交換

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(6人の利用者による、間の13版が非表示)
1行: 1行:
[[呪文]]や[[能力]]が、[[プレイヤー]]に、[[解決]]時に[[ライフ]]の合計や2つの[[パーマネント]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]などの何かを'''交換'''/''Exchange''するように指示することがある。
+
{{Otheruses|キーワード処理|アドバンテージの交換|カード・アドバンテージ|所有するカードの交換|トレード}}
  
呪文や能力の解決時に、その選択されたものが交換できなかった場合、何も[[効果]]は発生しない。例えば、呪文が2つの[[対象]]のパーマネントのコントロールを交換するように指示していて、その解決時に片方が[[]]を離れていた場合、呪文は何も効果を表わさない。
+
'''交換'''とは、
 +
#[[キーワード処理]]のひとつ。本項で解説する。
 +
#*[[種類別]]における[[パワー]]と[[タフネス]]の「[[入れ替え]]」とは用法が完全に区別されている。
 +
#[[アドバンテージ]]のやり取りを表す俗語。'''当Wikiで言う「交換」の多くがこの意味'''。「1対1交換」「1対2交換」など、自分の消費する[[カード]]の枚数と[[対戦相手]]に消費させるカード(あるいは自分が手に入れるカード)の枚数を対比する。「1:2交換」などとも。[[カード・アドバンテージ]]も参照。
 +
#「手札交換」「手札を交換する」などの形で、カードを[[捨てる]]などしながら[[引く]]ことを指す俗語。[[サイクリング]]や[[ルーター]]や[[ホイーリング]]など。「[[手札入れ替え]]」などとも。
 +
#[[サイドボード]]による調整(サイドインとサイドアウト)のこと。あるいは[[デッキ]]の[[構築]]における調整そのものを指す一般的な言い方。
  
2つのパーマネントのコントロールが交換される場合、それぞれが異なるプレイヤーによってコントロールされていた場合、各プレイヤーは他のプレイヤーによってコントロールされていたパーマネントのコントロールを同時に得る。また、それらのパーマネントが同じプレイヤーがコントロールされていた場合、交換効果は何もしない。
+
ここでは1.について解説する。
  
ライフの合計が交換されたとき、それぞれのプレイヤーはその差分に等しいライフを得たり失ったりする。ライフの増減を置換する[[置換効果]]([[加護の反射/Boon Reflection]]など)はこれに影響する可能性があるし、ライフの増減によって[[誘発]]する[[誘発型能力]]([[カヴーの捕食者/Kavu Predator]]など)はこれによって誘発しうる。
+
----
  
 +
'''交換'''(こうかん)/''Exchange''は[[キーワード処理]]のひとつ。
 +
==定義==
 +
[[呪文]]や[[能力]]が、[[プレイヤー]]に、[[解決]]時に[[ライフ]]の合計や2つの[[パーマネント]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]などの何かを交換するように指示することがある。呪文や能力の解決時に、その選択されたものが交換できなかった場合、何も[[効果]]は発生しない。
 +
 +
==概説==
 +
===パーマネントのコントロール===
 +
{{#card:Switcheroo}}
 +
2つのパーマネントのコントロールが交換される場合、それぞれが異なるプレイヤーによってコントロールされていた場合、各プレイヤーは他のプレイヤーによってコントロールされていたパーマネントのコントロールを同時に得る。また、それらのパーマネントが同じプレイヤーにコントロールされていた場合、交換効果は何もしない。
 +
 +
===ライフ===
 +
{{#card:Soul Conduit}}
 +
ライフの合計が交換されたとき、それぞれのプレイヤーはその差分に等しいライフを得たり失ったりする。ライフの増減を置換する[[置換効果]]([[加護の反射/Boon Reflection]]など)はこれに影響する可能性があるし、ライフの増減によって[[誘発]]する[[誘発型能力]]([[カヴーの捕食者/Kavu Predator]]など)はこれによって誘発しうる。[[恒久の拷問/Everlasting Torment]]などによってプレイヤーがライフを得ることが出来ない場合、プレイヤーは自分よりライフ総量の多いプレイヤーとライフを交換できず、交換効果は何もしない。
 +
 +
===カード===
 +
{{#card:Arcanum Wings}}
 
呪文や能力の中には、ある[[領域]]にある[[カード]]を別の領域にあるカードと交換するように指示するものもある。これらの呪文や能力は、その[[コントローラー]]が同一であっても働くということをのぞいて、他の交換する呪文や能力と同じように働く。ただし、一方が何らかの[[オブジェクト]]に[[つける|つけられて]]いたならば、そのカードはそのオブジェクトから[[はずす|はずれ]]、他方のカードがそのオブジェクトにつけられる。→[[オーラ交換]]
 
呪文や能力の中には、ある[[領域]]にある[[カード]]を別の領域にあるカードと交換するように指示するものもある。これらの呪文や能力は、その[[コントローラー]]が同一であっても働くということをのぞいて、他の交換する呪文や能力と同じように働く。ただし、一方が何らかの[[オブジェクト]]に[[つける|つけられて]]いたならば、そのカードはそのオブジェクトから[[はずす|はずれ]]、他方のカードがそのオブジェクトにつけられる。→[[オーラ交換]]
  
 +
===領域===
 +
{{#card:Morality Shift}}
 
呪文や能力の中には、2つの領域を丸ごと交換するよう指示するものもある([[道徳の変遷/Morality Shift]]など)。この場合、一方の領域が空であっても、双方の領域にあるカードは交換される。
 
