魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass

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Sorcerous Spyglass / 魔術遠眼鏡 (2)
アーティファクト

魔術遠眼鏡が戦場に出るに際し、対戦相手1人の手札を見て、その後、カードの名前1つを選ぶ。
その選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。


真髄の針/Pithing Needleが1マナ重くなった代わりにのぞき見/Peek効果がついた亜種。

ついたおまけは対戦相手手札を確認するだけと、額面上では1マナにも値しないような些細なものに過ぎないが、「適切なカード名を指定すれば非常に強烈な効果を発揮する」という性質と完全に噛み合っている。特に、見えた手札の中にいたカードを指名することで事実上の手札破壊ができる点が優秀。装備品機体、あるいはフェッチランドのような、真髄の針ではピンポイントに絞り込むことが難しく指定しづらいカードでも、こちらならば積極的に指定していきやすい。

しかし逆に言うと、デッキの中核になるプレインズウォーカーアーティファクトなどのような先読みしやすいものを狙う場面や、あるいは既に戦場にいるものに後から対処する場面などの、「空振り」の危険性が少ない状況においては、1マナ重くなった真髄の針でしかないという面も否めない。さらに言えば、そもそも起動型能力をあまり利用しないデッキ相手には、針同様にこちらもほとんど役に立たない(のぞき見/Peekにはなるが)。便利なおまけがついたとはいえまだまだ扱いが難しいカードであることには変わりなく、メインデッキサイドボードにどう配分するかは考えどころ。

レガシーでは赤単ストンピィエルドラージストンピィなど、2マナランド虚空の杯/Chalice of the Voidを採用するデッキにて、真髄の針の代わりに採用されることが多い。自身がX=1で虚空の杯を設置することが多いため、マナ総量が1の真髄の針よりも2のこちらのほうが扱いやすいためである。また虚空の杯よりも先にこちらを先攻1ターン目に展開し、対戦相手の手札にあるフェッチランドを指定してマナスクリューを狙うプレイングにも使われる。

リミテッドにおいても、同様にサイドボード要員。とは言え、低稀少度カードが中心のリミテッドとなればそのカードパワーも致命的にならないことが多く、上述したとおり起動型能力をほとんど使わないデッキも多いため、優先順位は低い。強力なプレインズウォーカーや、原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Deathのような対処の難しい起動型能力持ちに遭遇した際に用いるのがベター。

禁止指定

2018年5月10日付でブロールにおいて禁止カードに指定された[1]。プレインズウォーカーを統率者として使える同フォーマットにおいて、色拘束がなく2マナと軽いカードによってそれらが機能しなくなってしまうのは問題があると判断されたため。白の統率者でなければ使えず4マナのギデオンの介入/Gideon's Interventionや、色拘束は無いが6マナと更に重い不滅の太陽/The Immortal Sunも潜在的な禁止カードとされたがそれらに比べても軽すぎるのも理由。スタンダード落ちせずにエルドレインの王権再録されたため、ローテーション後も引き続き禁止カードになっている。

ルール

脚注

  1. ブロールの展望/The Future of Brawl(News 2018年5月10日 Gavin Verhey著)

参考

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