オルテカ/Oltec

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オルテカ/Oltecは、イクサラン/Ixalanに存在する人間/Humanの文明。

目次

[編集] 概要

イクサラン次元内部にある空洞、中心核/The Coreに数千年前より存在した高度な文明。現在の太陽帝国/The Sun Empireの祖先にあたる集団である。太陽と瞳を組み合わせた紋章をシンボルマークとしている(イラスト)。

これは自然と調和した牧歌的な文明であり、自分たちを支配者ではなく、中心核の守護者にして自然界の番人とみなしている。イクサランという世界は中心核の太陽にして女神であるチミル/Chmilにより創造され、その子供たちである深淵の神々/The Deep Godsによって養われており、そして我々はその最初の民である――彼らはそう信じている。

オルテカは(太陽帝国とは対照的に)帝国的な野心を持たない。彼らは帝国ではなく、交易・歴史・目的によって結ばれた平等主義的・考古学的な都市国家の集まりである。もちろん彼らは地下世界の性質や地上世界の政治についての興味はあるが、国家的な征服計画を企てているわけではない。だがそれは、正当な理由があれば征服のために動く派閥が存在しないという意味でもない。

[編集] 歴史

[編集] 時の始まりよりの物語/Stories from the Beginning of Time

時が生まれるよりも前、イクサラン次元最初の人間/Humanたちは楽園の中に目覚めた。彼らはチミルこそが自分達の創造者であると知っていた。そしてその太陽を通じ、この世界も自分達も新しいこと、しかし自分達は第五の民/The Fifth Peopleことコモン・ウィナク/The Komon Winaqと呼ばれる存在なのだと理解した。

この時代の文字記録は極めて少ないが、発見されたものは首都オテクランの大庁舎に展示されている。それらの物語から、三つの真実が現代へと伝えられている。

一つ、世界はコモン・ウィナクが生まれ出づる以前より存在しており、また「その後」も存在する。彼らは第五の民であるが、第四の民も存在したし、いずれ第六以降の民も現れる。

二つ、コモン・ウィナクは楽園に生きていたが、甘やかされてはいなかった。彼らは悪魔や悪鬼などから守られた牧歌的な地の世話人であり、より優しく、より穏やかな未来を育むため創造主によりここに置かれたのだ。

三つ、チミルは見守りはするが、決して干渉はしない。この女神は創造主であって庭師ではない。コモン・ウィナクが世界を整え終えたなら、チミルの子である深淵の神々がその役割を引き継ぐことになるだろう。

これらの真実をコモン・ウィナクは喜んで任務として請け負い、彼らはこの世界と調和する文明を築きはじめた。

[編集] タン・ジョラムの旅

コモン・ウィナクが中心核に文明を確立すると、彼らは余暇と学びの時間を確保できるようになった。知識を重視する彼らは地図・文字・数学などを考案し、楽園の形を理解していくようになった。この事業はコモン・ウィナク最初の伝説的人物を生み出した。「世界を歩む者」タン・ジョラム/Tan Jolomはコモン・ウィナクの中ではじめて中心核を一周し、この世界が一つの星を中心に築かれた球体であることを証明したのだ。

タン・ジョラムは何十年もの人生の中で彼方への放浪者たちを理解に導いた。だがひとたび世界を見たタン・ジョラムは、もっと多くの世界を見たいと切望した。理解を超えた世界を地図に描きたいという願望が、彼を現実を超えた土地を求めるように駆り立てた。

彼は中心核を旅した時、チミルをはじめとした多くの仲間と共に歩んでいた。その中の一人である「声」は、彼が見ることが叶うであろう別の土地の存在を囁いた――第四の民の地。かつて生きた、そして既に死した人々の地。タン・ジョラムは好奇心からその地を目にするための方法を尋ね、そして声は死こそがその方法であると答えた。

