Timmy, Johnny, and Spike

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(Making Magicを参考に、サブグループの解説を中心に加筆)
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'''ティミー、ジョニー、スパイク'''/''Timmy, Johnny, and Spike''とは[[R&D]]が、[[カード]]開発のターゲットとなるユーザーのタイプを3つに分けて定義したもの。
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'''ティミー、ジョニー、スパイク'''/''Timmy, Johnny, and Spike''とは[[R&D]]が、[[カード]]開発のターゲットとなるユーザーのタイプを3つに分けて定義したもの。サイコグラフィック(psychographic、顧客の心理的特性)という広告販売での考え方を応用している。
  
必ずどれか1種に当てはまるというものではなく、ティミー/ジョニーといった風に3種を組み合わせて傾向を分類する。R&Dはティミー、ジョニー、スパイク全てをターゲットにしており、どの[[セット]]にもティミー向け・ジョニー向け・スパイク向けに尖ったカードが一通り収録される。
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[[マジック]]をプレイする動機を理解し、カード開発の助けにするため作られたもので、「'''何を求めてプレイするか?'''」「'''どんなカードを好むか?'''」によってプレイヤーを分類しようというものである。ステレオタイプな人物に仮託して説明する場合が多いが、本来はマジック[[プレイヤー]]が持つ多彩な動機を分類し説明しようというものであり、実際のプレイヤーが必ずどれか1種に当てはまるというものではない。よってティミー/ジョニーといった風に組み合わせて傾向を説明することや、平時はティミーでないプレイヤーが極めて興奮を誘う局面に出会ったその瞬間だけティミー的な楽しさに心を奪われるということも、自然にあることである。
  
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R&Dはティミー、ジョニー、スパイク全てをターゲットにしており、どの[[セット]]にもティミー向け・ジョニー向け・スパイク向けに尖ったカードが一通り収録される。
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==ティミー、ジョニー、スパイク==
 
;ティミー(Timmy)
 
;ティミー(Timmy)
:パワーゲーマーで派手な[[能力]]・[[効果]]を持ったカードを好む
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:マジックに楽しい'''体験'''を求めるプレイヤー。何かを達成することではなく、プレイそのものから得られる興奮や快感を求めていて、分かりやすく派手な[[能力]]・[[効果]]を持ったカードを好む。ティミーはプレイの目的を設定する必要がない。ティミーにとってはプレイの瞬間に得られる体験そのものが目的なのだ。
:[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/29 The Timmy Manifesto]では更に「パワー・ゲーマー/Power Gamers」「ソシアル・ゲーマー/Social Gamers」「ダイヴァシティ・ゲーマー/Diversity Gamers」「アドレナリン・ゲーマー/Adrenalin Gamers」に細分化されると述べられる。
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:ティミーは[[コスト・パフォーマンス]]に頓着しない傾向があるが、これはティミーが[[コスト]]を勘案できない初心者だということを示すのではない。単にティミーにとってはそのコストよりも、それを[[プレイ]]できた時の楽しさの方がより重要だというだけである。この分類はプレイヤーとしての能力ではなく、本人がマジックに求めることに拠っている。初心者はティミー的な楽しみを求めることが多いというのが事実でも、逆は真ではない。
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*[http://archive.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr220b Timmy, Johnny, and Spike Revisited]では、それぞれのプレイスタイルをさらに細分化して紹介している。ティミーの場合、これは彼が求める「楽しさ」が具体的にどんな楽しさなのかを説明するものである。
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**;「パワー・ゲーマー/Power Gamers」
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**:巨大なクリーチャーや呪文で[[対戦相手]]をぶちのめしたい。ステレオタイプなティミー。
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**;「ソーシャル・ゲーマー/Social Gamers」
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**:親しい友人と一緒に遊びたい。[[多人数戦]]や[[ハウスルール]]も好んで使う。
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**;「ダイバーシティ・ゲーマー/Diversity Gamers」
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**:未体験のゲームを体験したい。新しいデッキ、新しいセット、新しい[[フォーマット]]を次々と求める。ジョニーと異なりこの動機は単に「やったことがないことは楽しい」という思いからくる。
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**;「アドレナリン・ゲーマー/Adrenalin Gamers」
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**:予測を裏切るゲームがしたい。[[コイン投げ]]や[[今引き]]に左右されるゲームを好む。
  
