マッドネス
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[[マッドネス#旧ルール|初出時のルール]]が非常にややこしかったこと、および「[[呪文]]や[[能力]]の[[解決中に呪文を唱える]]」[[効果]]が一般的になってきていたことを踏まえ、[[時のらせん]]での再登場時にルールが大きく変更された。 | [[マッドネス#旧ルール|初出時のルール]]が非常にややこしかったこと、および「[[呪文]]や[[能力]]の[[解決中に呪文を唱える]]」[[効果]]が一般的になってきていたことを踏まえ、[[時のらせん]]での再登場時にルールが大きく変更された。 |
2024年6月4日 (火) 13:59時点における最新版
マッドネス/Madness | |
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種別 | 常在型能力、誘発型能力 |
登場セット | トーメント 時のらせん 次元の混乱 未来予知 イニストラードを覆う影 異界月 統率者2019 モダンホライゾン2 イニストラード:真紅の契り統率者デッキ 機械兵団の進軍:決戦の後に モダンホライゾン3 |
CR | CR:702.35 |
マッドネス/Madnessは、キーワード能力の1つ。これを持つカードが手札にある時に機能する常在型能力(置換効果)と、その置換効果が適用されたときに誘発する誘発型能力からなる。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
マッドネス(2)(黒)(あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。)
3/5[編集] 定義
マッドネス [コスト]/Madness [コスト]は以下の2つの能力からなる。
- いずれかのプレイヤーが自分の手札からこのカードを捨てようとする場合、そのカードは捨てられるが、そのカードを墓地に置く代わりに追放する。(常在型能力)
- このカードがこの方法で追放されたとき、そのオーナーは、マナ・コストではなく[コスト]を支払うことでこのカードを唱えてもよい。そうしない場合、そのプレイヤーはこのカードを自分の墓地に置く。(誘発型能力)
[編集] 解説
トーメントで初登場したそのカードを捨てるときにマッドネス・コストを支払えば唱える事ができる、というメカニズム。
トーメントでは全色均等のメカニズムだったが、時のらせんブロックでは主に黒に与えられ、イニストラードを覆う影ブロックでは、青、黒、赤に割り振られ、吸血鬼と繋がりの深いメカニズムとされた。統率者2019、モダンホライゾン2でも黒と赤のテーマとされている。モダンホライゾン3ではイニストラードを覆う影ブロックからの繋がりか再誕世界、エムラクール/Emrakul, the World Anew1枚のみが持つ。
初出時のルールが非常にややこしかったこと、および「呪文や能力の解決中に呪文を唱える」効果が一般的になってきていたことを踏まえ、時のらせんでの再登場時にルールが大きく変更された。
[編集] ルール
- 1番目の能力は、カードを捨てることにより置く先の場所を、墓地から追放領域に変更する置換効果である。
- 「カードを捨てる」こと自体は行われているので、例えば偏頭痛/Megrimは通常通り誘発する。
- この処理を、イニストラードを覆う影以降の注釈文では「追放領域に捨てる」と表現している。
- 2番目の能力は、マッドネスによって呪文を唱えることを許可する誘発型能力である。
- 能力が解決中に呪文を唱えるよう指示している(CR:608.2g)ため、優先権やカード・タイプによる制約(自分のメイン・フェイズでスタックが空といった)とは関係なく唱えることができる。
- 誘発型能力なので、もみ消し/Stifleで打ち消すことで唱えるのを阻止することができる。この場合、そのカードは追放領域から戻ってこない(墓地に置くのも能力の一部なので、墓地に行くこともない)。
- 2番目の能力がスタックにある状態で、オアリムの詠唱/Orim's Chantなどで呪文を唱えることを禁止されると、そのカードを唱えられなくなる。その場合、誘発型能力を解決する際にマッドネス呪文のコントローラーはそのカードを墓地に置くことしか選べない。
- 2番目の能力が解決される際に、そのカードが既に追放領域にない場合は唱えることはできない。
- 2番目の能力がスタックに積まれるのは、カードを捨てた後で初めて、プレイヤーが優先権を得るときである。誘発型能力の記事も参照。
