サディストの聖餐/Sadistic Sacrament
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ソーサリー
キッカー(7)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(7)を支払ってもよい。)
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからカードを最大3枚まで探してそれらを追放し、その後そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。この呪文がキッカーされていたなら、代わりにそのプレイヤーのライブラリーから最大15枚までのカードを探してそれらを追放し、その後そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。
黒くなった3倍摘出/Extract。マナ・コストの色拘束もちょうど3倍になっており、ほぼ黒単色デッキ用の仕様になっている。黒くなった道化の帽子/Jester's Cap ともいえる。
色拘束を考慮しても、このコストとカード1枚で対戦相手のライブラリーから任意のカード3枚を追放できるのは、コンボデッキやコントロールデッキにとってはかなりの脅威。コンボのキーカードや、デッキのフィニッシャーを根こそぎ追放できれば、その時点でゲーム終了も同然である。そうでなくても対戦相手の戦略をボロボロにすることができるだろう。また、黒単色デッキでは手札破壊以外に対処できないエンチャントやアーティファクトを事前に、狙って追放できるのも大きな強み。そういった黒単デッキの相棒という意味では、トリプルシンボルであることは非常に噛み合っていると言えるだろう。
しかし、このカードを唱えた段階では戦場に対し影響を及ぼしているわけではない、つまり短期的に見れば手札1枚分のディスアドバンテージになっているということは重要なポイント。さらに前述した通りキーカードという概念の薄い数で押すタイプのビートダウンデッキ、特にウィニーデッキに対してはあまり有効でない。かなり極端な性質であり、使用すべきか否かは吟味する必要がある。
キッカーした場合、元の効果の5倍の効果を発揮する。ライブラリーから15枚も任意のカードが追放されればコンボデッキでなくとも大抵のデッキは機能不全を起こし、その後はまともな展開ができないだろう。しかしキッカー・コストを支払う場合は合計10マナと、並のデッキではゲーム終了までに唱えられるかすら怪しいコスト。
黒のトリプルシンボルということで、エターナル環境では暗黒の儀式/Dark Ritualから唱えて1ターンキルを回避する目的での使い方ができるかもしれない。しかしその使い方をするにしても手札破壊で手札からキーカードを抜いたほうがよほど有効であるため、実戦的な環境では今に至るまでほとんど目立った活躍はない。
- スタンダード時代には引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornら伝説のエルドラージの墓地修復能力に対抗するために、書庫の罠/Archive Trapや精神の葬送/Mind Funeralを軸にしたライブラリーアウトデッキに入ることがあった。しかし黒のトリプルシンボルという色拘束が厳しい上に戦略的にも噛み合っているとはいいがたく、あまり有用ではなかったようである。
- 9マナで半分以下の7枚しか追放しない否定の風/Denying Windの立場が危うい。
- ヴィンテージにおいてDoomsday Comboの勝ち手段であるタッサの神託者/Thassa's Oracleすべて追放することが出来るため、暗黒の儀式/Dark Ritualを有するデッキに稀に採用されている。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
ゼンディカーの、不特定マナのみのキッカー・コストを持つレアの呪文のサイクル。
- 征服者の誓約/Conqueror's Pledge
- 複製の儀式/Rite of Replication
- サディストの聖餐/Sadistic Sacrament
- 精霊の嘆願/Elemental Appeal
- 巨身化/Gigantiform