 
;ジョニー(Johnny)
 
;ジョニー(Johnny)
:創造力あふれる[[プレイヤー]]で、変わった[[デッキ]][[コンボ]]を好む
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:マジックで'''自己表現'''をしようとする想像力あふれるプレイヤー。新しい[[デッキ]][[コンボ]]を自分で創造しそれを披露することを求めていて、変わったコンボを作れるカードや用途の広いカード、逆に有効に利用することが非常に困難なカードを好む。ジョニーにとってマジックが持つゲームとしての自由度の高さが何より重要となる。それが自らの個性を表現する道具になるからだ。
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:最も[[構築]]との結び付きが強いプレイヤーと言えるが、必ずしも構築でなければジョニー的なプレイができないということではない。[[リミテッド]]においても新しいコンボを披露することは可能だし、プレイスタイルそのもので斬新さを見せつけられればそれもジョニーなのだ。
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*ジョニーにもサブグループは存在する。ジョニーの場合、表現をどのような形で行うかによって分けることができる。
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**;「コンボ・プレイヤー/Combo Players」
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**:新しいコンボを発見して、それを皆に見せたい。ステレオタイプなジョニー。
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**;「オフビート・デザイナー/Offbeat Designers」
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**:例えば[[土地単]]など、突飛な発想に基づくデッキを構築したい。コンボ・プレイヤーが隠されたコンボを探す探検家ならば、こちらは発明家だといえる。
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**;「デッキ・アーティスト/Deck Artists」
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**:例えばエルフの文化を体現したデッキや、ストーリーを再現したデッキなど、構築方法そのものが創造的なデッキを作りたい。
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**;「ユーバー・ジョニー/Uber Johnnies」
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**:非常識なこと、他の誰もやらなかったことを実現することで個性を示したい。[[空虚自身/One with Nothing]]のような[[カスレア]]、[[紙]]を実戦の場に引き上げることなどが筆頭である。
  
 
;スパイク(Spike)
 
;スパイク(Spike)
:[[トーナメント]]指向で勝ちにいくのを好む
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:マジックに困難な'''挑戦'''を求めるプレイヤー。大抵は[[トーナメント]]志向である。勝つこととそれによって自分の能力を証明することを求めていて、[[カードパワー]]の高いカードや、より高い[[プレイング]]スキルが求められるカードを好む。ゲームの本質が取り組みがいのある課題を提示することにあるならば、スパイクこそがその達成に正面から取り組んでいるゲーマーだといえる。
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:ティミーで言ったことと鏡写しになるが、[[トーナメントプレイヤー]]の多くがスパイクであるからといって、大会に参加しない[[カジュアルプレイヤー]]の中にスパイクがいないということにはならない。より強い相手との、より多くのゲームに[[勝利]]することが最も一般的なスパイクの目標になるが、自らの能力を示せるならば勝利以外の要素もスパイクの目標になりうる。
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*スパイクのサブグループは、具体的に何に挑戦し何を勝ち取ろうとしているかという点で分けることができる。
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**;「イノベイター/Innovators」
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**:誰よりも早く壊れたカードを発見し、次の[[メタゲーム]]を支配するデッキを生み出すことを目指す。発表当時の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のように、容易には強さを見抜けないパワーカードがまさに彼ら向けのカードといえる。[[デッキビルダー]]としてジョニーと違うのは、イノベイターは一番乗りを目指すのに対し、ジョニーは新奇さや個性を求めていること。
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**;「チューナー/Tuners」
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**:いわゆる[[デッキチューナー]]。既知のデッキをパーツ選択や枚数調整によって最適化し、誰よりも完成されたデッキを目指す。
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**;「アナリスト/Analyst」
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**:[[メタゲーム]]に注目し、仮想敵となるデッキを洗い出すことで、その[[環境]]で最適のデッキを見つけることを目指す。特に[[サイドボード]]戦略に注力する事が多い。
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**;「ナッツ・アンド・ボルト/Nuts & Bolts」
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**:プレイングを磨き、ミスを極力無くすことで他プレイヤーと差をつけることを目指す。リミテッドを得意とするプレイヤーが多い。
  