- 例:手札を捨てることを起動コストとする起動型能力を、マッドネスを持つカードを捨てて起動した場合、その起動型能力よりも先にマッドネスの誘発型能力が解決される。
- 例:ただし、その起動型能力がマナ能力である場合(ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond、スカージの使い魔/Skirge Familiarなど)はスタックに乗らずに解決されるため、マナがマナ・プールに加えられた状態でマッドネスの誘発型能力が解決される。よってマッドネスでカードを唱えるのにそのマナを使うことも可能である。
- マッドネスはあくまで唱えることを許可する能力なので、この能力で唱えて呪文になってしまえば普通に対抗呪文/Counterspellなどで打ち消すことができる。
- クリンナップ・ステップに手札の上限を超えた分のカードを捨て、その中にマッドネスを持つカードがあった場合、そのステップ中にマッドネスを処理したあと、改めて2回目のクリンナップ・ステップを行う。
- 「捨てた呪文を墓地から唱える能力」と表現されることも多いが、厳密には追放領域から唱えていることに注意。燃え立つ復讐/Burning Vengeanceは誘発しないなど、やや直観的ではない挙動もある。
- 黒枠ではありえないことだが、オーナー以外の手札からマッドネス・カードが捨てられた場合(→Gifts Given,万引き/Five-Finger Discountなど)は、オーナーが唱えるかどうか選ぶ。
[編集] 旧ルール
初出時の誘発型能力の方のルールは「次に優先権をパスするまでこれを唱えてもよい」というものであった。そのため、基本的には「カードを捨てた直後に唱えられる」という位置づけではあったものの、以下のような唱え方も可能であった。現在ではこれらのようなテクニックは使用できなくなっているので注意。
- 基本土地を2つコントロールする状態で、マーフォークの物あさり/Merfolk Looterの起動型能力を起動し、森/Forestを引いて尊大なワーム/Arrogant Wurmを捨てる。この場合、森をプレイしてから尊大なワームをマッドネスで唱えることができた。土地のプレイによって優先権の放棄は生じないためである。
- 対戦相手がそのプレイヤーのターンに何らかの方法であなたの堂々巡り/Circular Logicを捨てさせた場合、その直後に対戦相手が唱えたソーサリー呪文を堂々巡りで打ち消すことができた。このときまだあなたは優先権を得ておらず、得ていないものをパスはできないので、マッドネス呪文を唱えることができた、ということである。
イニストラードを覆う影での再録時も若干のルール変更が行われ、常在型能力での追放が「してもよい」ではなく強制に変更された。変更前のルールではヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyを変身させたい時に、マッドネスを適用せずに墓地に置くことを選択可能であった。
[編集] その他
ストーム値8の代表的なキーワード能力として紹介されている。ストーム値の記事が公開されて数か月後にイニストラードを覆う影へ再録されたが、問題点は改善せず問題を再認識することになった。[1]
[編集] 参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.35 マッドネス/Madness
- 702.35a マッドネスは2つの能力を表すキーワードであり、その1つは、カードが手札にあるときに機能する常在型能力、もう1つは、一番目の能力が適用されたときに機能する誘発型能力である。「マッドネス [[[コスト]]]/Madness [cost]」は、「プレイヤーがこのカードを捨てるなら、そのプレイヤーはそれを捨て、このカードを自分の墓地に置く代わりに 追放する。」と「このカードがこれにより追放されたとき、オーナーは、マナ・コストではなく[[[コスト]]]を支払うことでこのカードを唱えてもよい。そのプレイヤーがそうしないなら、そのプレイヤーはこのカードを自分の墓地に置く。」を意味する。
- 702.35b マッドネス 能力で呪文を唱えることは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストのルールに従う。
- 702.35c マッドネスの誘発型能力の解決後に、その追放されたカードが唱えられることなく公開領域に移動した場合、その捨てられたカードを参照する効果はそのオブジェクトを見つけることができる(rule 400.7k 参照)。
- 702.35 マッドネス/Madness
- 702 キーワード能力