この当時、死とは生者にとって恐怖ではなかった。中心核は楽園であり、その中を歩む人々から隠された死後の世界というものは存在しなかった。死者の魂である残響/Echoたちは生者たちの間を歩んでおり、生と死の境は紗織りのように薄かった。タン・ジョラムにとって、死後の世界を探索するということは単なる冒険のチャンスに過ぎなかった。彼は残響となって死後へと旅立ち、境界の先にある第四の民の世界を探しはじめた。囁き声に導かれ、彼は精霊や神々・悪魔・悪鬼の領域へと足を踏み入れた。そして彼はチミルの子たる深淵の神々を探し伝えようとした。あなたがたの民は中心核の地図を作製し、帰還を待ちわびていると。

[編集] 囁き戦争/The Whispering War

タン・ジョラムが開け放った扉を通り、闇の生き物たちが生者の世界へと忍び込んだ。その中でも最も恐ろしい者はアクロゾズ/Aclazotzであった。第四の民の最後の生き残り、深淵の神々の一柱を捕食しその力を簒奪したもの。そして、タン・ジョラムを第四の民の地へと導いた声。

アクロゾズは恐怖こそが自らの力になると知っていた。ゆえに彼は自らの領域、生死を隔てる帷を堅固な石へと変えた。生と死は厳格に二分され、生者は祖先から切り離され、死者は残響になれなくなった。死は悼み怖れるものと化し、アクロゾズはその怖れを糧とした。そして、死を最も恐れた者達を探し出し、我を見つけ出すことで永遠の命を与えると囁いた。

悲嘆、恐怖、死、そして究極の終わりからの脱出という囁きが中心核に広がった。アクロゾズの言葉を吹き込まれたものたちが闇の教団を創設し、かの神を光の中に誘い出して数多の恩恵に預かろうとした。彼らの絶望的な儀式を止めようとした指導者達は暴力でもって歓迎され、次に彼らを止めようとした役人達は兵力を伴っていった。

こうしてアクロゾズの教団との間に勃発した戦いは、囁き戦争/The Whispering Warとしてオルテカに記録されている。恐怖の時ではあったが、その中で多くの英雄や伝説が生まれた。そしてこの猛威は、残る深淵の神々の到来も早めた。はじめに現れたオヘル・アショニル/Ojer Axonilは、目の前にいるアクロゾズが同類の皮を被った悪魔であると理解した。彼は天空に戻りオヘル・タク/Ojer Taqへと警告すると、自身は千人の勇士を引き連れてアクロゾズと戦った。

[編集] 太陽の時代/The Age of the Sun

オヘル・タクが到来すると、コモン・ウィナクは希望と力を取り戻し、アクロゾズの囁きに屈した者も光の道へと戻っていった。この神は、死を超えて魂が存在し続けることの体現であった。一方、オヘル・アショニルは勇士と共に最後の戦いへ突入し、アクロゾズの右目を引き裂き死の帷の向こうへと封じた。だが、アクロゾズの最も忠実な信徒たちは、彼らのみが知る抜け穴を通って中心核を脱出していた――アクロゾズは既知の世界を超えた世界、より暗い下の世界を信者に見せていたのだ。

囁き戦争は終結し、大いなる再建の時代が始まった。生と死の帷は再び薄くなり、残響達も帰還できるようになった。コモン・ウィナクの首都オテクラン/Oteclanの基礎が、ワシバル/Wachibalという大きな湖のほとりに建てられた。オヘル・タクが見守る中、コモン・ウィナクは数千年に渡る黄金時代を築いた。これを太陽の時代/The Age of the Sunという。

[編集] フォモーリの侵略

太陽の時代は、後にコモン・ウィナクがキシク/The Kisikと名付けた存在の到来により終わった。この名前は、新たなこの存在の恐ろしい外見と帝国的野心を伝えることを意図した刺激的な言葉である。その帝国的野心を持った巨躯の存在は、キシク以外にもさまざま名で呼ばれている。彼らは自らをフォモーリ/Fomoriと名乗り、現在のオルテカはそれを入植者/The Colonizersと呼び、考古学者クイント/Quintコインの帝国/The Coin Empireと仮称している。