 
==ヴォーソスとメルヴィン==
 
==ヴォーソスとメルヴィン==
上記の分類とは他に'''ヴォーソス'''(''Vorthos'')や'''メルヴィン'''(''Melvin'')という定義もある。
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上記の3つと異なる観点からの分類で'''ヴォーソス'''(''Vorthos'')や'''メルヴィン'''(''Melvin'')という定義もある。
  
ヴォーソスとメルヴィンはものの見方としては対極にあり、ヴォーソスはカードから“何を感じられるか(直観)”を重視し、一方、メルヴィンは“何を考えられるか(思索)”に重きを置いている。
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これが分析するのはマジックを遊ぶ動機ではなく、マジックのどこに注目するか、何を高く評価するかという価値判断であり、ティミーらとは分類の軸が異なる。この観点は[[ゲーム]]のプレイと直結しないため、コアなヴォーソスやメルヴィンであっても、プレイに割く時間が少ない(読み物や、ルール談義など、ゲームの外の行為に長い時間を割く)ということもありうる。
  
ティミー/ジョニー/スパイク分類と違い、ゲームプレイに重きを置いた分け方ではない。
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ヴォーソスとメルヴィンはものの見方としては対極にあり、ヴォーソスはカードから“総体的に何を感じられるか(直観)”を重視し、一方、メルヴィンは“分析して何を考えられるか(思索)”に重きを置いている。
  
 
;ヴォーソス(Vorthos)
 
;ヴォーソス(Vorthos)
:カードの持つ雰囲気や[[フレイバー・テキスト|フレイバー]]、コンセプトなどが大好きで、イラストやキャラクター、ストーリー、[[背景世界/読み物|小説]]、[[背景世界/ストーリー用語|背景世界]]、アーティストなどにこだわりを持つタイプ(ある種の[[コレクター]]も含む)。興味の対象や判断基準は個人によって異なることがあり、あるヴォーソスにとってのお気に入りが別のヴォーソスにはそうでない場合もある。
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:カードの持つ雰囲気やフレイバー、コンセプトなどが大好きで、イラストやキャラクター、ストーリー、[[背景世界/読み物|小説]]、[[背景世界/ストーリー用語|背景世界]]、アーティストなどにこだわりを持つタイプ(ある種の[[コレクター]]も含む)。興味の対象や判断基準は個人によって異なることがあり、あるヴォーソスにとってのお気に入りが別のヴォーソスにはそうでない場合もある。
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:[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]のような、[[トップダウン・デザイン]]として完成されたカードがまさにヴォーソス好みのカード。
 
;メルヴィン(Melvin)
 
