこの状況を考慮する必要はない。

過去の未解決問題(解決済み)

参考

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