コモンの伝承によれば、キシクの到来は穏やかな中心核を脅かす恐怖の侵入として描かれている。口伝で語られる歴史によれば、稲妻弾ける分厚い雲間から、長く暗くて硬い夜の破片……フォモーリの船が滑り出し、チミルの周囲を静かに漂っていたという。コモン・ウィナクは歴史上初めて、チミルの暖かな光が陰るのを目撃した。

数日してこれら破片の一つが開き、黒い円筒状の物体が投下された。中から現れた巨人はコモンの言語を話し、自分達の民をこの楽園に避難させてほしいと語った。コモンの指導者が交渉に入る一方、巨人はさらに破片を中心核や空に撒き散らし、空は厚くなっていった。寺院は深淵の神々に助けを求める民衆で溢れたが、彼らの耳には何の声も届かなかった――神々は母たるチミルと同様、閉じ込められてしまったのかもしれない。コモンたちは気づいた。あの巨人たちが過去に何から逃げてきたのであれ、彼らは中心核を脅かす侵略者であるのだと。

[編集] 暗夜戦争/The Night War

自らが征服者であると明かしたフォモーリはますます破片船を呼び出し、実質的に中心核を支配した。やがてフォモーリは完全にチミルを破片の殻で覆い、中心核は完全なる暗闇に閉ざされた。

コモンは未だかつて見ぬ闇に恐怖したが、それでも奮起する者たちはいた。はじめは残響から、そして生者へと抵抗の火花は弾けていった。千の月/The Thousand Moonsの一員であるオラネム・テク/Olanem Teqは、自らの住む城塞オクティミニット/Oq'tinimitから抵抗作戦を開始し、ついにはチミルまで到達して占領軍の中心地を攻撃した。

この戦争――現在は暗夜戦争/The Night Warの名で叙事詩として語られている――は三世紀にもわたり続いた。戦争の末期、コモンの戦士たちはチミルを覆う殻の表面に降り立ち、かの星から手を差し伸べられた。チミル自身もエネルギーを放って内側から殻を打ち、未知の魔法で自己修復を試みるそれを砕いた。中心核全体の抵抗軍の攻撃によってもたらされた混乱により、フォモーリの施設の機能は低下した。破片は連鎖的に砕かれ、露出したチミルがコズミューム/Cosmiumを放つと、それを浴びた人々は半神的存在――イクサラン最初の天使/Angelとなった。ようやく母の叫びと人々の嘆願が耳に届き、深淵の神々も続いた。

暗夜戦争はフォモーリが中心核より追放され、コモンの勝利として終わった。だがチミルの周囲には破片船の残骸が残され、中心核全体にも小規模な施設や未完成の住居が残っていた。

[編集] 中心核の開放

砕けた星チミルは解放されたが、その輝きは傷により薄れ、さらにはフォモーリの船がしばしばその顔を覆い隠して光を陰らせた。加えて、神々の帰還はアクロゾズの帰還をも意味していた。かの暗黒神を崇める教団もまた、中心核の都市や傷ついた地に姿を現していた。

この時代に多くのコモンの冒険家が中心核の地下にある空洞を発見し、そこで予想通り重力が反転することを発見した。中心核の外では、中のように世界の頂上に立つのではなく、何か巨大な構造物の底に立っていることに気づいたのだ。

探検の時代が幕を開け、移住と開拓の時代が続いた。耕作が可能で定住できる地があると明らかになるにつれ、コモンは大挙して中心核を離れていった。何世紀にもわたり何十万人ものコモンが去り、残った者は暗夜戦争の抵抗軍から名を取りオルテカ/Oltecと名乗り始めた。怒りや対立はなかったが、時と距離により引き起こされる自然の流れにより、去った者達は自分達がコモンであると考えるようになった。彼らは独自の文化や都市を築き始めた。

