地獄界の夢/Underworld Dreams
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(フレイバーテキストの解説) |
|||
(15人の利用者による、間の21版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Underworld Dreams}} | {{#card:Underworld Dreams}} | ||
− | [[第8版]] | + | [[対戦相手]]が[[カード]]を[[引く]]たびに[[ダメージ]]を[[与える]][[エンチャント]]。[[第8版]]以降何度か[[基本セット]]に[[再録]]されている、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]でも有数の強力カードである。 |
− | + | カードを引かない[[デッキ]]はほとんど存在しないため、ただ置くだけでも十分強いが、[[引く|ドロー]][[呪文]]を多用する[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対して大きな圧力をかけることができる。[[テフェリーの細工箱/Teferi's Puzzle Box]]や[[真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truth]]などでドローの回数を強制的に増やせば、相手の顔色を真っ青にできる凶悪[[コンボ]]が完成する(→[[ドリームボックス]])。 | |
− | + | [[1994年]]8月1日、[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[タイプ1.5]]で[[禁止カード]]に指定されるが、[[1999年]]10月1日にそれぞれ解除される。その上、上記の通り基本セットでたびたび再録され、さらには[[テーマデッキ]]入りまで果たすという遍歴を持つこととなった。ただ、テーマデッキ入りが仇となったか、[[シングルカード]]の値段はレジェンド当時から暴落している。 | |
− | + | *[[テーロス還魂記]]で久方ぶりに[[アンコモン]]で再録。[[信心]][[メカニズム]]、そして[[死の国/The Underworld|死の国/The '''Underworld''']]にスポットを当てたテーロス還魂記に相応しい一枚である({{Gatherer|id=476372}})。日本語版だと[[カード名]]の翻訳が踏襲され「地獄界」となっているため、「死の国/The Underworld」由来のものと分かりづらいのが残念。 | |
− | *[[ | + | *レジェンド出身のカードであったために[[ワールド・エンチャント]]であると思われがちだが、普通のエンチャントである。そのため複数[[張る]]ことも可能。 |
− | + | *日本語版が初めて出たのは[[第8版]]だが、[[ミラージュ]]のルールブックに登場していたため、初期の日本語版から入ったプレイヤーにも知名度は高かった。 | |
− | * | + | *[[フレイバー・テキスト]](レジェンド~[[基本セット2010]])は、ノーベル文学賞を受賞したインドの詩聖・[[Wikipedia:ja:ラビンドラナート・タゴール|タゴール]]の詩の一節が引用されている。 |
+ | {{フレイバーテキスト|眠気を誘うような思考の洞窟の暗い奥で、夢は日中の様々なものが落としていった欠片から巣をつくるのだ。|ラビンドラナート・タゴール}} | ||
*海外で行われた[[双頭巨人戦]]トーナメントの[[プロモーション・カード]]にもなっている。 | *海外で行われた[[双頭巨人戦]]トーナメントの[[プロモーション・カード]]にもなっている。 | ||
− | * | + | ==ルール== |
− | + | *[[対象]]はとらない。そのため、[[象牙の仮面/Ivory Mask]]などで防ぐことはできない。 | |
+ | *[[能力]]は1枚引くたびに1回[[誘発]]し、複数枚引く場合でもその枚数分能力が誘発する。そのため、[[物語の円/Story Circle]]や[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]で[[軽減]]される[[ダメージ]]は1[[マナ]]につき1点だけとなる。 | ||
+ | ==関連カード== | ||
+ | 特筆の無い限り黒単色のカードである。 | ||
+ | *[[ケデレクトの寄生魔/Kederekt Parasite]] - [[赤]]のパーマネントを[[コントロール]]している間のみ機能する地獄界の夢を[[内蔵]]したクリーチャー。1マナ。([[コンフラックス]]) | ||
+ | *[[精神破壊者、ネクサル/Nekusar, the Mindrazer]] - [[吠えたける鉱山/Howling Mine]]と地獄界の夢を内蔵した[[青黒赤]]の[[伝説のクリーチャー]]。5マナ。([[統率者2013]]) | ||
+ | **[[這いまわる落書き屋/Scrawling Crawler]] - [[アーティファクト・クリーチャー]]版ネクサル。ダメージでなく[[ライフロス]]で追加ドロータイミングがあなたの[[アップキープ]]。3マナ。([[ファウンデーションズ]]) | ||
+ | *[[運命をほぐす者/Fate Unraveler]] - 地獄界の夢を内蔵した[[クリーチャー・エンチャント]]。4マナ。([[神々の軍勢]]) | ||
+ | *[[憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted]] - 地獄界の夢を内蔵した[[プレインズウォーカー]]。5マナ([[灯争大戦]]) | ||
+ | *[[愚者の知恵の呪い/Curse of Fool's Wisdom]] - [[呪い]]版。2点ずつ[[ドレイン]]。6マナ。[[マッドネス]]4マナ。([[統率者2019]]) | ||
+ | *[[黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse]] - 2点ずつ失わせる。あなたがカードを引くとあなたが2点回復する。4マナの伝説のクリーチャー。([[団結のドミナリア]]) | ||
+ | *[[剃刀族の棘頭/Razorkin Needlehead]] - 地獄界の夢を内蔵したクリーチャー。[[赤]]ダブルシンボル2マナ。([[ダスクモーン:戦慄の館]]) | ||
+ | ===自分にも影響するカード=== | ||
+ | *[[ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny]] - カードを引くたび2マナ[[支払う|支払わ]]ないと2点ライフロスさせる青黒赤のエンチャント。3マナ。([[プレーンシフト]]) | ||
