歪める嘆き/Warping Wail
提供:MTG Wiki
インスタント
((◇)は無色マナを表す。)
以下から1つを選ぶ。
・パワーかタフネスが1以下のクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
・ソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・無色の1/1のエルドラージ(Eldrazi)・末裔(Scion)クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:(◇)を加える。」を持つ。
3つのモードを持ち、無色マナを要求するインスタント。エルドラージ版魔除けと言える。
1番目のモードはパワー1以下またはタフネス1以下のクリーチャーの追放。除去できる範囲はそれなりに広く、ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyや始まりの木の管理人/Warden of the First Treeなどスタンダード環境の一線級を走るクリーチャーも標的になる。P/Tへのマイナス修整と組み合わせることでさらに範囲を広げることもできる一方、強化によって立ち消える危険性もある点に注意が必要。
2番目のモードはソーサリー呪文への打ち消し。手札破壊や全体除去など、打ち消したいソーサリーは少なくない。無色で使える被覆/Envelopとも言えるが、このカードは他のモードがあることによって一定の汎用性が担保されているため、被覆に比べてメインデッキから採用しやすくなっている。
3番目のモードはエルドラージ・末裔・トークンの生成。サイズこそ1/1と小粒だが、ブロック・クリーチャーを追加してコンバット・トリックに、次のターン限定のマナ加速に、布告に対する緊急回避手段に、と多彩な用途がある。これのおかげで、上2つのモードが機能しなくとも完全に腐ることがない、地味ながら貴重なモード。
無色用のマナ基盤を用意する必要はあるものの、相手を選ばず様々な妨害を行える優良カード。
エターナル環境でも無色のマナ基盤が安定したエルドラージやDeath & Taxes等のデッキで主にサイドボードから採用される。特に全知実物提示教育やANTのようなコンボデッキは別の勝ち手段としてクリーチャーが用意されることも多く、除去のモードが光る。
また統率者戦では、これまでコンボデッキ相手に為すすべがなかった白や赤のデッキにおける貴重な対抗手段にもなる。