ケイヤ/Kaya

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==解説==
 
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[[トルヴァダ/Tolvada]]出身の、[[スピリット/Spirit|幽霊]]殺しを生業とする[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]。[[人間/Human]]の女性。縮れ毛の黒髪に浅黒い肌を有し、[[Wikipedia:ja:ロンデル・ダガー|ロンデル・ダガー]]を得物とする({{Gatherer|id=417274|イラスト1}}、{{Gatherer|id=417423|イラスト2}})。
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[[トルヴァダ/Tolvada]]出身の、[[スピリット/Spirit|幽霊]]殺しを生業とする[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]。[[人間/Human]]の女性。縮れ毛の黒髪に浅黒い肌を有し、[[Wikipedia:ja:ロンデル・ダガー|ロンデル・ダガー]]を得物とする({{Gatherer|id=417274|イラスト1}}、{{Gatherer|id=417423|イラスト2}})。フルネームは'''ケイヤ・キャシール'''/''Kaya Cassir''。[[ファイレクシア:完全なる統一]]前後の時点での年齢は20代後半<ref>[[Magic The Gathering The Visual Guide]]</ref>。
  
 
自らの肉体の一部を、武器や衣服ごと非物質に変える能力を持つ。紫色の朧な光を発する非物質化した身体は、壁などの物体を通り抜けられるようになり、同時に幽霊に対して物理的に干渉できるようになる。これは死者の領域に踏み込む危険な行為であり、あまり長時間行うことはできない。また生者の領域に自らを繋ぎ止める「錨」を確保するため、全身を同時に非物質化することも避けている。
 
自らの肉体の一部を、武器や衣服ごと非物質に変える能力を持つ。紫色の朧な光を発する非物質化した身体は、壁などの物体を通り抜けられるようになり、同時に幽霊に対して物理的に干渉できるようになる。これは死者の領域に踏み込む危険な行為であり、あまり長時間行うことはできない。また生者の領域に自らを繋ぎ止める「錨」を確保するため、全身を同時に非物質化することも避けている。
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自分に接触した者もろとも幽体化して「溶け合う」ことで、例えプレインズウォーカーでない生物であろうと[[久遠の闇/Blind Eternities]]を越えて運ぶことが可能である。ただしこの行為は自身にも、共に次元渡りを行う相手にも著しい負担がかかる。
  
 
ケイヤは様々な[[次元/Plane]]で幽霊を殺してきたが、幽霊や生死に対する考え方は文化によって様々であり、ある地では祝福の声を浴びる一方で、ある地では追放の憂き目に遭ってきた。彼女自身の信条は、「生は生者のためにある」というものである。生者は自分の人生をしっかりと生き、残された時間のあるうちに欲しいものを追い求め、死の前には安らぎを見出すべきだ。死後も未練の残ることがあるのなら、それは大抵の場合本人の責任であり、幽霊となって今を生きる他者に迷惑をかけることは許されない、そう彼女は考えている。しかしながら彼女は幽霊に対しても一定の敬意を払っており、除霊の際にはまず言葉による説得を試みる――もっとも、それで解決に至ったことは一度もないのだが。
 
ケイヤは様々な[[次元/Plane]]で幽霊を殺してきたが、幽霊や生死に対する考え方は文化によって様々であり、ある地では祝福の声を浴びる一方で、ある地では追放の憂き目に遭ってきた。彼女自身の信条は、「生は生者のためにある」というものである。生者は自分の人生をしっかりと生き、残された時間のあるうちに欲しいものを追い求め、死の前には安らぎを見出すべきだ。死後も未練の残ることがあるのなら、それは大抵の場合本人の責任であり、幽霊となって今を生きる他者に迷惑をかけることは許されない、そう彼女は考えている。しかしながら彼女は幽霊に対しても一定の敬意を払っており、除霊の際にはまず言葉による説得を試みる――もっとも、それで解決に至ったことは一度もないのだが。
  
