装備品

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'''装備品'''(''Equipment'')は[[アーティファクト・タイプ]]の1つである。その名の通り装備品で、武器(剣や弓矢など)・防具(盾や鎧など)・装飾品(指輪など)を示す。
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'''装備品'''(''Equipment'')は[[アーティファクト・タイプ]]の1つである。その名の通り装備品で、武器([[大剣/Greatsword|剣]]や[[狼狩りの矢筒/Wolfhunter's Quiver|弓矢]]など)・防具([[カイトシールド/Kite Shield|盾]]や[[ダークスティールの板金鎧/Darksteel Plate|鎧]]など)・装飾品([[テューンの指輪/Ring of Thune|指輪]]など)を表す。
  
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装備品は[[装備]][[能力]][[起動]]することにより、[[クリーチャー]]に[[つける]]ことができる。
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==解説==
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[[ミラディン]]で初登場した。基本的に[[キーワード能力]]の「'''[[装備]]'''」を持っており、[[クリーチャー]]に[[つける]]ことでクリーチャーが[[強化]]できる。強化手段として[[オーラ]]と比べるとクリーチャーが[[戦場を離れる|戦場を離れ]]ても装備品は[[戦場]]に残り、[[カード・アドバンテージ]]を失いにくい反面、装備[[コスト]]が別途必要な分、[[テンポ・アドバンテージ]]の観点では劣る。
  
ついているクリーチャーが[[戦場を離れる|戦場を離れ]]ても、装備品は[[戦場]]に残る。ここが[[オーラ]]との最大の違いである。
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ミラディン以降[[常磐木]]能力に位置づけられ、[[本流のセット]]ではほぼ毎回登場する。初登場時はアーティファクトは[[無色]]のものしか存在しなかったが、[[エルドレインの王権]]以降[[有色アーティファクト]]での登場が多くなった。装備品の中には[[ETB]]でつける能力を持つことでテンポの改善が図られたものも存在し、それらは[[即用装備品]]と呼ばれる。[[ゼンディカーの夜明け]]ではすべての装備品が即用装備品であり、それを皮切りにして登場頻度が増えている。
  
*装備能力は[[対象]]を取るが、装備品それ自身は装備しているクリーチャーを対象に取らない([[オーラ]]のルールも参照のこと)。
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[[色の役割]]としては全[[]]で使用されるが、[[]]は装備品と[[シナジー]]することができ、[[]]もアーティファクトとしてシナジーを持ち、[[赤白]]の[[リミテッド]]の[[アーキタイプ]]とされることが多く収録の比率が高い。
*装備品がその[[コントローラー]]以外のクリーチャーにつくこともありえる。ただし、装備能力は[[あなた]][[コントロール (ルール用語)|コントロール]]するクリーチャーしか対象に取れないことに注意。
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その他装備に関するルール上の詳細は、[[装備]]の項を参照のこと。
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*一部の装備品は同時にクリーチャーでもあり、装備の代わりに[[換装]]能力を持つ。装備も換装も持たない装備品も存在する([[創意工夫の傑作/Masterwork of Ingenuity]]、[[血に飢えた刃/Bloodthirsty Blade]]、[[謎めいた外套/Cryptic Coat]])。
  