;メルヴィン(Melvin)
:カードの機能や相互作用、メカニズム、複雑なトリックが大好きで、ルールに則ったパズルを解いたり、詰めマジックを考案したり、現行ルールでは答えの出ないルールの穴を見つけて議論したり、といったことなどに喜びを見出すタイプ(「なぜそんな無駄なことを考えるのか?」といった無粋な疑問は持たない)。コンボ好きな点はジョニーと一部被る。
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:カードの機能や相互作用、メカニズム、複雑なトリックが大好きで、ルールに則ったパズルを解いたり、詰めマジックを考案したり、現行ルールでは答えの出ないルールの穴を見つけて議論したり、といったことなどに喜びを見出すタイプ(「なぜそんな無駄なことを考えるのか?」といった無粋な疑問は持たない)。コンボ好きな点はジョニーと親和性が高い。
;メルソス(Melthos)
+
:[[秘教の思索/Mystic Speculation]]のような、メカニズムが無駄なく噛み合ったカードがメルヴィン向けのカードとされる。
:ヴォーソスとメルヴィンの両側面を併せ持つ中庸タイプ。
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ヴォーソスとメルヴィンは概念としては対照的だが、これはあくまで極端な例であり、現実のプレイヤーには、'''メルソス(Melthos)'''というべき、場面場面によってそのどちらも好む中庸タイプが多くいる。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
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==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr11b&mb=1/ Timmy, Johnny, and Spike]
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*[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr11b Timmy, Johnny, and Spike] (Making Magic、[[Mark Rosewater]]による最初の紹介記事)
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr220b Timmy, Johnny, and Spike Revisited]  
+
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr220b Timmy, Johnny, and Spike Revisited] (Making Magic、二度目の紹介記事、判別テストは現在不可能)
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr278 Melvin and Vorthos] (MelvinとVorthosの説明)
+
*[http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mc2 Snack Time with Vorthos] (Savor the Flavor、コアなヴォーソスの紹介)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mc54 Parlez Vous Vorthos?] (Vorthosのカード化)
+
*[http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/futuresight2/jailer Meet a Melvin] (コアなメルヴィンの紹介)
 +
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr278 Melvin and Vorthos] ([[Maro]]によるメルヴィンとヴォーソスの説明)
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/403 The Italicized World of Future Sight] (Vorthosの説明、記事の半ばに記載)
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/403 The Italicized World of Future Sight] (Vorthosの説明、記事の半ばに記載)
*[http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/futuresight2/jailer Meet a Melvin]
+
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr280 Design Language] (Making Magic、全タイプとその組み合わせの解説)
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr280 Design Language] (全タイプとその組み合わせの解説)
+
**[http://iwasgame.tumblr.com/post/80059856981 デザインのための言葉] (I was game、上の記事の和訳)
**[http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/49 デザインのための言葉] (I was game、上の記事の和訳)
+
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/29 Designing For Timmy] (Making Magic、ティミー向けカードのデザイン)
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/29 Designing For Timmy] (ティミー向けカードのデザイン)
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**[http://iwasgame.tumblr.com/post/80260476029 ティミーのためのデザイン] (I was game、同じく和訳)
**[http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/96 ティミーのためのデザイン] (I was game、上の記事の和訳)
+
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/50 Designing For Johnny] (Making Magic、ジョニー向けカードのデザイン)
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/mm/50 Designing For Johnny] (ジョニー向けカードのデザイン)
+
**[http://iwasgame.tumblr.com/post/80262353733 ジョニーのためのデザイン] (I was game、同じく和訳)
**[http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/177 ジョニーのためのデザイン] (I was game、上の記事の和訳)
+
*[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/67 Designing For Spike] (Making Magic、スパイク向けカードのデザイン)
*[http://www.wizards.com/magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/67 Designing For Spike] (スパイク向けカードのデザイン)
+
**[http://iwasgame.tumblr.com/post/80263266368 スパイクのためのデザイン] (I was game、同じく和訳)
**[http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/190 スパイクのためのデザイン] (I was game、上の記事の和訳)
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*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/sf/29 The Timmy Manifesto] (Serius Fun、ティミーウィーク記事、文:Kelly Digges)
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*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/sf/50 Johnny Be Good] (Serius Fun、ジョニーウィーク記事、文:Kelly Digges)
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
 
*[[その他]]
 
*[[その他]]

2014年10月15日 (水) 09:06時点における版

ティミー、ジョニー、スパイク/Timmy, Johnny, and SpikeとはR&Dが、カード開発のターゲットとなるユーザーのタイプを3つに分けて定義したもの。サイコグラフィック(psychographic、顧客の心理的特性)という広告販売での考え方を応用している。

マジックをプレイする動機を理解し、カード開発の助けにするため作られたもので、「何を求めてプレイするか?」「どんなカードを好むか?」によってプレイヤーを分類しようというものである。ステレオタイプな人物に仮託して説明する場合が多いが、本来はマジックプレイヤーが持つ多彩な動機を分類し説明しようというものであり、実際のプレイヤーが必ずどれか1種に当てはまるというものではない。よってティミー/ジョニーといった風に組み合わせて傾向を説明することや、平時はティミーでないプレイヤーが極めて興奮を誘う局面に出会ったその瞬間だけティミー的な楽しさに心を奪われるということも、自然にあることである。

