ターボステイシス

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(ターボステイシス(Turbo Stasis))
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'''ターボステイシス'''(''Turbo Stasis'')は、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]を利用した[[ステイシス]][[デッキ]]。フィンランドで考案されると爆発的に広まった。[[キーカード]]の初出は全て[[アルファ]]版だが、考案時期は意外と遅かった。
 
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フィンランドで考案されると爆発的に広まった。[[キーカード]]の初出は全て[[アルファ]]版だが、考案時期は意外と遅かった。
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[[島/Island]]が[[デッキ]]の半数近く投入され、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]による引き増しとともに[[停滞/Stasis]]を維持する。
  
もともと[[ステイシス]]デッキの動きは[[パーミッション]]なのに、維持に[[青]][[マナ]]が必要なため、維持手段を破壊されるとどうにもならなかった。
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もともと[[ステイシス]]デッキの動きは[[パーミッション]]なのに、維持に[[青]][[マナ]]が必要なため、維持手段を破壊されるとどうにもならなかった。そこで生み出されたのがこのデッキである。[[土地]]枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従って構築されたこのデッキは、維持手段を特定の[[カード]]から[[島/Island]]それ自体に移行させることによって、破壊を防ごうとしたのである。
そこで生み出されたのがこのデッキである。[[土地]]枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従って構築されたこのデッキは、維持手段を特定の[[カード]]から[[島/Island]]それ自体に移行させることによって、破壊を防ごうとしたのである。
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こうなると今までよりも維持できる[[ターン]]数が大幅に増え、さらに[[キーカード]]の枚数も大幅に減る。[[フィニッシャー]]の[[セラの天使/Serra Angel]]はクビ、[[ライブラリー]]を[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]で再構築するという戦法にとって変わられ、多くの[[パーマネント]][[コントロール]]に[[スロット]]を割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。
[[フィニッシャー]]の[[セラの天使/Serra Angel]]はクビ、[[ライブラリー]]を[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]で再構築するという戦法にとって変わられ、多くの[[パーマネント]][[コントロール]]に[[スロット]]を割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。
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しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた[[停滞/Stasis]]ではなく、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]にこそあったのである。
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しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた[[停滞/Stasis]]ではなく、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]にこそあったのである。[[ライブラリー破壊]]と[[ドロー]]供給という重要なポジションを一手に担うこの[[アーティファクト]]を破壊されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、[[プレイヤー]]は[[宿命/Kismet]]や[[停滞/Stasis]]には目もくれず、ひたすら[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]を叩くようになる。
[[ライブラリー破壊]]と[[ドロー]]供給という重要なポジションを一手に担うこの[[アーティファクト]]を破壊されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、[[プレイヤー]]は[[宿命/Kismet]]や[[停滞/Stasis]]には目もくれず、ひたすら[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]を叩くようになる。
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結果、使用者は激減。およそ3ヶ月で[[トーナメント]]シーンからその姿を消した。そして[[スカンダリーステイシス]]か、[[冬の宝珠/Winter Orb]]によるソフト[[ロック]]へと変遷することになる。
そして[[スカンダリーステイシス]]か、[[冬の宝珠/Winter Orb]]によるソフト[[ロック]]へと変遷することになる。
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*「[[極楽鳥/Birds of Paradise|鳥]]を見たら[[焼く|焼け]]」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。
 
*「[[極楽鳥/Birds of Paradise|鳥]]を見たら[[焼く|焼け]]」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。
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*[[象牙の塔/Ivory Tower]]、[[Zuran Orb]]、[[天秤/Balance]]、[[土地税/Land Tax]]、[[黒の万力/Black Vise]]は当時の[[制限カード]]である。
 
*[[象牙の塔/Ivory Tower]]、[[Zuran Orb]]、[[天秤/Balance]]、[[土地税/Land Tax]]、[[黒の万力/Black Vise]]は当時の[[制限カード]]である。

2008年8月27日 (水) 23:58時点における版

ターボステイシス(Turbo Stasis)は、吠えたける鉱山/Howling Mineを利用したステイシスデッキ。フィンランドで考案されると爆発的に広まった。キーカードの初出は全てアルファ版だが、考案時期は意外と遅かった。


Howling Mine / 吠えたける鉱山 (2)
アーティファクト

各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、吠えたける鉱山がアンタップ状態である場合、そのプレイヤーは追加のカードを1枚引く。



Stasis / 停滞 (1)(青)
エンチャント

プレイヤーは自分のアンタップ・ステップを飛ばす。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(青)を支払わないかぎり、停滞を生け贄に捧げる。



Island / 島
基本土地 — 島(Island)

(青)


島/Islandデッキの半数近く投入され、吠えたける鉱山/Howling Mineによる引き増しとともに停滞/Stasisを維持する。

もともとステイシスデッキの動きはパーミッションなのに、維持にマナが必要なため、維持手段を破壊されるとどうにもならなかった。そこで生み出されたのがこのデッキである。土地枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従って構築されたこのデッキは、維持手段を特定のカードから島/Islandそれ自体に移行させることによって、破壊を防ごうとしたのである。

こうなると今までよりも維持できるターン数が大幅に増え、さらにキーカードの枚数も大幅に減る。フィニッシャーセラの天使/Serra Angelはクビ、ライブラリーフェルドンの杖/Feldon's Caneで再構築するという戦法にとって変わられ、多くのパーマネントコントロールスロットを割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。

しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた停滞/Stasisではなく、吠えたける鉱山/Howling Mineにこそあったのである。ライブラリー破壊ドロー供給という重要なポジションを一手に担うこのアーティファクトを破壊されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、プレイヤー宿命/Kismet停滞/Stasisには目もくれず、ひたすら吠えたける鉱山/Howling Mineを叩くようになる。

結果、使用者は激減。およそ3ヶ月でトーナメントシーンからその姿を消した。そしてスカンダリーステイシスか、冬の宝珠/Winter Orbによるソフトロックへと変遷することになる。

  • を見たら焼け」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。


サンプルレシピ


メインデッキ (60)
クリーチャー (0)
呪文 (36)
4 Arcane Denial
1 天秤/Balance
4 ブーメラン/Boomerang
3 Despotic Scepter
4 Force of Will
4 吠えたける鉱山/Howling Mine
1 象牙の塔/Ivory Tower
2 宿命/Kismet
1 土地税/Land Tax
4 Lim-Dul's Vault
2 回想/Recall
1 Soldevi Digger
4 停滞/Stasis
1 Zuran Orb
土地 (24)
3 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
2 真鍮の都/City of Brass
2 Land Cap
2 River Delta
3 地底の大河/Underground River
12 島/Island
サイドボード
1 黒の万力/Black Vise
2 黒の防御円/Circle of Protection: Black
2 赤の防御円/Circle of Protection: Red
1 フェルドンの杖/Feldon's Cane
2 水流破/Hydroblast
1 Lodestone Bauble
2 枯渇/Mana Short
1 ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
3 大気の壁/Wall of Air


参考

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