邪神カローナ/Karona, False God
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− | + | [[能力]]は、自身の攻撃時に選んだ[[クリーチャー・タイプ]]全体に[[巨大化/Giant Growth]]。毎[[ターン]]裏切ってくれるが、[[エルフ]]や[[ゴブリン]]で出るとすさまじいものになる。[[タイプ的]][[ウィニー]]ならば十分な破壊力が獲得でき、さらに[[チャンプブロック]]要員も確保しやすいということで、[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]に[[水晶の採石場/Crystal Quarry]]を組み込んで使う、[[ゾンビ (デッキ)|ゾンビデッキ]]で[[リアニメイト]]するといった手段が考えられる。 | |
− | * | + | *クリーチャー・タイプの[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]に関するルール変更により、一時期クリーチャー・タイプを持たなくなり、自身を8/8にできなくなっていた。[[2007年9月サブタイプ変更]]で[[アバター]]のクリーチャー・タイプを獲得したことにより、再び可能となった。 |
*[[永劫の中軸/Eon Hub]]で裏切りを無効化することが可能。 | *[[永劫の中軸/Eon Hub]]で裏切りを無効化することが可能。 | ||
+ | *「False God」を「邪神」とする訳もあるが、本来の意味は「偽の神」という意味である。カローナ自身に白マナが含まれている事やストーリー上の経緯、カローナの性格から「偽の神」(偽りの神:偽神)とした方が適切な訳であっただろう。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
*[[邪神の寺院/Temple of the False God]] | *[[邪神の寺院/Temple of the False God]] | ||
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+ | このカードは、他の多くの[[伝説のクリーチャー]]と同様に[[トップダウン・デザイン]]である。クリエイティブ・チームがデザイナーにカローナについて伝えた後、最初に以下のバージョンが考案された。 | ||
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+ | |カードテキスト=速攻、プロテクション(呪文と能力)<br />各プレイヤーのアップキープの開始時に、Charoma, Goddess of Doomをアンタップし、そのプレイヤーはそのコントロールを得る。<br />あなたの戦闘フェイズの開始時に、あなたがコントロールする他のアンタップ状態の各クリーチャーをタップし、そのクリーチャーはそれぞれそのパワーに等しい点数のダメージをあなたに与える。 | ||
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+ | [[白黒]]なのは[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]と[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable]]の異様な融合によって作り出されたことに由来する。最初に彼女が対戦相手を攻撃し、次のターンに対戦相手のクリーチャーも対戦相手に攻撃を仕掛ける、といったフレイバーである。すぐさま5/5に小さくされたが、テストの終盤にそれほど興味を湧かせるカードになっていないと結論付けられた。カローナはすべての人々に崇められるべき存在であるが、このバージョンではクリーチャーをコントローラーに攻撃させることを強制するだけで、彼女の影響の一部でしかなく、彼女のクールな部分が失われてしまっていた。 | ||
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+ | 特に[[タイプ的]]をテーマとした[[ブロック (総称)|ブロック]]として、フレイバーを表現する何らかの方法が必要であったため、[[Randy Buehler]]らはカローナの物語と役割をまとめた上でデザイナーに提案を募った。その提案の1つに、[[ETB]]能力で選んだクリーチャー・タイプに+3/+3修整を与える「'''スーパー[[ロード (俗称)|ロード]]'''」という案があり、どのタイプ的デッキも支援する素晴らしいものであった。それに対して、開発チームは元のデザインの「コントロールが移る要素」を合わせることでよりクールになると考えた。このとき、オタリア全体が、彼女は戦いを奮起させる存在と見なしていると表現することができたと感じられた。 | ||
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+ | 発展し続けてきた結果、白黒ではもはや彼女を表現できなくなってしまったことから、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]を代表する5色すべてを含む[[マナ・コスト]]へと変更された。(→[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/designing-legends-2003-06-13 Designing Legends]参照) | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/scourge-otaria-2003-05-05 Scourge of Otaria] ([[WotC]]、文:[[Rei Nakazawa]]、英語) |