R&Dはティミー、ジョニー、スパイク全てをターゲットにしており、どのセットにもティミー向け・ジョニー向け・スパイク向けに尖ったカードが一通り収録される。

目次

ティミー、ジョニー、スパイク

ティミー(Timmy)
マジックに楽しい体験を求めるプレイヤー。何かを達成することではなく、プレイそのものから得られる興奮や快感を求めていて、分かりやすく派手な能力効果を持ったカードを好む。ティミーはプレイの目的を設定する必要がない。ティミーにとってはプレイの瞬間に得られる体験そのものが目的なのだ。
ティミーはコスト・パフォーマンスに頓着しない傾向があるが、これはティミーがコストを勘案できない初心者だということを示すのではない。単にティミーにとってはそのコストよりも、それをプレイできた時の楽しさの方がより重要だというだけである。この分類はプレイヤーとしての能力ではなく、本人がマジックに求めることに拠っている。初心者はティミー的な楽しみを求めることが多いというのが事実でも、逆は真ではない。
  • Timmy, Johnny, and Spike Revisitedでは、それぞれのプレイスタイルをさらに細分化して紹介している。ティミーの場合、これは彼が求める「楽しさ」が具体的にどんな楽しさなのかを説明するものである。
    • 「パワー・ゲーマー/Power Gamers」
      巨大なクリーチャーや呪文で対戦相手をぶちのめしたい。ステレオタイプなティミー。
      「ソーシャル・ゲーマー/Social Gamers」
      親しい友人と一緒に遊びたい。多人数戦ハウスルールも好んで使う。
      「ダイバーシティ・ゲーマー/Diversity Gamers」
      未体験のゲームを体験したい。新しいデッキ、新しいセット、新しいフォーマットを次々と求める。ジョニーと異なりこの動機は単に「やったことがないことは楽しい」という思いからくる。
      「アドレナリン・ゲーマー/Adrenalin Gamers」
      予測を裏切るゲームがしたい。コイン投げ今引きに左右されるゲームを好む。
ジョニー(Johnny)
マジックで自己表現をしようとする想像力あふれるプレイヤー。新しいデッキコンボを自分で創造しそれを披露することを求めていて、変わったコンボを作れるカードや用途の広いカード、逆に有効に利用することが非常に困難なカードを好む。ジョニーにとってマジックが持つゲームとしての自由度の高さが何より重要となる。それが自らの個性を表現する道具になるからだ。
最も構築との結び付きが強いプレイヤーと言えるが、必ずしも構築でなければジョニー的なプレイができないということではない。リミテッドにおいても新しいコンボを披露することは可能だし、プレイスタイルそのもので斬新さを見せつけられればそれもジョニーなのだ。
  • ジョニーにもサブグループは存在する。ジョニーの場合、表現をどのような形で行うかによって分けることができる。
    • 「コンボ・プレイヤー/Combo Players」
      新しいコンボを発見して、それを皆に見せたい。ステレオタイプなジョニー。
      「オフビート・デザイナー/Offbeat Designers」
      例えば土地単など、突飛な発想に基づくデッキを構築したい。コンボ・プレイヤーが隠されたコンボを探す探検家ならば、こちらは発明家だといえる。
      「デッキ・アーティスト/Deck Artists」
      例えばエルフの文化を体現したデッキや、ストーリーを再現したデッキなど、構築方法そのものが創造的なデッキを作りたい。
      「ユーバー・ジョニー/Uber Johnnies」
      非常識なこと、他の誰もやらなかったことを実現することで個性を示したい。空虚自身/One with Nothingのようなカスレアを実戦の場に引き上げることなどが筆頭である。
スパイク(Spike)
マジックに困難な挑戦を求めるプレイヤー。大抵はトーナメント志向である。勝つこととそれによって自分の能力を証明することを求めていて、カードパワーの高いカードや、より高いプレイングスキルが求められるカードを好む。ゲームの本質が取り組みがいのある課題を提示することにあるならば、スパイクこそがその達成に正面から取り組んでいるゲーマーだといえる。
ティミーで言ったことと鏡写しになるが、トーナメントプレイヤーの多くがスパイクであるからといって、大会に参加しないカジュアルプレイヤーの中にスパイクがいないということにはならない。より強い相手との、より多くのゲームに勝利することが最も一般的なスパイクの目標になるが、自らの能力を示せるならば勝利以外の要素もスパイクの目標になりうる。
  • スパイクのサブグループは、具体的に何に挑戦し何を勝ち取ろうとしているかという点で分けることができる。
    • 「イノベイター/Innovators」
      誰よりも早く壊れたカードを発見し、次のメタゲームを支配するデッキを生み出すことを目指す。発表当時のタルモゴイフ/Tarmogoyfのように、容易には強さを見抜けないパワーカードがまさに彼ら向けのカードといえる。デッキビルダーとしてジョニーと違うのは、イノベイターは一番乗りを目指すのに対し、ジョニーは新奇さや個性を求めていること。
      「チューナー/Tuners」
      いわゆるデッキチューナー。既知のデッキをパーツ選択や枚数調整によって最適化し、誰よりも完成されたデッキを目指す。
      「アナリスト/Analyst」
      メタゲームに注目し、仮想敵となるデッキを洗い出すことで、その環境で最適のデッキを見つけることを目指す。特にサイドボード戦略に注力する事が多い。
      「ナッツ・アンド・ボルト/Nuts & Bolts」
      プレイングを磨き、ミスを極力無くすことで他プレイヤーと差をつけることを目指す。リミテッドを得意とするプレイヤーが多い。