[編集] 帝王マイコイドの誕生

最初の移民の時代から数世紀後、コモンの最も壮大な都市の一つを疫病が襲った。オルテカの科学者は、これが真菌性のものであり、胞子により広がる高度に発達した病であると突き止めた。もしかしたら、これは遠い昔にフォモーリが中心核への外へ撒き散らした遺物だったたのかもしれない。

この菌類がマイコイド/Mycoidのはじまりであった。それを止める障壁はなく、ただちに洞窟全体へと拡散していった。オルテカとコモンは強力してマイコイドを食い止めようとしたが、彼らの力は及ばなかった。文明も文化もマイコイドの感染に屈し、そしてより進化した大型のマイコイドに屈した。

洞窟網のコモンとオルテカは逃げ出し、そして後にイクサランと呼ばれる大陸の地上に現れた。彼らこそが現在の太陽帝国/The Sun Empireの祖である。

[編集] 沈黙の時代/The Quiet Age

中心核内で猛威を振るうマイコイドを止められず、オルテカは苦渋の決断を下した――中心核を閉ざす。彼らは中心核へ続く全ての出入口を封鎖し、自分達をこの次元の他の部分から切り離した。

深淵の神々に力を借り、彼らは中心核への主要な入口を黄金の扉、マツァラントリ/Matzalantliで封鎖した。この瞬間は残響とオルテカにとって、外の同朋を見捨てた恥ずべき選択として記憶されている。だがこの措置は功を成した。それからの数年間、中心核でマイコイドの発生する兆候は無くなった。

こうして数世紀に渡る沈黙の時代/The Quiet Ageは始まった。孤独になった彼らは外部ではなく内に目を向けた。集団間の争いはほぼ無く、戦争も無かった。オルテカは暗夜戦争で受けた傷を修復し、その領土を中心核内に広げていった。神々との関係も深まり、魔法を洗練し、コズミュームの応用法も理解していった。

[編集] 太陽帝国との接触(イクサラン:失われし洞窟

太陽帝国、薄暮の軍団/The Legion of Dusk川守り/The River Heraldsは閉ざされたマツァラントリを発見し、アブエロの残響によってその封印は解かれた。こうして、地上の勢力はオルテカの存在を知ることとなった。

だが薄暮の軍団のヴィト/Vitoは暗夜戦争で幽閉されていたアクロゾズを解放し、地上へと導こうとする。さらに鉄面連合/The Brazen Coalitionの海賊がマツァラントリへ逃げ込んだことで、彼らを追ってきた帝王マイコイドの襲撃も受ける。マイコイドは焼き払われたが、アクロゾズは地上へと脱出を果たしてしまう。

アクロゾズやマイコイドといった脅威は、もはや閉じこもるだけでは解決できない。そう悟ったオルテカの上層部は、太陽帝国へ戦力を貸すことを決定するのであった。

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[編集] 地理

[編集] 中心核/The Core

中心核とは、イクサラン次元内部の巨大な空洞である(イラスト)。その直径22kmの壁面全体にオルテカの文明が広がっている[1]

中心部にある太陽、チミルを取り囲んだ内向きの球体構造になっている(既知の次元/Planeではパイルリー/Pyruleaに近い)。その中には地平線がなく、遠くへとかすんで消えていく緩やかな上り坂があるだけである。チミルから外向きの重力が常に働いているため、中心核を歩き続ければいずれ一周して元の場所に戻ることになる。

[編集] マツァラントリ/Matzalantli

大いなる扉、マツァラントリ/Matzalantli, the Great Doorは、中心核へと至る由緒正しき入口である。数多くのコモンがここを通り外の世界へ進んでいった。

元はオテクラン付近の山に自然発生したセノーテであり、地下洞窟網に続いていることがわかった後に拡張されている。中心核側のマツァラントリは、マイコイドの侵入を防ぐため巨大な黄金の栓により封鎖されていた。洞窟側のマツァラントリは、コモン文明の今や忘れ去られた神殿の頂上に座しており、コズミュームにより強化された黄金の扉で封じられている(イラスト)。