呪文や能力の中には、2つの領域を丸ごと交換するよう指示するものもある([[道徳の変遷/Morality Shift]]など)。この場合、一方の領域が空であっても、双方の領域にあるカードは交換される。
  
 +
===数字の値===
 +
{{#card:Tree of Redemption}}
 +
呪文や能力の中には、2つの数字を交換するように指示するものがある([[解放の樹/Tree of Redemption]]など)。この場合、それぞれの値は他方の持っていた値と等しくなる。
 +
 +
[[パワー]]や[[タフネス]]が何らかの数字と交換されることもある。しかし、[[P/T]]が逆転するものは'''[[入れ替え]]'''として、ルールが完全に区別されている。詳細は[[入れ替え]]を参照。
 +
 +
==その他==
 
交換を指示するカードは[[青]]に最も多く、次いで[[アーティファクト]]や[[黒]]に多い。また、パーマネントのコントロールの交換を指示する効果がほとんどである。
 
交換を指示するカードは[[青]]に最も多く、次いで[[アーティファクト]]や[[黒]]に多い。また、パーマネントのコントロールの交換を指示する効果がほとんどである。
  
16行: 45行:
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|交換|交換(Exchange)}}
 
*{{WHISPER検索/カードテキスト|交換|交換(Exchange)}}
 
*[[オーラ交換]]
 
*[[オーラ交換]]
 +
*[[キーワード処理]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 +
 +
{{#cr:{{キーワード処理のCR番号|交換}}}}

2022年4月30日 (土) 15:32時点における最新版

交換とは、

  1. キーワード処理のひとつ。本項で解説する。
  2. アドバンテージのやり取りを表す俗語。当Wikiで言う「交換」の多くがこの意味。「1対1交換」「1対2交換」など、自分の消費するカードの枚数と対戦相手に消費させるカード(あるいは自分が手に入れるカード)の枚数を対比する。「1:2交換」などとも。カード・アドバンテージも参照。
  3. 「手札交換」「手札を交換する」などの形で、カードを捨てるなどしながら引くことを指す俗語。サイクリングルーターホイーリングなど。「手札入れ替え」などとも。
  4. サイドボードによる調整(サイドインとサイドアウト)のこと。あるいはデッキ構築における調整そのものを指す一般的な言い方。

ここでは1.について解説する。


交換(こうかん)/Exchangeキーワード処理のひとつ。

目次

[編集] 定義

呪文能力が、プレイヤーに、解決時にライフの合計や2つのパーマネントコントロールなどの何かを交換するように指示することがある。呪文や能力の解決時に、その選択されたものが交換できなかった場合、何も効果は発生しない。

[編集] 概説

[編集] パーマネントのコントロール


Switcheroo / どんでん返し (4)(青)
ソーサリー

クリーチャー2体を対象とし、それらのコントロールを交換する。


2つのパーマネントのコントロールが交換される場合、それぞれが異なるプレイヤーによってコントロールされていた場合、各プレイヤーは他のプレイヤーによってコントロールされていたパーマネントのコントロールを同時に得る。また、それらのパーマネントが同じプレイヤーにコントロールされていた場合、交換効果は何もしない。

[編集] ライフ


Soul Conduit / 魂の導管 (6)
アーティファクト

(6),(T):プレイヤー2人を対象とし、それらのプレイヤーのライフの総量を交換する。


ライフの合計が交換されたとき、それぞれのプレイヤーはその差分に等しいライフを得たり失ったりする。ライフの増減を置換する置換効果加護の反射/Boon Reflectionなど)はこれに影響する可能性があるし、ライフの増減によって誘発する誘発型能力カヴーの捕食者/Kavu Predatorなど)はこれによって誘発しうる。恒久の拷問/Everlasting Tormentなどによってプレイヤーがライフを得ることが出来ない場合、プレイヤーは自分よりライフ総量の多いプレイヤーとライフを交換できず、交換効果は何もしない。

[編集] カード


Arcanum Wings / 奥義の翼 (1)(青)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは飛行を持つ。
オーラ交換(2)(青)((2)(青):このオーラ(Aura)を、あなたの手札にあるオーラ・カード1枚と交換する。)


呪文や能力の中には、ある領域にあるカードを別の領域にあるカードと交換するように指示するものもある。これらの呪文や能力は、そのコントローラーが同一であっても働くということをのぞいて、他の交換する呪文や能力と同じように働く。ただし、一方が何らかのオブジェクトつけられていたならば、そのカードはそのオブジェクトからはずれ、他方のカードがそのオブジェクトにつけられる。→オーラ交換

[編集] 領域


Morality Shift / 道徳の変遷 (5)(黒)(黒)
ソーサリー

あなたの墓地とライブラリーを交換する。その後あなたのライブラリーを切り直す。


呪文や能力の中には、2つの領域を丸ごと交換するよう指示するものもある(道徳の変遷/Morality Shiftなど)。この場合、一方の領域が空であっても、双方の領域にあるカードは交換される。

[編集] 数字の値


Tree of Redemption / 解放の樹 (3)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant)

防衛
(T):あなたのライフの総量と解放の樹のタフネスを交換する。

0/13

呪文や能力の中には、2つの数字を交換するように指示するものがある(解放の樹/Tree of Redemptionなど)。この場合、それぞれの値は他方の持っていた値と等しくなる。

パワータフネスが何らかの数字と交換されることもある。しかし、P/Tが逆転するものは入れ替えとして、ルールが完全に区別されている。詳細は入れ替えを参照。

[編集] その他

交換を指示するカードはに最も多く、次いでアーティファクトに多い。また、パーマネントのコントロールの交換を指示する効果がほとんどである。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE