誘発型能力

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誘発型能力への[[打ち消す|打ち消し]]は珍しく、[[起動型能力]]に対するカウンターに比べてもかなり少ない。一覧は[[もみ消し/Stifle#関連カード]]を参照。
 
誘発型能力への[[打ち消す|打ち消し]]は珍しく、[[起動型能力]]に対するカウンターに比べてもかなり少ない。一覧は[[もみ消し/Stifle#関連カード]]を参照。
  
誘発型能力の中には「この能力は、毎[[ターン]]1回しか誘発しない。」という制約がかかっているものが存在する。この制約はそのオブジェクト1つにのみかけられており、他の同名カードには影響せず、別の領域に移動するなどして新しいオブジェクトになった場合は再び誘発するようになる。
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誘発型能力の中には「この能力は、毎[[ターン]]1回しか誘発しない。」という制約がかかっているものが存在する。この制約はそのオブジェクト1つにのみかけられており、他の同名カードには影響せず、別の領域に移動することで新しいオブジェクトになった場合は再び誘発するようになる。
  
 
誘発条件によって、愛称が付けられている誘発型能力のグループがある。
 
誘発条件によって、愛称が付けられている誘発型能力のグループがある。

2021年12月16日 (木) 08:48時点における版

誘発型能力/Triggered Abilityは、特定の条件を満たすたびに誘発される能力である。


Exultant Cultist / 歓喜する信者 (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

歓喜する信者が死亡したとき、カードを1枚引く。

2/2


Soul Warden / 魂の管理人 (白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。

1/1


Necrogen Mists / 屍気の霧 (2)(黒)
エンチャント

各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。


解説

誘発型能力は「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語を含む一節から始まる「[誘発条件]、[効果]」という書式で書かれている。誘発条件の後に、追加の条件が書かれている場合もある(if節ルール)。また呪文能力起動型能力、他の誘発型能力の文章の途中に、新たに誘発する誘発型能力が描かれているものがある(遅延誘発型能力再帰誘発型能力)。イベントではなくゲームの状況に基づいて誘発するものもある(状況誘発)。

誘発型能力は、呪文、起動型能力と同じくスタックを用いて解決される。

誘発/trigger

誘発型能力は、誘発条件に書かれたイベントが起こるたびに1回誘発する。誘発した時点では、誘発型能力はスタックに置かれない。

あるイベントが誘発イベントを複数回満たす場合、その数だけ誘発する。

通常は誘発型能力が誘発するかどうかはイベントが起きた後の状況で判断する。例外として、戦場を離れる事で誘発する能力は、そのイベントが起こる前の状況に基づいて誘発する。→(領域変更誘発

誘発型マナ能力はスタックに置かれず誘発して即座に解決される。ただし、起動型マナ能力によって誘発するマナを生み出す能力のみが誘発型マナ能力である。 それ以外はマナを生み出す効果を持っていてもマナ能力ではなく、スタックに置かれ解決を待つ。(マナ能力)

スタックに置く/put on the stack

誘発した能力は、次にプレイヤーが優先権を得る際、状況起因処理をチェックした後にスタックに置かれる。一度誘発した能力はその発生源とは独立したオブジェクトとして存在し、発生源が元いた領域から離れていてもスタックに置かれる。

誘発した能力をスタックに置かない事を選ぶ事はできない。

  • あなたしかアーティファクトをコントロールしていないときに躁の蛮人/Manic Vandalを戦場に出した。あなたは望まなくても自分のコントロールするアーティファクトを対象に選んで躁の蛮人の能力をスタックに置かなくてはならない。

誘発型能力を置く際に複数の誘発型能力が誘発していた場合、APNAP順でプレイヤーは自分のコントロールする誘発型能力を好きな順でスタックに置く。必ずしも誘発した順番どおりにスタックに置かれるわけではない。

能力をスタックに置くとき、唱えることや起動することと同じように、モードの選択、対象の選択、ダメージやカウンター等の割り振りの決定を行う。それ以外の選択は、すべて解決時に行う。

  • 誘発型能力の中には、「~してもよい。/ may ~.」と書かれたものがある。これらはスタックに置くか置かないかを選べるわけではなく、解決時になにもしない事を選べる。
  • 誘発型能力の中には、「~してもよい。そうした場合~~/may ~ ,if you do,~~」としてマナの支払いや、生け贄等コストを要求するものがある。これらも実際にコストを支払うかどうかは解決時に決める。コストを支払う前に、マナ能力を起動する機会も得る。
    • 例:金切り声のコウモリ/Screeching Batの能力のコストを支払うか決めるのは解決時である。コストを支払うかどうかを見てから金切り声のコウモリを除去する事はできない。
    • 例:突き刺しモズ/Impaler Shrikeを生け贄に捧げるかを選択するのは能力の解決時である。生け贄に捧げる事で能力が誘発するわけではないし、また解決時まで突き刺しモズが除去されてしまったらカードを引く事はできない。
  • 「~しない限り、~~する/~~ unless ~」は「~してもよい。そうしない場合~~/may ~, if you don't~~」と同じ意味である。

スタックに置かれる時に適正な対象を選べない場合、その誘発型能力はスタックから取り除かれる。再びスタックに置き直されることはない。

解決/resolve

誘発型能力の解決は能力の発生源や、それを誘発させたオブジェクトの状態に影響される事はない。例えば「クリーチャーが1体戦場に出るたび」に誘発する能力や、「あなたが呪文を1つ唱えるたび」に誘発する能力は解決前にそれを誘発させたクリーチャーが除去されたり呪文が打ち消されても解決は通常通り行われる(もちろんそのオブジェクトに何かする部分は無視される)。ただしif節ルールを使用している誘発型能力は例外であり、if節に書かれた条件が満たされてない場合、その誘発型能力は解決時に何も起こらない。

  • 例:冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampiresの能力の解決前に、あなたのコントロールするアーティファクトが破壊され2つになった。そのまま能力を解決した場合、冷たき集いの吸血鬼の能力は何もしない。

カードが領域を移動する事で誘発する能力は、領域を移動したカードを「見つけてくる」事ができる。ただし、能力の解決前に指定された領域から別の領域へ移動したカードは見つける事ができない。詳細は領域変更誘発の項を参照。

その他

誘発型能力への打ち消しは珍しく、起動型能力に対するカウンターに比べてもかなり少ない。一覧はもみ消し/Stifle#関連カードを参照。

誘発型能力の中には「この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。」という制約がかかっているものが存在する。この制約はそのオブジェクト1つにのみかけられており、他の同名カードには影響せず、別の領域に移動することで新しいオブジェクトになった場合は再び誘発するようになる。

誘発条件によって、愛称が付けられている誘発型能力のグループがある。

誘発型能力を含むキーワード能力、能力語

キーワード能力一覧能力語一覧を参照。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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