[編集] コズミューム礁/The Cosmium Reefs

コズミューム礁はコズミュームや希少金属、そして入植船の破片が入り混じった地帯である。チミルの周囲を取り囲み、またその背後に尾を形成している。この地は危険だが、オルテカの生活において無くてはならない場所である。

オルテカにおける成人の儀では、自らの最初の刺青に必要なコズミュームを集めるためこの地に向かう。ほとんどの若者はコズミューム礁の端をかすめるだけだが、稀に深くまで潜り込む者も存在する。彼らは巨大な原石と、深部に潜む邪悪な存在の噂を携えて戻ってくる。

[編集] 居留地の末端/Colony's End

居留地の末端は、落下したチミルの殻ひとつとその周囲に散らばった破片の跡がある、高山地帯の名前である(イラスト)。

暗夜戦争中にチミルの殻が落下した場所は他にもあるが、居留地の末端はその中でも最大のものとされる。破片の半分は一帯の中央の地面から突き出ており、周囲を古代の残響が彷徨っている。宝の噂が大胆な人々をこの地に引き寄せ、早すぎる――そして不気味な――死へと導く。

[編集] オルテカの都市

オルテカの都市は壮大かつ清潔で、人口が多い建造物でありながらも自然と調和して設計されている。運河が張り巡らされ、緑地や美しい自然が保存されているのが一般的だ。オルテカは自然の美を舗装して潰してしまうよりも、それを中心として生かした都市を構築することを好む。これらの都市は、基本的に徒歩・運河を利用した公共船、テレフェリコ(いわゆるロープウェイ)の3つの手段で内部を巡ることができる。

オルテカにおいて、都市の形状は一般的に九芒星の形を取っており、市の中心部と、周辺地区および港や神殿などとは陸橋で結ばれている。この構造には、チミルへの敬意が込められている。都市は整然としており、混雑するのは市場地区や祝祭の日に限られる。これら都市は大理石で作られていることが多い。

都市には活気があり、多層構造があるが、すべての人に開かれている。オルテカにとっての秩序とは太陽帝国の謳う階級制度的なそれとは異なる。彼らは共同体に住んでおり、比較的水平な権力構造に生きているため、彼らの都市にもまたそうした思想が反映されている。具体的には、広大な公共の空間や建物、共同生活の取り決め、複数の家族が住み働いている団地などだ。この環状の配置は大都市に限らず、地方のオルテカ人も共有地にある共同体内で生活し働いている。

[編集] オテクラン/Oteclan

オテクランはオルテカの首都であり、運河、神殿、大規模な居住地、様々な工業用地が広がる古代からの共同体である。

ワシバル湖/Lake Wachibalの湖岸に建てられたオテクランは、一つの中心都市と多数の衛星都市で構成されている。各都市は大きな高架道路と公共のケーブルカーで結ばれている。オルテカは調和を重んじているため、オテクランも開かれた都市となっており、様々な人々で賑わっている。

これは全てのオルテカ都市の見本である。チミルおよびその後を引くコズミューム礁を様式化して表現したものとして、円形の配置で建てられている。

[編集] ムトゥティクの塔/The Mututik Towers

ムトゥティクの塔は中心核全土に一定間隔で建てられた通信塔で、オルテカの全ての都市を結んでいる(イラスト)。

これらの塔を介し、オルテカは広大な中心核であっても複雑な情報を瞬時に伝達することができる。オテクランの布告のように複雑で重要なものから、最新の天気情報のような単純なものまで、コズミュームにより強化された魔法を放つことで通信している。

各塔は小規模ながらも人口の中心地でもあり、塔にちなんで名づけられた街や、トウモロコシ・カボチャ・豆などを栽培するなだらかな畑に囲まれていることが多い。そして塔同士(および、遠く離れた大都市)は、未舗装だがよく管理された道路で繋がっている。