*[[カローナ/Karona]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | *[[カローナ/Karona]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
− | *[[Karona, False God]] ([[Magic Online Vanguard]]) | + | *[[Karona, False God Avatar]] ([[Magic Online Vanguard]]) |
*[[5色カード]] | *[[5色カード]] | ||
*[[カード個別評価:スカージ]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:スカージ]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair Drop Series/2024年#Outlaw Anthology Vol.2: Sinister Scoundrels|Secret Lair Drop Series: Outlaw Anthology Vol.2: Sinister Scoundrels]] |
2024年6月15日 (土) 17:59時点における最新版
伝説のクリーチャー — アバター(Avatar)
速攻
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは邪神カローナをアンタップし、そのコントロールを得る。
邪神カローナが攻撃するたび、あなたが選んだクリーチャー・タイプのクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受ける。
アクローマ/Akromaとフェイジ/Phageが融合したカローナ/Karonaをカード化したもの。
能力は、自身の攻撃時に選んだクリーチャー・タイプ全体に巨大化/Giant Growth。毎ターン裏切ってくれるが、エルフやゴブリンで出るとすさまじいものになる。タイプ的ウィニーならば十分な破壊力が獲得でき、さらにチャンプブロック要員も確保しやすいということで、エルフデッキに水晶の採石場/Crystal Quarryを組み込んで使う、ゾンビデッキでリアニメイトするといった手段が考えられる。
- クリーチャー・タイプのレジェンドに関するルール変更により、一時期クリーチャー・タイプを持たなくなり、自身を8/8にできなくなっていた。2007年9月サブタイプ変更でアバターのクリーチャー・タイプを獲得したことにより、再び可能となった。
- 永劫の中軸/Eon Hubで裏切りを無効化することが可能。
- 「False God」を「邪神」とする訳もあるが、本来の意味は「偽の神」という意味である。カローナ自身に白マナが含まれている事やストーリー上の経緯、カローナの性格から「偽の神」(偽りの神:偽神)とした方が適切な訳であっただろう。
[編集] 関連カード
[編集] 開発秘話
このカードは、他の多くの伝説のクリーチャーと同様にトップダウン・デザインである。クリエイティブ・チームがデザイナーにカローナについて伝えた後、最初に以下のバージョンが考案された。
非公式/非実在カード
Charoma, Goddess of Doom (6)(白)(黒)伝説のクリーチャー — Goddess(女神)
速攻、プロテクション(呪文と能力)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、Charoma, Goddess of Doomをアンタップし、そのプレイヤーはそのコントロールを得る。
あなたの戦闘フェイズの開始時に、あなたがコントロールする他のアンタップ状態の各クリーチャーをタップし、そのクリーチャーはそれぞれそのパワーに等しい点数のダメージをあなたに与える。
白黒なのは怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathと触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchableの異様な融合によって作り出されたことに由来する。最初に彼女が対戦相手を攻撃し、次のターンに対戦相手のクリーチャーも対戦相手に攻撃を仕掛ける、といったフレイバーである。すぐさま5/5に小さくされたが、テストの終盤にそれほど興味を湧かせるカードになっていないと結論付けられた。カローナはすべての人々に崇められるべき存在であるが、このバージョンではクリーチャーをコントローラーに攻撃させることを強制するだけで、彼女の影響の一部でしかなく、彼女のクールな部分が失われてしまっていた。
特にタイプ的をテーマとしたブロックとして、フレイバーを表現する何らかの方法が必要であったため、Randy Buehlerらはカローナの物語と役割をまとめた上でデザイナーに提案を募った。その提案の1つに、ETB能力で選んだクリーチャー・タイプに+3/+3修整を与える「スーパーロード」という案があり、どのタイプ的デッキも支援する素晴らしいものであった。それに対して、開発チームは元のデザインの「コントロールが移る要素」を合わせることでよりクールになると考えた。このとき、オタリア全体が、彼女は戦いを奮起させる存在と見なしていると表現することができたと感じられた。
発展し続けてきた結果、白黒ではもはや彼女を表現できなくなってしまったことから、マジックを代表する5色すべてを含むマナ・コストへと変更された。(→Designing Legends参照)