+ | *[[悪意に満ちた幻視/Spiteful Visions]] - 吠えたける鉱山と(自分にも影響する)地獄界の夢を併せた[[黒赤]]の[[混成カード|混成]]エンチャント。4マナ。([[シャドウムーア]]) | ||
+ | 逆にあなたがドローするたびダメージを与えると[[火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind]]に、対戦相手がカードを捨てるたびダメージを与えると[[偏頭痛/Megrim]]になる。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[トリプルシンボルカード]] | ||
+ | *[[カード個別評価:テーロス還魂記]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:レジェンド]] - [[アンコモン]]1 | *[[カード個別評価:レジェンド]] - [[アンコモン]]1 | ||
+ | *[[カード個別評価:基本セット2010]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第10版]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第9版]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第8版]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair Drop Series/2023年#Death Is Temporary, Metal Is Forever|Secret Lair Drop Series: Death Is Temporary, Metal Is Forever]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2024年11月24日 (日) 14:20時点における最新版
対戦相手がカードを引くたびにダメージを与えるエンチャント。第8版以降何度か基本セットに再録されている、レジェンドでも有数の強力カードである。
カードを引かないデッキはほとんど存在しないため、ただ置くだけでも十分強いが、ドロー呪文を多用するコントロールデッキに対して大きな圧力をかけることができる。テフェリーの細工箱/Teferi's Puzzle Boxや真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truthなどでドローの回数を強制的に増やせば、相手の顔色を真っ青にできる凶悪コンボが完成する(→ドリームボックス)。
1994年8月1日、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定されるが、1999年10月1日にそれぞれ解除される。その上、上記の通り基本セットでたびたび再録され、さらにはテーマデッキ入りまで果たすという遍歴を持つこととなった。ただ、テーマデッキ入りが仇となったか、シングルカードの値段はレジェンド当時から暴落している。
- テーロス還魂記で久方ぶりにアンコモンで再録。信心メカニズム、そして死の国/The Underworldにスポットを当てたテーロス還魂記に相応しい一枚である(イラスト)。日本語版だとカード名の翻訳が踏襲され「地獄界」となっているため、「死の国/The Underworld」由来のものと分かりづらいのが残念。
- レジェンド出身のカードであったためにワールド・エンチャントであると思われがちだが、普通のエンチャントである。そのため複数張ることも可能。
- 日本語版が初めて出たのは第8版だが、ミラージュのルールブックに登場していたため、初期の日本語版から入ったプレイヤーにも知名度は高かった。
- フレイバー・テキスト(レジェンド~基本セット2010)は、ノーベル文学賞を受賞したインドの詩聖・タゴールの詩の一節が引用されている。
眠気を誘うような思考の洞窟の暗い奥で、夢は日中の様々なものが落としていった欠片から巣をつくるのだ。― ラビンドラナート・タゴール
- 海外で行われた双頭巨人戦トーナメントのプロモーション・カードにもなっている。
[編集] ルール
- 対象はとらない。そのため、象牙の仮面/Ivory Maskなどで防ぐことはできない。
- 能力は1枚引くたびに1回誘発し、複数枚引く場合でもその枚数分能力が誘発する。そのため、物語の円/Story Circleや黒の防御円/Circle of Protection: Blackで軽減されるダメージは1マナにつき1点だけとなる。
[編集] 関連カード
特筆の無い限り黒単色のカードである。
- ケデレクトの寄生魔/Kederekt Parasite - 赤のパーマネントをコントロールしている間のみ機能する地獄界の夢を内蔵したクリーチャー。1マナ。(コンフラックス)
- 精神破壊者、ネクサル/Nekusar, the Mindrazer - 吠えたける鉱山/Howling Mineと地獄界の夢を内蔵した青黒赤の伝説のクリーチャー。5マナ。(統率者2013)
- 這いまわる落書き屋/Scrawling Crawler - アーティファクト・クリーチャー版ネクサル。ダメージでなくライフロスで追加ドロータイミングがあなたのアップキープ。3マナ。(ファウンデーションズ)
- 運命をほぐす者/Fate Unraveler - 地獄界の夢を内蔵したクリーチャー・エンチャント。4マナ。(神々の軍勢)
- 憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted - 地獄界の夢を内蔵したプレインズウォーカー。5マナ(灯争大戦)
- 愚者の知恵の呪い/Curse of Fool's Wisdom - 呪い版。2点ずつドレイン。6マナ。マッドネス4マナ。(統率者2019)
- 黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse - 2点ずつ失わせる。あなたがカードを引くとあなたが2点回復する。4マナの伝説のクリーチャー。(団結のドミナリア)
- 剃刀族の棘頭/Razorkin Needlehead - 地獄界の夢を内蔵したクリーチャー。赤ダブルシンボル2マナ。(ダスクモーン:戦慄の館)
[編集] 自分にも影響するカード
- ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny - カードを引くたび2マナ支払わないと2点ライフロスさせる青黒赤のエンチャント。3マナ。(プレーンシフト)
- 悪意に満ちた幻視/Spiteful Visions - 吠えたける鉱山と(自分にも影響する)地獄界の夢を併せた黒赤の混成エンチャント。4マナ。(シャドウムーア)
逆にあなたがドローするたびダメージを与えると火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemindに、対戦相手がカードを捨てるたびダメージを与えると偏頭痛/Megrimになる。