[編集] その他の地名

  • オクティミニット/Oq'tinimit - オテクランの衛星都市の一つにして城塞。暗夜戦争の時代、オラネム・テク/Olanem Teqによる抵抗運動の発端となった。
  • トピジエロ/Topizielo - 詳細不明だが、中心核の外に存在する洞窟網のことと推測される[2]

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[編集] 役割

[編集] 執政/Stewards

執政はオルテカ市民の指導者であり、共同体の一般投票により選出された代表者である。この「共同体」とは小規模な農業集団からオテクランの大都市全体まで、あらゆる規模のものが含まれる。

選出された執政は地域評議会/Regional Councilsの委員を務める。さらに、これらの評議会はオルテカの主要な統治機関である平等委員会/The Level Councilに派遣する代表者を決める。執政に立候補するためには、チミルへの最初の巡礼を完了することが必要である。

執政は豪奢に整えられた官職用ローブと、その人物が代表する共同体を示す象形文字が刻まれた冠を身に着けている。またしばしば簡素な木製の笏を持ち、首周りには真鍮または金の板が編み込まれたキープを着用する。

[編集] 庭師/Gardeners

庭師はオヘル・カスレム/Ojer Kaslemの司祭と信徒たちである。彼らは熱帯林や山岳部の密林を拠点としており、自然を健康に保つこと、薬草をはじめとした植物の栽培・収集、古代遺跡や記念碑や残響の石碑を維持管理することが仕事である。そのほか、辺境の道路整備、火災の監視、辺境の第一次産業従事者を支援するなどをすることも多いため、深淵の神々の司祭の中では最も一般人の生活に馴染み深い。

彼らは旅に適したローブや衣服をまとい、湿気が多く過酷な環境で働く。彼らの姿は歩行杖や背の高い帽子、そして簡素なキープによって簡単に見分けることができる。

イクサラン:失われし洞窟メインストーリーにおいては人間と残響/Echoによる混成部隊を形成しており、人間はコズミュームの光で、残響は菌類のみに感染する病でマイコイドを殲滅していた。

[編集] 説教者/Didacts

説教者は、オヘル・パクパテク/Ojer Pakpatiqの司祭であり、同時に教師でもある。パクパテクの神殿である巡る刻の神殿/Temple of Cyclical Timeは高度な学問と深遠な研究の中心地として知られており、あらゆる年齢のオルテカが学びを終える場所だという。

彼らは学者であるとともに探検家でもある。野外では実用的かつ動きやすい服装を身に纏い、現場で必要な装備をすべて身に着けて持ち運ぶ。一方、都市内ではその役割を示す簡素なロープや頭飾りを身に着けており、メモを取ったりアイデアを書き留めるための巻物と鉛筆を常に持ち歩いている。

[編集] 千の月/The Thousand Moons

オルテカの熟練の戦士団である千の月は、各々が訓練を経てオヘル・アショニル/Ojer Axonilの司祭としての資格も得ている。

この組織は平等主義的なオルテカには珍しく階級制を用いている。十番目ごとに士官を、百番目ごとに部隊長を、千番目の月が最高司令官として機能している。現在の千番目の月はアニム・パカル/Anim Pakalという人物である。

彼らは地上での戦いに精通しており、コズミュームで強化された装備や魔法の有無に関わらず、十人一組の緊密な部隊で定期的に訓練を行っている。

[編集] ノーム/Gnome

オルテカにおけるノームとは、コズミュームを動力とする補助的な機械装置である(イラスト)。元は暗夜戦争のさなかにフォモーリから鹵獲したものであり、リバースエンジニアリングでその製造技術を得た。

ノームはオルテカの歴史の中で改良され、単純な給仕用の自動人形から高度な自律的思考を可能にするモデルまで、役割に合わせた何百種ものバリエーションが製造されてきた。特に帝王マイコイド/The Mycotyrantの台頭後は、中心核の外を安全に探索するための手段として役立っている。