その過去は謎に包まれている。実は高貴な家柄の出身だが、故郷の次元を離れた今となっては、彼女がわざわざそれを口にすることもない。
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実は高貴な家柄の出身であるが、彼女の育った環境は強く、そして柔軟な道徳心を育んでいる。権力を乱用する貴族ほど彼女が軽蔑するものはなく、ゆえに彼女が自ら姓を名乗ったり、高貴な出自を明らかにすることはほとんどない。
  
 
*[[ラヴニカのギルド]]から始まるラヴニカ三部作で、[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]に属する[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ボーラス]]側のプレインズウォーカーとして作られたキャラクター。それを先行して登場させておくことになったが、[[本流のセット]]に相応しい場がなかったため、コンスピラシー:王位争奪で登場することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-ravnica-allegiance-2019-01-28 Odds & Ends: Ravnica Allegiance]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031698/ こぼれ話:『ラヴニカの献身』]([[Making Magic]] 2019年1月28日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
*[[ラヴニカのギルド]]から始まるラヴニカ三部作で、[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]に属する[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ボーラス]]側のプレインズウォーカーとして作られたキャラクター。それを先行して登場させておくことになったが、[[本流のセット]]に相応しい場がなかったため、コンスピラシー:王位争奪で登場することとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-ravnica-allegiance-2019-01-28 Odds & Ends: Ravnica Allegiance]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031698/ こぼれ話:『ラヴニカの献身』]([[Making Magic]] 2019年1月28日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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===[[ラヴニカのギルド]]、[[ラヴニカの献身]]、[[灯争大戦]]===
 
===[[ラヴニカのギルド]]、[[ラヴニカの献身]]、[[灯争大戦]]===
ケイヤはニコル・ボーラスの謀によって[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]のギルド指導者の地位を負わされる事となった。だが彼女はボーラスに従ったわけではなく、灯争大戦では[[永遠衆/Eternal]]らボーラスの軍勢と戦った。灯争大戦後もオルゾフ組のギルド指導者のままだが、実務はほぼ[[トミク・ヴロナ/Tomik Vrona]]に任せきりである。
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ケイヤはニコル・ボーラスの謀によって[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate]]のギルド指導者の地位を負わされる事となった。だが彼女は自らをラヴニカに縛り付けたボーラスに不信感を抱いており、[[ラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)|ラル・ザレック/Ral Zarek ]]らと協力してボーラスに立ち向かう道を選んだ。
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灯争大戦ではギルドだけでなく、新米プレインズウォーカーの[[テヨ・ベラダ/Teyo Verada]]などとも協力し[[永遠衆/Eternal]]らボーラスの軍勢と戦った。すべてが終わった後、彼女は多元宇宙を守るべく[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]の一員に加わった。
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===[[War of the Spark: Forsaken]]===
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一時的とはいえニコル・ボーラスに協力した罪を償うため、[[ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet]]は[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]を秘密裏に暗殺する任務を彼女に言い渡した。しかしオルゾフ組のギルド指導者となったことで、彼女はラヴニカの外に出ると死んでしまう身体となっていた。そこで[[トミク・ヴロナ/Tomik Vrona]]は自らギルドマスター代理を請け負い、彼女に降りかかった契約を肩代わりした。
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自由の身となった彼女は、まずリリアナの目撃情報があった[[ドミナリア/Dominaria]]に向かおうとする。しかし[[ラット/Rat]]の望みを叶えるため、彼女とテヨを連れ[[ゴバカーン/Gobakhan]]に立ち寄った後に向かうこととなった。
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ドミナリアではリリアナ・ヴェスが人々を隷属させているという噂を聞き、ケイヤは彼女への憤りを露にする。しかしいざヴェス家の屋敷で目にしたのは、首輪を嵌められたリリアナの姿であった。自分を殺すなら、せめて最後に自分の名を騙る偽物を殺し無辜の民を解放してほしい――リリアナの望みを叶えるため、そして自らの任務を遂行するため、ケイヤ達は偽リリアナの討伐を決意する。
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テヨやラットと協力し、偽リリアナの力の根源である[[ランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lamp#ストーリー|ザヒード/Zahid]]を鎮めようとする一行であったが、その圧倒的な力の前に危機に陥る。しかし本物のリリアナが[[鎖のヴェール/The Chain Veil#ストーリー|鎖のヴェール/The Chain Veil]]の力を解放したことによりザヒードは去り、偽リリアナも打ち倒された。人を容易に殺せるであろうヴェールの力を振るいながらも、自分たちに手を出さず守ろうとしたリリアナを見たことで、彼女はリリアナを信じ、その命を救うことを決意した。ケイヤはヴェールをリリアナ殺害の証拠に用い、彼女の死を偽装することに成功した。
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*これ以降もオルゾフ組のギルド指導者のままではあるが、実務はほぼトミクに任せきりである。
  
