村八分/Ostracize

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[[強迫/Duress]]を意識して作られた[[ソーサリー]][[強迫/Duress]]で落とせない[[クリーチャー]]に対応している。しかしながら、[[]]には良質なクリーチャー[[除去]]が豊富なため、これが採用されることは稀である。
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[[強迫/Duress]]に続く[[ウルザ・ブロック]][[]]1[[マナ]][[手札破壊]][[ソーサリー]]
  
[[ブラストダーム/Blastoderm]]のように対象にならなかったり、プロテクションを持っている大型クリーチャーへの対策としては悪くない。
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強迫で落とせない[[クリーチャー]]に対応しているが、黒には良質なクリーチャー[[除去]]が豊富なため、これが採用されることは稀である。
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[[ブラストダーム/Blastoderm]]のように[[被覆]]や[[プロテクション]]を持っていて[[対象]]にならないクリーチャーへの対策としては悪くない。
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==関連カード==
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;[[上位互換]]
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*[[蔑み/Despise]] - [[プレインズウォーカー]]も選べる。([[新たなるファイレクシア]])
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*[[過酷な精査/Harsh Scrutiny]] - [[占術]]1付き。([[カラデシュ]])
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*[[抜去/Divest]] - [[アーティファクト]]も選べる。([[ドミナリア]])
  
 
==訳語==
 
==訳語==
'''村八分'''とは、村落で規約違反などにより村の秩序を乱した者やその家族に対して、村民全部が申し合わせて絶交するもの(様々な付き合いごとのうち、手伝わないことで村人全員が困る火事の際の消火活動と葬式は手伝うが、残りの8つの行事には参加しない/させないこと)。
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「Ostracize」は、一般的に「追放する・排斥する」の意を持つ動詞で、古代ギリシアの「[[Wikipedia:ja:陶片追放|陶片追放]]」に由来する言葉。日本語版では「[[カード名国語辞典#村八分|村八分]]」としているが、「追放、排除」という上位概念を「村八分(社会的追放)」という下位概念に訳したことから、あるいは、「陶片追放」と「村八分」の内容の違いから、適切な翻訳ではないとする見方がある。
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ただし、このカードは歴史上の「村八分」や「陶片追放」を表現したものではなく、更にストーリー上でも違う意味合いが持たされていて、実際に「(人を)追放、排斥」しているわけでもない。
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==ストーリー==
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[[ウルザズ・レガシー]]のこのカードは、3307[[AR]]、[[トレイリア/Tolaria]]の時間旅行実験の爆発事故の結果、不幸にも通常より時間が早く流れる領域に閉じ込められた[[ケリック/Kerrick]]の姿を描いている({{Gatherer|id=8786}})。この領域は外の世界で最初の10年が経つ間に1世紀も過ぎ去っていたほどで、ぼろを着こんだケリックの身体は人間離れした[[ファイレクシア/Phyrexia]]人の姿に変容している。
  
'''ostracize'''とは「追放する・排斥する」といった意味の動詞。もともとの意味は、古代アテネで行われた投票による追放制度「陶片追放(ostracism)」を行うこと。
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{{フレイバーテキスト|ケリックは絶対に越えることのできない境界線があることを知る運命だった。}}
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*ウルザ・ブロックの黒1マナの手札破壊カードは、各[[エキスパンション]]において[[ウルザ/Urza]]と敵対した[[ファイレクシア/Phyrexia]]の主要キャラクターに対応している。[[ウルザズ・サーガ]]の[[強迫/Duress]]は[[ギックス/Gix]]、ウルザズ・レガシーの村八分はケリック、そして[[ウルザズ・デスティニー]]の[[侵食/Encroach]]は[[ダヴォール/Davvol]]である。
  
このカードの効果は「投票によって危険分子を追放する」という陶片追放の意味を大いに汲んでいるトップダウンデザイン(言葉の雰囲気から効果をデザインされたカード)であるが、残念ながら村八分の訳語ではこのニュアンスを再現できていない。
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[[第7版]]はメカニズムをより反映させた[[フレイバー・テキスト]]と{{Gatherer|id=12980}}に変わり、[[東の聖騎士/Eastern Paladin]]が[[ウィザード|魔術師]]の頭から強制的に呪文を引き抜いている。
  
*なお、村八分の英訳は"ostracism"とされるが、その正確性について議論されることが多い。近年ではよりニュアンスを意識して"social ostracism"(社会的追放)と訳されることもある。
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{{フレイバーテキスト|あんたにはこれは要らんだろう。}}
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[カード個別評価:ウルザズ・レガシー]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:ウルザズ・レガシー]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:第7版]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:第7版]] - [[コモン]]
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2024年1月23日 (火) 15:06時点における最新版


Ostracize / 村八分 (黒)
ソーサリー

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャー・カードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる。


強迫/Duressに続くウルザ・ブロック1マナ手札破壊ソーサリー

強迫で落とせないクリーチャーに対応しているが、黒には良質なクリーチャー除去が豊富なため、これが採用されることは稀である。

ブラストダーム/Blastodermのように被覆プロテクションを持っていて対象にならないクリーチャーへの対策としては悪くない。

[編集] 関連カード

上位互換

[編集] 訳語

「Ostracize」は、一般的に「追放する・排斥する」の意を持つ動詞で、古代ギリシアの「陶片追放」に由来する言葉。日本語版では「村八分」としているが、「追放、排除」という上位概念を「村八分(社会的追放)」という下位概念に訳したことから、あるいは、「陶片追放」と「村八分」の内容の違いから、適切な翻訳ではないとする見方がある。

ただし、このカードは歴史上の「村八分」や「陶片追放」を表現したものではなく、更にストーリー上でも違う意味合いが持たされていて、実際に「(人を)追放、排斥」しているわけでもない。

[編集] ストーリー

ウルザズ・レガシーのこのカードは、3307ARトレイリア/Tolariaの時間旅行実験の爆発事故の結果、不幸にも通常より時間が早く流れる領域に閉じ込められたケリック/Kerrickの姿を描いている(イラスト)。この領域は外の世界で最初の10年が経つ間に1世紀も過ぎ去っていたほどで、ぼろを着こんだケリックの身体は人間離れしたファイレクシア/Phyrexia人の姿に変容している。

ケリックは絶対に越えることのできない境界線があることを知る運命だった。

第7版はメカニズムをより反映させたフレイバー・テキストイラストに変わり、東の聖騎士/Eastern Paladin魔術師の頭から強制的に呪文を引き抜いている。

あんたにはこれは要らんだろう。

[編集] 参考

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