被覆

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'''被覆'''/''Shroud''は、[[未来予知]]で制定された[[キーワード能力]]。これは[[常在型能力]]である。[[パーマネント]]だけでなく[[プレイヤー]]もこの[[能力]]を持ちうる。
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「被覆/Shroud」は「このパーマネントやプレイヤーは[[呪文]]や能力の[[対象]]にならない。」を意味する。
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==定義==
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'''被覆'''/''Shroud''は、「このパーマネントまたはプレイヤーは[[呪文]]や能力の[[対象]]にならない。」を意味する。
  
*それまで俗に[[アンタッチャブル]]と呼ばれていた能力。
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==解説==
*:[[青]]は[[クリーチャー]]に被覆を与える呪文が豊富にある。
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それまで俗に[[アンタッチャブル]]と呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力は[[オラクル]]更新によりすべて被覆に変更された。
*:[[緑]]は元から被覆を持つクリーチャーが多い。
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*:[[白]]は[[アーティファクト]]、[[エンチャント]]、そしてプレイヤーに被覆を与えられる。
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*:[[黒]]と[[]]にはない。
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被覆を持っているクリーチャーは、その性質上[[単体除去]]に強い。しかし逆を言えば自分の呪文の対象にもとれないため、この能力以外の点でプレッシャーを十分与えられない場合、後押しができないというデメリットにもなる。こう言った性質上、[[除去]]に頼らないと止められない[[大型クリーチャー]]や、居るだけで良い[[システムクリーチャー]]がこの恩恵を存分に受けられる。
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[[]][[クリーチャー]]に被覆を与える呪文が豊富である。[[]]は元から被覆を持つクリーチャーが多く、[[]]は[[アーティファクト]]や[[エンチャント]]、[[プレイヤー]]に被覆を与えることができる。[[黒]]や[[赤]]にはほとんどない。
  
*「呪文や能力の対象にならない」ことと「[[エンチャント]]できない」こととは別の話。被覆を持っていても、対象を取らずに[[オーラ]][[]]に出す能力や、場に出ているオーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。 [[装備]]に関しても同様。
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被覆を持つクリーチャーは、その性質上[[単体除去]]に強い。しかし、自分の呪文の対象にもとれないため、この能力以外の点でプレッシャーを十分与えられない場合、[[単体強化]]などの後押しができないというデメリットにもなる。こういった性質上、[[除去]]に頼らないと止められない[[大型クリーチャー]]や、いるだけでよい[[システムクリーチャー]]がこの恩恵を存分に受けられる。
*被覆が有効なのは場にいるときのみ。[[スタック]]上にあるうちは[[打ち消し]]等の対象にとれるし、[[墓地]]にある場合も対象に取れる。
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*呪文や能力の対象になった後[[対応して]]被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して効果を発揮しない。もしそれで全ての対象が不正になっていたのならば、[[解決]]時に打ち消される。
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*上記の欠点を克服した「[[対戦相手]]の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は[[一方通行]]と呼ばれる。 こちらは被覆を使ったテキストに変更されてはいない。
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*クリーチャーを除去で制する事を主体とする[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対して相性が良い。 こう言った[[デッキ]]は[[ブロッカー]]が少なくクリーチャー戦が発生しにくいため、利点を最大限に享受できる。
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*[[被覆/Envelop]]という呪文があるが、関連性はまったくない。
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クリーチャーを除去で制することを主体とする[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対して相性が良い。 こういった[[デッキ]]は[[ブロッカー]]が少なくクリーチャー戦が発生しにくいため、利点を最大限に享受できる。
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===ルール===
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*「呪文や能力の対象にならない」ことと「[[エンチャント]]できない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずに[[オーラ]]を[[場に出す]]能力や、場に出ているオーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。[[装備]]に関しても同様。
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*被覆は場にいる間のみ有効である。[[スタック]]上にあるうちは[[打ち消す|打ち消し]][[呪文]]などの対象にとれるし、[[墓地]]にある場合も対象に取れる。
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*呪文や能力の対象になった後[[対応して]]被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して効果を発揮しない。もしそれですべての対象が不正になっていたのならば、[[解決]]時に打ち消される。
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===その他===
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*先述の欠点を克服した「[[対戦相手]]の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は[[一方通行]]と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されてはいない。
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*以前、[[総合ルール]]502.36には[[占術]]について記述されていたが、占術が[[キーワード行動]]に分類されるとともに被覆の記述に変更された。
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*同名の[[被覆/Envelop]]というカードが存在するが、この能力との関係はない。
 
*たまに被膜(ひまく)と間違われる。
 
*たまに被膜(ひまく)と間違われる。
  
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[[Category:キーワード能力|ひふく]]
*以前、502.36には[[占術]]が入っていたが、占術が[[キーワード行動]]に分類されたために代わりに被覆が入った。
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2009年2月10日 (火) 20:33時点における版

被覆/Shroud
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.18

被覆(ひふく)/Shroudは、未来予知で制定されたキーワード能力。これは常在型能力である。パーマネントだけでなくプレイヤーもこの能力を持ちうる。


Elvish Lookout / エルフの見張り番 (緑)
クリーチャー — エルフ(Elf)

被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)

1/1

定義

被覆/Shroudは、「このパーマネントまたはプレイヤーは呪文や能力の対象にならない。」を意味する。

解説

それまで俗にアンタッチャブルと呼ばれていた「呪文や能力の対象にならない」能力をキーワード化したものである。これと同じ能力はオラクル更新によりすべて被覆に変更された。

クリーチャーに被覆を与える呪文が豊富である。は元から被覆を持つクリーチャーが多く、アーティファクトエンチャントプレイヤーに被覆を与えることができる。にはほとんどない。

被覆を持つクリーチャーは、その性質上単体除去に強い。しかし、自分の呪文の対象にもとれないため、この能力以外の点でプレッシャーを十分与えられない場合、単体強化などの後押しができないというデメリットにもなる。こういった性質上、除去に頼らないと止められない大型クリーチャーや、いるだけでよいシステムクリーチャーがこの恩恵を存分に受けられる。

クリーチャーを除去で制することを主体とするコントロールデッキに対して相性が良い。 こういったデッキブロッカーが少なくクリーチャー戦が発生しにくいため、利点を最大限に享受できる。

ルール

  • 「呪文や能力の対象にならない」ことと「エンチャントできない」こととは別である。被覆を持っていても、対象を取らずにオーラ場に出す能力や、場に出ているオーラを移動することによって、エンチャントされた状態にすることはできる。装備に関しても同様。
  • 被覆は場にいる間のみ有効である。スタック上にあるうちは打ち消し呪文などの対象にとれるし、墓地にある場合も対象に取れる。
  • 呪文や能力の対象になった後対応して被覆を得た場合、向けられた呪文や能力はそれに対して効果を発揮しない。もしそれですべての対象が不正になっていたのならば、解決時に打ち消される。

その他

  • 先述の欠点を克服した「対戦相手の呪文や能力にのみ対象にならない」能力は一方通行と呼ばれる。こちらは被覆を使ったテキストに変更されてはいない。
  • 以前、総合ルール502.36には占術について記述されていたが、占術がキーワード行動に分類されるとともに被覆の記述に変更された。
  • 同名の被覆/Envelopというカードが存在するが、この能力との関係はない。
  • たまに被膜(ひまく)と間違われる。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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