 
===[[カルドハイム]]===
 
===[[カルドハイム]]===
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カルドハイムの[[エルフ/Elf]]であり無自覚に[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]に覚醒した[[タイヴァー・ケル/Tyvar Kell (ストーリー)|タイヴァー・ケル/Tyvar Kell]]と友情をはぐくんだケイヤは、[[ヴァルキー/Valki|嘘の神]]に扮し戦争を煽り立てる[[ティボルト/Tibalt]]と戦い、[[カルドハイム/Kaldheim#ドゥームスカール/Doomskar|ドゥームスカール/Doomskar]]でのカルドハイムの破滅を防ぐ戦いに参加する。
 
カルドハイムの[[エルフ/Elf]]であり無自覚に[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]に覚醒した[[タイヴァー・ケル/Tyvar Kell (ストーリー)|タイヴァー・ケル/Tyvar Kell]]と友情をはぐくんだケイヤは、[[ヴァルキー/Valki|嘘の神]]に扮し戦争を煽り立てる[[ティボルト/Tibalt]]と戦い、[[カルドハイム/Kaldheim#ドゥームスカール/Doomskar|ドゥームスカール/Doomskar]]でのカルドハイムの破滅を防ぐ戦いに参加する。
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===[[イニストラード:真夜中の狩り]]、[[イニストラード:真紅の契り]]===
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[[イニストラード/Innistrad]]に昼夜の均衡を取り戻すべく、ケイヤはゲートウォッチの仲間と共に奮闘した。不死者すら殺しうる彼女の能力は、[[霊/Geist]]や[[ゾンビ]]の蔓延るイニストラードにおいて多大な活躍を見せた。
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===[[兄弟戦争]]===
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[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]の計画を打ち砕く要『[[ゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylex|サイリクス/The Sylex]]』の起動方法を探るべく、[[テフェリー/Teferi]]は酒杯が用いられた[[兄弟戦争/Brothers' War|その瞬間]]への遡行を試みていた。ケイヤは幽体化能力を利用し、テフェリーの肉体から魂だけを分離することで、[[時空錨/The Temporal Anchor#ストーリー|時空錨/The Temporal Anchor]]による時間移動を手伝った。
  
 
===[[ファイレクシア:完全なる統一]]、[[機械兵団の進軍]]===
 
===[[ファイレクシア:完全なる統一]]、[[機械兵団の進軍]]===
[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]を破壊するプレインズウォーカーのチームに参加するケイヤだが、計画は失敗し完成化されて現れたかつての仲間たちの前に撤退を余儀なくされる。
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新ファイレクシアの[[次元壊し/Realmbreaker]]を破壊するプレインズウォーカーのチームに参加するケイヤだが、計画は失敗し完成化されて現れたかつての仲間たちの前に撤退を余儀なくされる。
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次元壊しによる侵略が始まると、彼女は多元宇宙を守るべく様々な次元を渡り歩き戦い抜いた。時には堕落した[[テーロス/Theros]]の神[[ヘリオッド/Heliod]]に引導を渡すことすらあった。
  