*どの[[]]でも使える・クリーチャーが戦場を離れても装備品は戦場に残るという2点について[[オーラ]]より使いやすい。
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==[[ルール]]==
*[[アシュノッドの戦具/Ashnod's Battle Gear]][[流動石の鎧/Flowstone Armor]]などの継続的[[アーティファクト]]のシステム化ともいえる。
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*装備品はクリーチャーでない[[パーマネント]]には適正につけることは出来ない。不正なパーマネントについている装備品は、[[状況起因処理]][[はずれる]]({{CR|704.5n}})。[[ミシュラランド]]などに装備品をつけた場合、その[[クリーチャー化]]期間が終われば、装備品ははずれる。
*アーティファクトをテーマとする[[ミラディン・ブロック]]で登場後、各[[ブロック (総称)|ブロック]][[第9版]]以降の[[基本セット]]にも収録され続けている。[[装備]]は現在では[[飛行]]などと同様に、毎セット登場する[[常磐木]]能力に位置づけられている。このようなパターンは珍しい。
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*装備能力は自分が[[コントロール]]するクリーチャーしか[[対象]]に選ぶことは出来ないが、装備品が[[対戦相手]]のコントロールするクリーチャーについていることは適正である。コントロール変更効果によってクリーチャーを奪われた場合、装備品の[[コントローラー]]は変わらないが、装備品はクリーチャーについたままである。永続的にクリーチャーのコントロールを奪われた場合、あなたは装備能力を起動しなければそのクリーチャーから装備品をはずすことはできない。
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*装備品のサブタイプを持たないアーティファクトは、クリーチャーにつけることができない。[[起動型能力#他のカードの起動型能力を得る|他のカードの起動型能力を得るカード]]で装備や換装などを得ても、それが装備品でなければクリーチャーにつけることはできない。
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*装備品がクリーチャーである場合、それはクリーチャーにつけることが出来ない。[[換装]]を持つ装備品はこの例外となる。装備品は自分自身には装備できない。
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*装備品は複数のクリーチャーに同時につくことはない。呪文や能力によって複数のクリーチャーに装備させるようなことが起こった場合、その装備品のコントローラーはどちらのクリーチャーにつけるかを選ぶ。
  
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]や[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]が、そのあまりの凶悪さゆえ有名。ここまで極端でなくても強力な装備品は多く、[[浅原晃]]氏は「装備品というシステム自体が強すぎ」と述べている。→[http://web.archive.org/web/20090612212447/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20050729/index.html 参考(WebArchive)]
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==その他==
**そのため装備品は[[マナ・コスト]]あるいは装備[[コスト]][[重い|重く]]設定されているものが多い。
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*[[未来予知]]にて、[[土地]]用装備品である[[城砦]]が登場した。
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*装備品の登場以前にも、[[アシュノッドの戦具/Ashnod's Battle Gear]]や[[流動石の鎧/Flowstone Armor]]など「クリーチャーに持たせる武具」というコンセプトのアーティファクトはいくつか存在しており、それらをメカニズム的に完成させたものと言える。
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*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]や[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]が、そのあまりの凶悪さゆえ「[[壊れ]]」カードとして有名。ここまで極端でなくても強力な装備品は多く、[[浅原晃]]氏は「装備品というシステム自体が強すぎ」と述べている<ref>[http://web.archive.org/web/20090612212447/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20050729/index.html タカラトミーマジック公式サイト(WebArchive)]</ref>。実際、[[スタンダード]]において[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]が[[禁止カード|禁止]]された原因は[[ミラディンの傷跡ブロック]]で多数登場した強力な装備品群にある。[[R&D]]も強力な装備品はすべてのクリーチャーを対処必須な[[フィニッシャー]]としてしまうことに問題を感じ、「強い装備品は作らない」とまで述べている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/smugglers-copter-2016-09-09 Smuggler's Copter]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017556/ 密輸人の回転翼機]([[Latest Developments]] [[2016年]]9月9日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>。
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**上記のような極端なものに限らず、[[レオニンの円月刀/Leonin Scimitar]][[骨断ちの矛槍/Bonesplitter]]のようなシンプルなものでも後に[[下位互換]]が印刷されるなど、装備品全体の性能が登場初期と比べて抑えられる傾向にある。
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**[[有色アーティファクト]]の普及後は適切な[[カードパワー]]の範疇で高性能な装備品をデザインできるようになった。[[エンバレスの宝剣/Embercleave]]や[[スカイクレイブの大鎚/Maul of the Skyclaves]]はその成果の一例である。
  
*[[未来予知]]にて、これの[[土地]]版である[[城砦]]が登場した。
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==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-mirrodin-and-scars-mirrodin-blocks-2018-06-11 Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] [[2018年]]6月11日 [[Mark Rosewater]]著)
 
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Equipment|装備品(Equipment)}}
 
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Equipment|装備品(Equipment)}}
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|{Equipment}|装備品(Equipment)}}
 
*[[装備]]
 
*[[装備]]
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*[[生体武器]]
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*[[換装]]
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*[[改善]]
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*[[ミラディンのために!]]
 
