殺戮の化身/Avatar of Slaughter
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敵味方問わずすべてのクリーチャーに二段攻撃と攻撃強制を与える豪快な大型クリーチャー。敵軍にも二段攻撃を与えるため、対戦相手がクリーチャーをこちらより多くコントロールしている場合は、逆に不利になってしまう可能性もある。
単体でも8/8二段攻撃、16点クロックという凄まじい打撃力を誇る。回避能力は持たないものの、攻撃強制能力が対戦相手のブロックをガラ空きにする疑似回避能力として機能する。
戦闘前と後、いずれのメイン・フェイズで唱えるかによって結果が大きく変わる。戦闘前に置けば、二段攻撃と攻撃強制の影響を受けるのは自分からになり、後ならば逆に対戦相手からになる。相手が無防備な姿を晒しているなら、戦闘前に置いて奇襲して一気に大ダメージを与えるのがよいだろうし、相手が守りを固めているようなら、戦闘後に唱えて相手にフルタップでの特攻を強制し、無防備な状態にさせた返す次ターンにこちらの全軍攻撃を通すのがいいだろう(その前に相手の猛攻を防ぎきれる事が前提になるが、少なくとも1ターンだけならば殺戮の化身自身が優秀なブロッカーとして機能する)。
味方全体に警戒を付与できれば、攻撃強制のデメリットが大きく軽減される。またクリーチャーをアンタップできるカードとも相性がよく、それがインスタントならば一種のコンバット・トリック的に作用する。1ターン分の戦闘をまるまるなかったことにできる濃霧/Fog系の呪文とも相性がいい。ただし、それぞれは赤が得意とする色の役割ではないので、白や緑と組み合わせる必要があるだろう。
以上は主に2人対戦時の話であり、多人数戦、特に無差別戦の場合は話が変わってくる。戦場が大荒れするのは必至であり、先の展開がどうなるのかの計算が非常に難しくなる。無防備な姿を晒すリスクが2人対戦時より多いので、安全策を取って戦闘後メイン・フェイズに置くほうが無難であろう。
- 戦闘前と後、どちらで出たかで結果が大きく変わることから、モミール・ベーシックに大きな影響を与えている。それまでの8マナ域は、戦闘前と後で結果が大きく変わるクリーチャーはおらず、せいぜい速攻持ちが攻撃できたり、ケデレクトのリバイアサン/Kederekt Leviathanなどで攻撃できたはずのクリーチャーが攻撃できなくなる、といった程度であった。しかし、これは戦闘前と後、どちらで出たかによって勝敗が変わることもある程のクリーチャーであるため、戦場の状況によってMomir Vig, Simic Visionary Avatarの能力の起動タイミングを変えていく必要性が出てきた。
- 戦闘前と後で結果が大きく変わるクリーチャーとしては、後のアヴァシンの帰還にて「戦闘前に出るとフィニッシャーとなるが、戦闘後に出ると能力がほぼ無意味になる」という孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemothが登場している。