 
===[[カルロフ邸殺人事件]]===
 
===[[カルロフ邸殺人事件]]===
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===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
*[https://magic.wizards.com/en/story/planeswalkers/kaya-ghost-assassin Kaya, Ghost Assassin]/[https://magic.wizards.com/ja/story/planeswalkers/kaya-ghost-assassin 幽霊暗殺者、ケイヤ](公式サイト)
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*[https://magic.wizards.com/en/story/kaya-planeswalker Kaya]/[https://magic.wizards.com/ja/story/kaya-planeswalker ケイヤ](公式サイト)
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*[https://web.archive.org/web/20210430171632/https://magic.wizards.com/en/story/planeswalkers/kaya-ghost-assassin Kaya, Ghost Assassin]/[https://web.archive.org/web/20210430221404/https://magic.wizards.com/ja/story/planeswalkers/kaya-ghost-assassin 幽霊暗殺者、ケイヤ](旧公式サイト,Internet Archive)
  
 
;[[コンスピラシー:王位争奪]]
 
;[[コンスピラシー:王位争奪]]
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-murders-at-karlov-manor Planeswalker's Guide to Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037571/ プレインズウォーカーのための『カルロフ邸殺人事件』案内]([[Daily MTG]] [[2024年]]2月1日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-murders-at-karlov-manor Planeswalker's Guide to Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037571/ プレインズウォーカーのための『カルロフ邸殺人事件』案内]([[Daily MTG]] [[2024年]]2月1日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-and-characters-of-murders-at-karlov-manor The Legends (and Characters) of Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037609/ 『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち]([[Daily MTG]] [[2024年]]2月6日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-and-characters-of-murders-at-karlov-manor The Legends (and Characters) of Murders at Karlov Manor]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0037609/ 『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち]([[Daily MTG]] [[2024年]]2月6日)
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;[[サンダー・ジャンクションの無法者]]
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-5-high-moon Episode 5: High Moon]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037710/ 第5話 月下の決闘](Magic Story [[2024年]]3月25日 [[Akemi Dawn Bowman]]著、名前のみ)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/epilogue-1-the-invasion-tree Outlaws of Thunder Junction | Epilogue 1: Bring the End, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/OTJ/0037722/ エピローグ第1話 侵略樹](Magic Story [[2024年]]4月1日 [[Alison Lührs]]著)
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2024年5月26日 (日) 01:54時点における最新版

ケイヤ/Kayaコンスピラシー:王位争奪初出のキャラクター。カードとしてはコンスピラシー:王位争奪の幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassinが初出。

目次

[編集] 解説

トルヴァダ/Tolvada出身の、幽霊殺しを生業とするプレインズウォーカー/Planeswalker人間/Humanの女性。縮れ毛の黒髪に浅黒い肌を有し、ロンデル・ダガーを得物とする(イラスト1イラスト2)。フルネームはケイヤ・キャシール/Kaya Cassirファイレクシア:完全なる統一前後の時点での年齢は20代後半[1]

自らの肉体の一部を、武器や衣服ごと非物質に変える能力を持つ。紫色の朧な光を発する非物質化した身体は、壁などの物体を通り抜けられるようになり、同時に幽霊に対して物理的に干渉できるようになる。これは死者の領域に踏み込む危険な行為であり、あまり長時間行うことはできない。また生者の領域に自らを繋ぎ止める「錨」を確保するため、全身を同時に非物質化することも避けている。

自分に接触した者もろとも幽体化して「溶け合う」ことで、例えプレインズウォーカーでない生物であろうと久遠の闇/Blind Eternitiesを越えて運ぶことが可能である。ただしこの行為は自身にも、共に次元渡りを行う相手にも著しい負担がかかる。

ケイヤは様々な次元/Planeで幽霊を殺してきたが、幽霊や生死に対する考え方は文化によって様々であり、ある地では祝福の声を浴びる一方で、ある地では追放の憂き目に遭ってきた。彼女自身の信条は、「生は生者のためにある」というものである。生者は自分の人生をしっかりと生き、残された時間のあるうちに欲しいものを追い求め、死の前には安らぎを見出すべきだ。死後も未練の残ることがあるのなら、それは大抵の場合本人の責任であり、幽霊となって今を生きる他者に迷惑をかけることは許されない、そう彼女は考えている。しかしながら彼女は幽霊に対しても一定の敬意を払っており、除霊の際にはまず言葉による説得を試みる――もっとも、それで解決に至ったことは一度もないのだが。

