欲深き逃散者/Covetous Castaway
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降霊で変身する両面カード。第1面は死亡すると切削を行う人間。降霊すると今度はライブラリー修復を行うスピリットとなる。
切削で墓地にリアニメイト対象や降霊、フラッシュバックを持つカードを落とし、その過程で落ちてしまった落としたくなかったカードや、一度使った呪文を不安定ながら再利用できるようにする、とそれぞれの面で噛み合った能力を持つ。クリーチャーとして見ても、序盤はパワー2までの地上クリーチャーを受け止められ、倒されても切削が誘発し、第2面も5マナ3/4飛行とそれなりの性能を持つ。リミテッドでは切削や回収とのシナジーが無くとも問題なく採用可能だろう。
構築においては、戦闘要員としては並か、やや低め程度の評価。そして第1面が死亡しなければ仕事をできない点から、上手く使うには少々手間がかかる。とはいえ登場時のスタンダード環境において、コントローラーを対象に切削できる青のカードは他にズーラポートの決闘者/Zulaport Duelist、溺墓の融合体/Drownyard Amalgamのみ(厳密には氷河の掌握/Glacial Graspも可能だが、自分の墓地を肥やす目的では使い勝手が非常に悪い)。この中では2番目に軽く、また降霊すれば戦力としても最低限程度の活躍はしてくれるため、自分のライブラリーを削るタイプのデッキであれば採用できるだろう。その場合は釣る手段を確保するためと、死亡誘発を能動的に誘発させるためにもサクり台を多く有する黒と組み合わせるとよい。