*[[サブタイプ]]
 
*[[サブタイプ]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
  
 
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2024年7月7日 (日) 23:06時点における最新版

装備品(Equipment)はアーティファクト・タイプの1つである。その名の通り装備品で、武器(弓矢など)・防具(など)・装飾品(指輪など)を表す。


Leonin Scimitar / レオニンの円月刀 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)



Leech Gauntlet / ヒルの篭手 (1)(黒)
アーティファクト クリーチャー — 装備品(Equipment) ヒル(Leech)

絆魂
装備しているクリーチャーは絆魂を持つ。
換装(4)((4):これを、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象としてつけるか、クリーチャーからはずす。換装はソーサリーとしてのみ行う。ついている間、これはクリーチャーではない。)

2/2


Steelshaper's Gift / 鋼打ちの贈り物 (白)
ソーサリー

あなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。


目次

[編集] 解説

ミラディンで初登場した。基本的にキーワード能力の「装備」を持っており、クリーチャーつけることでクリーチャーが強化できる。強化手段としてオーラと比べるとクリーチャーが戦場を離れても装備品は戦場に残り、カード・アドバンテージを失いにくい反面、装備コストが別途必要な分、テンポ・アドバンテージの観点では劣る。

ミラディン以降常磐木能力に位置づけられ、本流のセットではほぼ毎回登場する。初登場時はアーティファクトは無色のものしか存在しなかったが、エルドレインの王権以降有色アーティファクトでの登場が多くなった。装備品の中にはETBでつける能力を持つことでテンポの改善が図られたものも存在し、それらは即用装備品と呼ばれる。ゼンディカーの夜明けではすべての装備品が即用装備品であり、それを皮切りにして登場頻度が増えている。

色の役割としては全で使用されるが、は装備品とシナジーすることができ、もアーティファクトとしてシナジーを持ち、赤白リミテッドアーキタイプとされることが多く収録の比率が高い。

[編集] ルール

  • 装備品はクリーチャーでないパーマネントには適正につけることは出来ない。不正なパーマネントについている装備品は、状況起因処理はずれる(CR:704.5n)。ミシュラランドなどに装備品をつけた場合、そのクリーチャー化期間が終われば、装備品ははずれる。
  • 装備能力は自分がコントロールするクリーチャーしか対象に選ぶことは出来ないが、装備品が対戦相手のコントロールするクリーチャーについていることは適正である。コントロール変更効果によってクリーチャーを奪われた場合、装備品のコントローラーは変わらないが、装備品はクリーチャーについたままである。永続的にクリーチャーのコントロールを奪われた場合、あなたは装備能力を起動しなければそのクリーチャーから装備品をはずすことはできない。
  • 装備品のサブタイプを持たないアーティファクトは、クリーチャーにつけることができない。他のカードの起動型能力を得るカードで装備や換装などを得ても、それが装備品でなければクリーチャーにつけることはできない。
  • 装備品がクリーチャーである場合、それはクリーチャーにつけることが出来ない。換装を持つ装備品はこの例外となる。装備品は自分自身には装備できない。
  • 装備品は複数のクリーチャーに同時につくことはない。呪文や能力によって複数のクリーチャーに装備させるようなことが起こった場合、その装備品のコントローラーはどちらのクリーチャーにつけるかを選ぶ。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. タカラトミーマジック公式サイト(WebArchive)
  2. Smuggler's Copter/密輸人の回転翼機Latest Developments 2016年9月9日 Sam Stoddard著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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