実は高貴な家柄の出身であるが、彼女の育った環境は強く、そして柔軟な道徳心を育んでいる。権力を乱用する貴族ほど彼女が軽蔑するものはなく、ゆえに彼女が自ら姓を名乗ったり、高貴な出自を明らかにすることはほとんどない。

[編集] 経歴

[編集] 眠りにつく時/Laid to Rest

フィオーラ/Fioraの酒場にて、ケイヤは貴族エミリオ・レヴァリー/Emilio Revariから除霊の依頼を受けた。レヴァリーは母から相続した屋敷に幽霊が出没するようになったと説明したが、彼女は遠回しに指摘した――その幽霊とは死んだ母親なのではないかと。レヴァリーは彼女の詮索を嫌ったが、ケイヤは除霊のためには幽霊の事情を知る必要があると言い張った。彼女は母親がその屋敷を頑なに息子に譲ろうとしなかったこと、幽霊が東棟の2階に出没することを聞き出し、屋敷の図面と報酬の半分を受け取った。

翌日の夕方、ケイヤは出発前に宿屋の女主人から手紙を渡された。その手紙には文字はなく、黒薔薇の印だけがあった。昨年から準備を進めていた大口の依頼がとうとう実を結ぶことを知り、彼女の胸は高鳴った。

日が暮れた頃、ケイヤは屋敷に到着した。聞いていた通り、東棟の2階で老女の幽霊が姿を現した。ケイヤは壁抜けの技を駆使して幽霊と戦ったが、図面ではただの寝室だったはずの部屋に床がなかったことで危うく転落しかけた。彼女は幽霊のショールに掴まって喫茶室らしき部屋に飛び込み、そこで真実に気がついた。私室でもない場所に執着する幽霊、先程の床のない部屋で見た1階と2階の間にある空間、そしてこの部屋の隅の瓦礫の山――ケイヤが瓦礫を除け、ダガーで床板をこじ開けると、そこには幽霊と同じ顔の老女の死体があった。

真夜中、ケイヤの報告を受けたレヴァリーは彼女とともに屋敷を訪れた。レヴァリーは彼女が床下の秘密を暴いたことに気づき怒り狂ったが、そこに老女の幽霊が現れた――実の息子に殺された母親の幽霊が。助けてくれ、契約したはずだと叫ぶレヴァリーに対し、ケイヤは契約の不履行により残りの報酬は不要であるとにべもなく告げた。彼女はレヴァリーの突進を非物質化でかわすと、閉じた扉を通り抜け、哀れな男の悲鳴を後に屋敷を去った。

[編集] 圧政者たち/Tyrants

ケイヤは死後も幽霊となってパリアノ/Palianoを統治し続けている王、ブレイゴ/Bragoの城に侵入した。異変を察知して駆けつけた護衛隊長アドリアナ/Adrianaが見たのは、暗殺者が如何にしてか、ブレイゴの首筋にダガーを深々と突き刺している光景だった。アドリアナの目の前で、ブレイゴの霊体は傷口から広がるように壊死し、消失していった。数秒のうちに、王の姿は完全に消え去った。

ケイヤは怒りに燃えるアドリアナの剣撃と唾棄を、笑みを浮かべながら非物質化でかわした。暗殺対象はブレイゴ一人であり、無益な殺生をするつもりはなかった。この男は圧政者だった、圧政者が死ねば自由を手にする機会が生まれると言い残すと、ケイヤは床を抜けて城を後にした。彼女の雇い主であるマルチェッサ/Marchesaがパリアノの女王に即位したのは、その翌日のことだった。

[編集] ラヴニカのギルドラヴニカの献身灯争大戦

ケイヤはニコル・ボーラスの謀によってラヴニカ/Ravnicaオルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルド指導者の地位を負わされる事となった。だが彼女は自らをラヴニカに縛り付けたボーラスに不信感を抱いており、ラル・ザレック/Ral Zarek らと協力してボーラスに立ち向かう道を選んだ。

