善悪の葛藤/Crisis of Conscience
提供:MTG Wiki
(→ストーリー) |
|||
(1人の利用者による、間の3版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
[[トークン]]か、[[土地]]でもトークンでもない[[パーマネント]]を[[リセット|一掃]]する[[ソーサリー]]。 | [[トークン]]か、[[土地]]でもトークンでもない[[パーマネント]]を[[リセット|一掃]]する[[ソーサリー]]。 | ||
− | 通常の[[デッキ]]の場合、主力となるのは非トークンのパーマネント。基本的にはトークンを主体とした[[デッキ]]に入れておき、自分の[[戦場]]への被害は最小限に、[[対戦相手]]の盤面だけ更地にしてしまうことを目的に使う形となるだろう。この手の範囲に制限のある[[全体除去]]は[[ミラーマッチ]]に弱いのが常だが、[[統率者戦]] | + | 通常の[[デッキ]]の場合、主力となるのは非トークンのパーマネント。基本的にはトークンを主体とした[[デッキ]]に入れておき、自分の[[戦場]]への被害は最小限に、[[対戦相手]]の盤面だけ更地にしてしまうことを目的に使う形となるだろう。この手の範囲に制限のある[[全体除去]]は[[ミラーマッチ]]に弱いのが常だが、[[統率者戦]]は対戦相手の数が多く完全に刺さらないような状況は稀で、仮に同系のデッキに当たった場合でも、不利な状況に陥った際に自分の場ごとリセットしてしまう最終手段が残されているのも嬉しい。 |
− | 用途に幅がある分、全体除去として見てもやや[[重い]]のは短所。トークンを軸としたデッキは[[軽い]][[カード]]がメインの[[ウィニー]]になりやすいので、そちらを前提にした[[マナ基盤]]だと[[マナ]] | + | 用途に幅がある分、全体除去として見てもやや[[重い]]のは短所。トークンを軸としたデッキは[[軽い]][[カード]]がメインの[[ウィニー]]になりやすいので、そちらを前提にした[[マナ基盤]]だと[[マナ]]が不足しがちである。 |
+ | 統率者はマナさえあればあとで何度でも唱えることが出来るため、勝てるだけの盤面を揃えたらトークンだけを残して勝ちに行くプランであれば採用しやすい。[[個人用セキュリトロン、イエスマン/Yes Man, Personal Securitron]]のように相手に渡ったうえで何度もトークンを生成させるような統率者ではより有効に働く。 | ||
*1つ目のモードは土地であるトークンも[[破壊]]する。 | *1つ目のモードは土地であるトークンも[[破壊]]する。 | ||
+ | ==ストーリー== | ||
+ | {{Gatherer|id=634577}}は旧シリーズシーズン12の第4エピソード、[[ダーレク族の誕生/Genesis of the Daleks]]の[https://www.youtube.com/watch?v=9PXdwqlJ19U&t=60s シーン]である。ここではタイムロードの命令でダーレクの誕生を阻止するために惑星スカロに行かされた[[4代目ドクター/The Fourth Doctor]]が、いまだ未完成で幼体であるダーレクをプラスチック爆弾を用いて大量虐殺するべきかどうかを悩んでいる。ダーレクは確かに宇宙に大量の死者を出すことはこれまでの戦いから明らかであるが、一方でダーレクに立ち向かうことで正義に目覚める者、あるいはダーレクが殺害した故に生まれた人がいたことも事実であり、ドクターは葛藤する。 | ||
+ | |||
+ | コンパニオンの[[サラ・ジェーン・スミス/Sarah Jane Smith]]からは爆弾を起動するように促されるが、ダヴロスの助手がダヴロスが交渉に応じた、という話をもってきたため、ドクターはこの決断をしなくて済み、内心安堵することになる。 | ||
+ | マジックにおいてダーレクのほとんどはトークンを生成するカードであることからわかるように、このカードは「目の前のダーレクを一掃する」か「将来ダーレクが虐殺する人々を見捨てる」かを選ぶドクターの葛藤を表現している。 | ||
+ | この葛藤はエピソードを象徴する場面で、ダーレク族の誕生の第IV章の能力でも表現されている。 | ||
==参考== | ==参考== |
2024年10月15日 (火) 22:04時点における最新版
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・すべてのトークンを破壊する。
・土地でもトークンでもないすべてのパーマネントを破壊する。
トークンか、土地でもトークンでもないパーマネントを一掃するソーサリー。
通常のデッキの場合、主力となるのは非トークンのパーマネント。基本的にはトークンを主体としたデッキに入れておき、自分の戦場への被害は最小限に、対戦相手の盤面だけ更地にしてしまうことを目的に使う形となるだろう。この手の範囲に制限のある全体除去はミラーマッチに弱いのが常だが、統率者戦は対戦相手の数が多く完全に刺さらないような状況は稀で、仮に同系のデッキに当たった場合でも、不利な状況に陥った際に自分の場ごとリセットしてしまう最終手段が残されているのも嬉しい。
用途に幅がある分、全体除去として見てもやや重いのは短所。トークンを軸としたデッキは軽いカードがメインのウィニーになりやすいので、そちらを前提にしたマナ基盤だとマナが不足しがちである。 統率者はマナさえあればあとで何度でも唱えることが出来るため、勝てるだけの盤面を揃えたらトークンだけを残して勝ちに行くプランであれば採用しやすい。個人用セキュリトロン、イエスマン/Yes Man, Personal Securitronのように相手に渡ったうえで何度もトークンを生成させるような統率者ではより有効に働く。
- 1つ目のモードは土地であるトークンも破壊する。
[編集] ストーリー
イラストは旧シリーズシーズン12の第4エピソード、ダーレク族の誕生/Genesis of the Daleksのシーンである。ここではタイムロードの命令でダーレクの誕生を阻止するために惑星スカロに行かされた4代目ドクター/The Fourth Doctorが、いまだ未完成で幼体であるダーレクをプラスチック爆弾を用いて大量虐殺するべきかどうかを悩んでいる。ダーレクは確かに宇宙に大量の死者を出すことはこれまでの戦いから明らかであるが、一方でダーレクに立ち向かうことで正義に目覚める者、あるいはダーレクが殺害した故に生まれた人がいたことも事実であり、ドクターは葛藤する。
コンパニオンのサラ・ジェーン・スミス/Sarah Jane Smithからは爆弾を起動するように促されるが、ダヴロスの助手がダヴロスが交渉に応じた、という話をもってきたため、ドクターはこの決断をしなくて済み、内心安堵することになる。 マジックにおいてダーレクのほとんどはトークンを生成するカードであることからわかるように、このカードは「目の前のダーレクを一掃する」か「将来ダーレクが虐殺する人々を見捨てる」かを選ぶドクターの葛藤を表現している。 この葛藤はエピソードを象徴する場面で、ダーレク族の誕生の第IV章の能力でも表現されている。