アモンケットへの侵攻/Invasion of Amonkhet

提供：MTG Wiki

2023年5月8日 (月) 10:03時点における版

アモンケット/Amonkhetがテーマのバトルから変身する両面カード。第1面は虚報活動/Disinformation CampaignのETBに切削効果がついた包囲戦。第2面は墓地のクリーチャーを4/4にしたコピーとなるゾンビ。

未評価カード

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第一面はコストパフォーマンスの良いアドバンテージ源である。 フラッシュバック等の墓地利用カードと組み合わせたり、リアニメイトと組み合わせるとさらにアドバンテージを拡大できる。第二面の補助としても有効で、効果が自己完結している点も高く評価できる他、第二面の存在から「ファッティは捨てにくい」という圧力がかかるため、通常の相手依存ハンデスよりは序盤のテンポアドバンテージを得やすい点も評価できる。

第二面は墓地の任意のカードのコピー。 ETBが誘発する他、サイズは4/4固定であるため、低ステータスで能力が強い軽量クリーチャーをコピーする戦略も有効。上述の通り第一面とシナジーはあるが、効果は限定的なので、上手く使うなら他の墓地肥やし手段は用意しておきたい。ハンデスや徹底的な除去で相手のカードで墓地をこやさせ、それをコピーする戦術も有効。

コピーを無視して最速の3ターン目に倒し、「虚報活動のETbを持つ4/4」を着陸させる動きもハマれば非常に強力。忍術系のデッキであれば現実的な確率で実施できる動きであるし、手札に戻して第一面を再利用できる点も相性が良い。

第一面、二面共にまさに「青黒らしい」カード。基本的にはアドバンテージ量に重点を置いたタイプのコントロール戦術に合致したデザインであるが両面とも汎用性が高く、様々な構築で活用の余地が探れるだろう。

機械兵団の進軍リミテッドは多次元宇宙の伝説枠の影響からボムレアクリーチャーが多い環境であり、このカードのコピー効果を活かしやすい。第一面の切削、ハンデスもデッキ枚数が少なくアドバンテージが取りにくいリミテッドではかなり強力。色の指標となるカードのひとつと言っていいだろう。

構築では、登場時のスタンダードを定義する偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierと組み合わせたリアニメイト系のデッキでの採用例が散見されるが、登場時のスタンダードは色々なアプローチのリアニメイト系のデッキが非常に流行しているため、相手の墓地を肥やしてしまう点がマイナスになりやすい。

• 第2面は魅せられた花婿、エドガー/Edgar, Charmed Groomと相性が良い。死亡時にラゾテプの改宗者として戻ろうとするので、この時にエドガーを再度コピーすることで何度でも復活する4/4になれる。
• 第2面の性質は永遠を意識したものだろう。
• ファイレクシアの油/Phyrexian oilが新ファイレクシア/New Phyrexiaから送る信号よりもラゾテプ/Lazotepによる遮断能力の方が強いようだ。

ラゾテプが身体を覆うと、耳をつんざくほどはきはきとしたノーンの声が遠方の囁きへと薄れていくのが聞こえた。

ルール

アモンケットへの侵攻

• ルール・テキストは書いてある順番に処理される。何が切削されたかを知ってから捨てるカードを選べる。
  • 多人数戦においてはAPNAP順に各対戦相手は順番に手札1枚を公開せずに選び、全員が選び終わってからそれらを同時に捨てる（CR:101.4a）。

ラゾテプの改宗者

• 基本的なルールはクローン/Clone#ルールおよびコピー可能な値参照のこと。
• 黒の4/4でありクリーチャー・タイプにゾンビが追加されることはコピー可能な値の一部になる。
  • クリーチャー・タイプは元のタイプも残るが、色は黒単色に上書きされる。このカードの色指標は青黒だが、コピー後は黒単色である。
  • 元のカードに色やパワー/タフネスを定義する特性定義能力および色指標がある場合、それらはコピーされない（CR:707.9d）。例えば、アーボーグのルアゴイフ/Urborg Lhurgoyfをコピーすると墓地の枚数を参照する能力を持たない4/4になる。
• このカードは変身する両面カードなので戦場で変身することができるが、変身してもコピー効果は継続し、コピー先の第1面の特性を持つ。そのため通常は変身しても影響はない。
  • 例えば、タルキールの砂丘造り/Tarkir Duneshaperをコピーしたうえでその能力を起動したとする。この場合アモンケットへの侵攻に変身するがつややかな砂丘踏み/Burnished Dunestomperのコピーにはならず、タルキールの砂丘造りのコピーのままである。
  • 現在コピーしている面が、変身することで誘発する能力を持っているならば変身時にそれが誘発する。
  • 日暮を持つクリーチャーをコピーした場合、ラゾテプの改宗者は第1面ではないので夜になっても変身できない（CR:702.145c）。
• 「変身した状態で戦場に出す」という文章は、それを「第2面で戦場に出す」ということを意味する。現在どちらの面であるかは関係ない。例えば、エリシュ・ノーン/Elesh Nornをコピーし能力を起動した場合、再びラゾテプの改宗者の面で戦場に出る（CR:712.14a）。
  • 改めて戦場に出直しているため、ラゾテプの改宗者の能力でコピーするクリーチャーを選び直すことができる。

関連カード

サイクル

機械兵団の進軍のアンコモンの2色バトル（包囲戦）。

• キセレクスへの侵攻/Invasion of Xerex - 天頂の聖騎士/Vertex Paladin（白青）
• ニューカペナへの侵攻/Invasion of New Capenna - 聖なる焼尽砲/Holy Frazzle-Cannon（白黒）
• アモンケットへの侵攻/Invasion of Amonkhet - ラゾテプの改宗者/Lazotep Convert（青黒）
• カラデシュへの侵攻/Invasion of Kaladesh - 黄金鱗の旗艦、エーテルウィング/Aetherwing, Golden-Scale Flagship（青赤）
• アズゴルへの侵攻/Invasion of Azgol - 灰の死神/Ashen Reaper（黒赤）
• ローウィンへの侵攻/Invasion of Lorwyn - 選別する軍団/Winnowing Forces（黒緑）
• エルガモンへの侵攻/Invasion of Ergamon - トルーガの断崖突き/Truga Cliffcharger（赤緑）
• ケイレムへの侵攻/Invasion of Kylem - 武勇の場の二人組/Valor's Reach Tag Team（赤白）
• モアグへの侵攻/Invasion of Moag - 花帯びのドライアド/Bloomwielder Dryads（緑白）
• パイルリーへの侵攻/Invasion of Pyrulea - 巨大な板岩角/Gargantuan Slabhorn（緑青）

参考

• 手札破壊カード
• ライブラリー破壊カード
• コピーカード
• リアニメイトカード
• クリーチャー・タイプを変更するカード
• ラゾテプ/Lazotep（背景世界/ストーリー用語）
• カード個別評価：機械兵団の進軍 - アンコモン