「ノーム」という名前はオルテカにとって異質なものだが、これはこの自動人形が外来的な由来であることを示すために使われている。侵略者への好意や信頼ではなく、今を生きるオルテカがその由来を忘れないように。

中心核のノームは様々な都市・組織・集団が注文提出し、執政の各種評議会により生産を承認された後にまとめて生産される。これはノームの生産・雇用を抑制するためである。太陽帝国はノーム技術を自分達のためにも使用しようと目論んでいるが、今のところオルテカはその取引を許可していない。

[編集] コズミューム喰らい/Cosmium Eaters

コズミューム喰らいはオルテカの正式な役割ではないがこの項で紹介する。これは中心核に潜む、アクロゾズを崇拝する半吸血鬼化したカルト教団である。その性質上、正確な人数は不明だが、少なくとも数百人以上の構成員がいることは確かである。

堕落、強欲、憎悪、またはアクロゾズの賜物を求めるようなその他の暗い動機によって、誰もがコズミューム食らいになる可能性がある。彼らがアクロゾズに仕える根本的な目的は、死への恐怖から解放されることである。アクロゾズは彼らのことを嫌ってはいない――オヘル・アショニルによる幽閉から自身を解き放つために利用できるからだ。

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[編集] 文化

[編集] コズミューム

コズミューム/Cosmiumは中心核で見られるピンク色の鉱物であり、チミルの力の本質が実体化したものとされる。

詳細はコズミューム/Cosmiumを参照。

[編集]

オルテカは地上の勢力とは異なり、独自の深淵の神々(深き神々)/The Deep Godsを信仰している。主に崇められているのは、主神オヘル・タク/Ojel Taq、その伴侶オヘル・パクパテク/Ojer Pakpatiq、そしてオヘル・アショニル/Ojer Axonil、オヘル・カスレム/Ojer Kaslemの四柱である。また、中心核の太陽チミル/Chimilはこれらの神を産んだ母なる女神とされる。

かつてはもう一柱の神が存在したが、アクロゾズ/Aclazotzにその座を簒奪され古のもの/The Ancient Oneと成り果てた[3]。そのアクロゾズもかつて民を裏切ったことで大逆者とみなされており、異端者たるコズミューム喰らい/Cosmium Eaterを除き彼を信奉する者はいない。

中心核における深淵の神々は、太陽帝国における三相一体の太陽/The Threefold Sunのように遠い存在ではない。彼らはオルテカと共に生き、共に暮らし、そして共に死ぬ。姿や力は人間とかけ離れていても、その「人間性」が人々との結びつきを与えている。この定命と神性の入り混じった特性は、平等主義的で多職種を目指すオルテカの振る舞いに反映されている。司祭たちは多くの場合、市民や軍人の指導者、教師、あるいは農民であったりする。オルテカの高僧は太陽帝国やアルタ・トレゾン/Alta Torrezonの司祭からすれば貧相な容貌だが、オルテカにおいて華美でないことは信仰の欠如を示すわけではない。

中心核には深淵の神々を祀る神殿が存在し、最大のものはオテクランに建つタクの文明の神殿/Temple of Civilization、次いでその真向かいに存在するパクパテクの巡る刻の神殿/Temple of Cyclical Timeである。アショニルやカスレムの神殿は小規模だが、それぞれ千の月と庭師に崇拝されており、祝日や祭日も定められている。裏切者のアクロゾズを崇拝する場は洞窟などに隠されており、ほとんどのオルテカから嫌悪と忌避の目を向けられている。

砕けた星、チミルは中心核にその神殿を持たない――なぜなら空を見上げて(あるいはチミルまで移動して)崇拝すればいいからである。だが多くの共同体において、小さな社、ランタン、またはチミルの象徴が本堂に収められている。同様にオルテカの建築物や鎧などにもチミルの象形文字や刻み模様などがしばしば組み込まれており、常に頭上に存在する星の存在とオルテカの歴史におけるその重要性が示されている。

オルテカは太陽帝国の崇める三相一体の太陽を認識しているが、それ自体やその祖をオルテカの主神であるかのように称えてはいない。三相一体の太陽とはチミルの側面のひとつであり、チミルもまた万神殿の一柱であるのだ。彼らの万神殿は何十柱もの神々で構成されているが、これらの神々は一般に、祖である五柱の一時的な子供であるか、主要な相のいずれかであると理解されている。

[編集] キープ

キープ/The Khipuはオルテカが用いる紐であり、結び目紐とビーズで飾られたベルト状の物品である。鍵などを留めておくために使用される。

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[編集] 重要人物

コモン・ウィナク

[編集] 登場

[編集] カード名に登場

イクサラン:失われし洞窟
オルテカの考古学者/Oltec Archaeologistsオルテカの雲衛兵/Oltec Cloud Guard
ビッグスコア
オルテカの現象織り/Oltec Matterweaver

[編集] フレイバー・テキストに登場

イクサラン:失われし洞窟
コズミュームの窯/Cosmium Kilnコズミューム破/Cosmium Blast不屈の解体者/Dauntless Dismantler解体ハンマー/Deconstruction Hammerオキネク・アハウの特使/Envoy of Okinec Ahau文明の神殿/Temple of Civilizationオテクランの浮揚標/Oteclan Levitator編まれた結縄/Braided Quipu残響の議会/Council of Echoes説教好きな残響/Didact Echo啓蒙の神座/Locus of Enlightenment死者の神殿/Temple of the Dead熱足のノーム/Hotfoot Gnome力の神殿/Temple of Power太陽撃ちの民兵/Sunshot Militia日を浴びるカピバラ/Basking Capybaraカスレムの徘徊者/Kaslem's Strider豊作の神殿/Temple of Cultivation好戦的な槌頭/Pugnacious Hammerskull圧倒的巨体/Staggering Size地図作りの相棒/Cartographer's Companion中心核/The Core
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
恐竜の卵/Dinosaur Egg天頂観測所/Apex Observatory遥か見/Farseek断崖の避難所/Clifftop Retreat
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ(宝の山ボックストッパー
秘儀の印鑑/Arcane Signet探検の地図/Expedition Map摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone
アルケミー:イクサラン
鱗魂のノーム/Scalesoul Gnome‎

[編集] 登場記事・登場作品

[編集] イクサラン:失われし洞窟

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[編集] その他

  • 名前の由来はかつてメソアメリカに存在した文明、オルメカ/Olmecaであると思われる。
  • 現実世界におけるキープとは、メソアメリカ文明で使用された記録装置。縄の結び目で数を記録し、インカ帝国では人口や資源の統計など国政に使用された。その語源は「結び目」を意味するとされる。
    • 現実世界のキープの綴りはインカ帝国におけるKhipuとスペイン語表記のQuipuの二種類が存在する。ストーリー記事では前者がキープと表記され、後者は編まれた結縄/Braided Quipuのカード名で結縄(けつじょう)と訳されている。
  • 神々の名前に用いられているオヘル/Ojelとは、現実世界ではキチェ語で「祖先」や「古代」などの概念を表す言葉である[1]。作中のオルテカにとって、この言葉は神性を表している(裏切者のアクロゾズに用いられていないのはこのためと考えられる)。
  • 「第五の民」という設定は、アステカ神話における創造と破壊の伝説が由来と思われる。これは現存する人間の時代を「第5の太陽」とし、過去に創造された世界である第1~第4の太陽は既に滅亡したという概念である。

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[編集] 脚注

  1. 1.0 1.1 LCI MtG Discord Q&A - Worldbuilding The Lost Caverns of Ixalan(Reddit - r/mtgvorthos 2023年11月9日) - Ovidio CartagenaMiguel Lopezへの質疑応答の文字起こし
  2. イクサラン:失われし洞窟メインストーリー4話より
  3. @ChrisKMooney(X/Twitter 2023年11月3日 Chris Mooney

[編集] 参考

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