灯争大戦ではギルドだけでなく、新米プレインズウォーカーのテヨ・ベラダ/Teyo Veradaなどとも協力し永遠衆/Eternalらボーラスの軍勢と戦った。すべてが終わった後、彼女は多元宇宙を守るべくゲートウォッチ/The Gatewatchの一員に加わった。

[編集] War of the Spark: Forsaken

一時的とはいえニコル・ボーラスに協力した罪を償うため、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetリリアナ・ヴェス/Liliana Vessを秘密裏に暗殺する任務を彼女に言い渡した。しかしオルゾフ組のギルド指導者となったことで、彼女はラヴニカの外に出ると死んでしまう身体となっていた。そこでトミク・ヴロナ/Tomik Vronaは自らギルドマスター代理を請け負い、彼女に降りかかった契約を肩代わりした。

自由の身となった彼女は、まずリリアナの目撃情報があったドミナリア/Dominariaに向かおうとする。しかしラット/Ratの望みを叶えるため、彼女とテヨを連れゴバカーン/Gobakhanに立ち寄った後に向かうこととなった。

ドミナリアではリリアナ・ヴェスが人々を隷属させているという噂を聞き、ケイヤは彼女への憤りを露にする。しかしいざヴェス家の屋敷で目にしたのは、首輪を嵌められたリリアナの姿であった。自分を殺すなら、せめて最後に自分の名を騙る偽物を殺し無辜の民を解放してほしい――リリアナの望みを叶えるため、そして自らの任務を遂行するため、ケイヤ達は偽リリアナの討伐を決意する。

テヨやラットと協力し、偽リリアナの力の根源であるザヒード/Zahidを鎮めようとする一行であったが、その圧倒的な力の前に危機に陥る。しかし本物のリリアナが鎖のヴェール/The Chain Veilの力を解放したことによりザヒードは去り、偽リリアナも打ち倒された。人を容易に殺せるであろうヴェールの力を振るいながらも、自分たちに手を出さず守ろうとしたリリアナを見たことで、彼女はリリアナを信じ、その命を救うことを決意した。ケイヤはヴェールをリリアナ殺害の証拠に用い、彼女の死を偽装することに成功した。

  • これ以降もオルゾフ組のギルド指導者のままではあるが、実務はほぼトミクに任せきりである。

[編集] カルドハイム

カルドハイム/Kaldheimを旅するケイヤは村落を襲う怪物狩りを請け負う。だがそれはカルドハイムの外から侵入してきたとおぼしき怪物であり、ケイヤはそれと戦うがアールンド/Alrundの横やりによりトドメを刺しそこなう。

カルドハイムのエルフ/Elfであり無自覚にプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkに覚醒したタイヴァー・ケル/Tyvar Kellと友情をはぐくんだケイヤは、嘘の神に扮し戦争を煽り立てるティボルト/Tibaltと戦い、ドゥームスカール/Doomskarでのカルドハイムの破滅を防ぐ戦いに参加する。

[編集] イニストラード:真夜中の狩りイニストラード:真紅の契り

イニストラード/Innistradに昼夜の均衡を取り戻すべく、ケイヤはゲートウォッチの仲間と共に奮闘した。不死者すら殺しうる彼女の能力は、霊/Geistゾンビの蔓延るイニストラードにおいて多大な活躍を見せた。

[編集] 兄弟戦争

新ファイレクシア/New Phyrexiaの計画を打ち砕く要『サイリクス/The Sylex』の起動方法を探るべく、テフェリー/Teferiは酒杯が用いられたその瞬間への遡行を試みていた。ケイヤは幽体化能力を利用し、テフェリーの肉体から魂だけを分離することで、時空錨/The Temporal Anchorによる時間移動を手伝った。

[編集] ファイレクシア:完全なる統一機械兵団の進軍

新ファイレクシアの次元壊し/Realmbreakerを破壊するプレインズウォーカーのチームに参加するケイヤだが、計画は失敗し完成化されて現れたかつての仲間たちの前に撤退を余儀なくされる。

次元壊しによる侵略が始まると、彼女は多元宇宙を守るべく様々な次元を渡り歩き戦い抜いた。時には堕落したテーロス/Therosの神ヘリオッド/Heliodに引導を渡すことすらあった。