ヴォーソスとメルヴィン

上記の3つと異なる観点からの分類でヴォーソスVorthos)やメルヴィンMelvin)という定義もある。

これが分析するのはマジックを遊ぶ動機ではなく、マジックのどこに注目するか、何を高く評価するかという価値判断であり、ティミーらとは分類の軸が異なる。この観点はゲームのプレイと直結しないため、コアなヴォーソスやメルヴィンであっても、プレイに割く時間が少ない(読み物や、ルール談義など、ゲームの外の行為に長い時間を割く)ということもありうる。

ヴォーソスとメルヴィンはものの見方としては対極にあり、ヴォーソスはカードから“総体的に何を感じられるか(直観)”を重視し、一方、メルヴィンは“分析して何を考えられるか(思索)”に重きを置いている。

ヴォーソス(Vorthos)
カードの持つ雰囲気やフレイバー、コンセプトなどが大好きで、イラストやキャラクター、ストーリー、小説背景世界、アーティストなどにこだわりを持つタイプ(ある種のコレクターも含む)。興味の対象や判断基準は個人によって異なることがあり、あるヴォーソスにとってのお気に入りが別のヴォーソスにはそうでない場合もある。
ドラゴン変化/Form of the Dragonのような、トップダウン・デザインとして完成されたカードがまさにヴォーソス好みのカード。
メルヴィン(Melvin)
カードの機能や相互作用、メカニズム、複雑なトリックが大好きで、ルールに則ったパズルを解いたり、詰めマジックを考案したり、現行ルールでは答えの出ないルールの穴を見つけて議論したり、といったことなどに喜びを見出すタイプ(「なぜそんな無駄なことを考えるのか?」といった無粋な疑問は持たない)。コンボ好きな点はジョニーと親和性が高い。
秘教の思索/Mystic Speculationのような、メカニズムが無駄なく噛み合ったカードがメルヴィン向けのカードとされる。

ヴォーソスとメルヴィンは概念としては対照的だが、これはあくまで極端な例であり、現実のプレイヤーには、メルソス(Melthos)というべき、場面場面によってそのどちらも好む中庸タイプが多くいる。

関連カード

銀枠世界では伝説のクリーチャーとして2種がカード化されている。

参考

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