[編集] カルロフ邸殺人事件

新ファイレクシアとの戦争でラヴニカを不在にしていたケイヤは、テイサ・カルロフ/Teysa Karlovにギルド指導者の位置を簒奪され、またその事でオルゾフ組に多大な負債を掛けられていた。ケイヤは自分は多元宇宙/Multiverse全体のために戦っていたと信じているが、ラヴニカに対する責務を果たせていたのか苦悩している。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

ラヴニカの献身
ケイヤの怒り/Kaya's Wrath
灯争大戦
ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostformケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
ケイヤの手管/Kaya's Guile
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught

[編集] フレイバー・テキストに登場

コンスピラシー:王位争奪
大逆/Regicide
ラヴニカの献身
ドビンの鋭感/Dovin's Acuity天上の赦免/Ethereal Absolutionケイヤの怒り/Kaya's Wrathテイサ・カルロフ/Teysa Karlovヴィズコーパの吸血鬼/Vizkopa Vampireオルゾフのギルド門/Orzhov Guildgateコレクター番号252)
灯争大戦
灯を刈り取る者/Spark Reaperケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught根気強い探求/Dogged Pursuit
イニストラード:真夜中の狩り
スレイベンの除霊/Thraben Exorcism欲深き霊/Covetous Geist
イニストラード:真紅の契り
吸血鬼の討伐者/Vampire Slayer
兄弟戦争
魂の仕切り/Soul Partition同調解除/Desynchronize
ファイレクシア:完全なる統一
終焉よ来たれ/Bring the Ending
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
碑の堕落/Monumental Corruption
カルロフ邸殺人事件
その場しのぎの束縛/Makeshift Binding遂行中/On the Job追走劇の始まり/The Chase Is Onトロスターニへの御目通り/Audience with Trostani狂信の力/Fanatical Strength(通常版、ショーケース版)、致命的な紛糾/Deadly Complication戦導者の号令/Warleader's Call

[編集] イラストに登場

コンスピラシー:王位争奪
幽霊の掌握/Spectral Grasp大逆/Regicide
ラヴニカの献身
天上の赦免/Ethereal Absolutionケイヤの怒り/Kaya's Wrath会稽/Revenge
灯争大戦
ケイヤ式幽体化/Kaya's Ghostformケイヤの誓い/Oath of Kaya
モダンホライゾン
ケイヤの手管/Kaya's Guile
カルドハイム
ケイヤの猛攻/Kaya's Onslaught根気強い探求/Dogged Pursuit騙し屋の崩落/Fall of the Impostor(象嵌)
イニストラード:真夜中の狩り
スレイベンの除霊/Thraben Exorcism
Pride Across the Multiverse
瞬間の味わい/Savor the Moment
Unfinity
決定、決定/Decisions, Decisions(マスコット)
アルケミー:兄弟戦争
チーム結成/Assemble the Team
ファイレクシア:完全なる統一
終焉よ来たれ/Bring the Ending
カルロフ邸殺人事件
驚くべき証人の喚問/Call a Surprise Witness(ショーケース版)、その場しのぎの束縛/Makeshift Binding遂行中/On the Job(通常版、ショーケース版)、アンズラグの猛威/Anzrag's Rampage(ショーケース版)、答えの要求/Demand Answers(通常版、ショーケース版)、追走劇の始まり/The Chase Is On(通常版、ショーケース版)、狂信の力/Fanatical Strength(通常版、ショーケース版)、致命的な紛糾/Deadly Complication(ショーケース版)

[編集] 登場作品・登場記事

コンスピラシー:王位争奪
ラヴニカのギルド灯争大戦
カルドハイム
Magic (BOOM!)
イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
ニューカペナの街角
団結のドミナリア
兄弟戦争
ファイレクシア:完全なる統一
カルロフ邸殺人事件
サンダー・ジャンクションの無法者

[編集] 脚注

  1. Magic The Gathering The Visual Guide
  2. Odds & Ends: Ravnica Allegiance/こぼれ話:『ラヴニカの献身』Making Magic 2019年1月28日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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