プロテクション
提供:MTG Wiki
(→ルール) |
|||
25行: | 25行: | ||
*例えば、[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]に対して[[セファリッドの密告者/Cephalid Snitch]]の[[起動型能力]]を[[起動]]して[[解決]]した場合、怒りの天使アクローマはプロテクション([[黒]])を失うが、依然としてプロテクション([[赤]])は持つ。 | *例えば、[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]に対して[[セファリッドの密告者/Cephalid Snitch]]の[[起動型能力]]を[[起動]]して[[解決]]した場合、怒りの天使アクローマはプロテクション([[黒]])を失うが、依然としてプロテクション([[赤]])は持つ。 | ||
− | 「プロテクション(すべての | + | 「プロテクション(すべての[[特性]])/Protection from all [[特性]]」とは、「プロテクション([値A])」、「プロテクション([値B])」…と、その特性の取りうるすべての値に対するそれぞれ独立したプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値B、値C…に対するプロテクションは持ったままである。 |
*例えば、[[玉虫色の天使/Iridescent Angel]]に対して(何らかの[[効果]]で[[無色]]になった)セファリッドの密告者の起動型能力をプレイして解決した場合、玉虫色の天使は依然として[[白]]、[[青]]、赤、[[緑]]に対するプロテクションは持ったままである。 | *例えば、[[玉虫色の天使/Iridescent Angel]]に対して(何らかの[[効果]]で[[無色]]になった)セファリッドの密告者の起動型能力をプレイして解決した場合、玉虫色の天使は依然として[[白]]、[[青]]、赤、[[緑]]に対するプロテクションは持ったままである。 | ||
2011年12月11日 (日) 14:43時点における版
プロテクション/Protection | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.16 |
プロテクション/Protectionは、マジック初期から存在するキーワード能力。これは常在型能力である。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
先制攻撃、プロテクション(黒)、プロテクション(赤)(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。それは黒や赤の何かによって、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)
2/2定義
プロテクション([性質])/Protection from [性質]は以下の能力からなる。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、その性質を持つ呪文の対象にならず、その性質を持つ発生源からの能力の対象にならない。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、その性質を持つオーラによってエンチャントされない。それにつけられているその性質を持つオーラは、状況起因処理により墓地に置かれる。
- プロテクションを持つパーマネントは、その性質を持つ装備品を装備できず、その性質を持つ城砦で城砦化されない。そのような装備品や城砦は、状況起因処理によってそのパーマネントからはずれ、戦場に残る。
- プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーに、その性質を持つ発生源から与えられるすべてのダメージを軽減し0にする。
- プロテクションを持つ攻撃クリーチャーはその性質を持つクリーチャーにブロックされない。
解説
ルール
「プロテクション([値A])、プロテクション([値B])」(WHISPERでは「プロテクション([値A]と[値B]」)、英語では「Protection from [値A] and from [値B]」)とは、値Aと値Bに対するそれぞれ独立した2つのプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値Bに対するプロテクションは持ったままである。
- 例えば、怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathに対してセファリッドの密告者/Cephalid Snitchの起動型能力を起動して解決した場合、怒りの天使アクローマはプロテクション(黒)を失うが、依然としてプロテクション(赤)は持つ。
「プロテクション(すべての特性)/Protection from all 特性」とは、「プロテクション([値A])」、「プロテクション([値B])」…と、その特性の取りうるすべての値に対するそれぞれ独立したプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値B、値C…に対するプロテクションは持ったままである。
- 例えば、玉虫色の天使/Iridescent Angelに対して(何らかの効果で無色になった)セファリッドの密告者の起動型能力をプレイして解決した場合、玉虫色の天使は依然として白、青、赤、緑に対するプロテクションは持ったままである。
「プロテクション(すべて)/Protection from everything」とは、すべてのオブジェクトに対するプロテクションを意味する。そのオブジェクトの特性は問わない。これは複数のプロテクションの省略表記というわけではない。
「不正なオブジェクトやプレイヤーについているオーラは、墓地に置かれる。」という状況起因処理があるため誤解されやすいが、プロテクションによってつけることのできないオブジェクトやプレイヤーに、何らかの効果でオーラがつけられる場合、その効果は失敗する。1度ついてから状況起因処理で墓地に置かれるわけではない。装備品や城砦についても同様であり、「ついてからはずれる」わけではなく、つける効果が失敗する。
- 例えば、死裂の剣/Deathrenderの持つ誘発型能力によって手札にあるナカティルの野人/Nacatl Savageを戦場に出す場合、ナカティルの野人を戦場に出すことはできるが、死裂の剣はナカティルの野人につかない。
プロテクションで指定されている性質がカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプである場合、それはその性質を持つパーマネントだけではなく、すべての領域にあるその性質を持った発生源に対しても適用される。
- これは「『カード』『呪文』『発生源』『計略』という単語なしでカード・タイプやサブタイプを用いてオブジェクトを表現している場合、戦場に出ているそのカード・タイプやサブタイプのパーマネントのことを意味する」というルールの例外である。
- 例えば、「プロテクション(ゴブリン)」を持つパーマネントは、ゴブリンである宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorのサイクリング誘発型能力の対象にならない。
その他
最初は色に対するプロテクションしか存在しなかったが、ミラージュで色以外のプロテクションも得られるように拡張され、1998年7月のオラクル更新にてArtifact Wardがプロテクション(アーティファクト)を獲得。その後、インベイジョン・ブロックにてクリーチャー・タイプに対するプロテクションが登場し、オデッセイ・ブロックではクリーチャーなどのカード・タイプに対するプロテクションが登場した。未来予知ではプレイヤーもプロテクションが得られるように拡張された。コンフラックスでは、プロテクション(すべて)を持つ大祖始/Progenitusが登場した。
- 色の中では黒に対するプロテクションが最も多く、次に赤と白が多い。青と緑はほとんどいない。
- (昔のルールと異なることもあり、)特にプロテクションとトランプルの相互作用で混乱することが多い。詳細はトランプルの項を参照。
- 現在、語呂合わせの覚え方として、MJMJでは「双円形舞台」(装備/エンチャント/軽減/ブロック/対象)、英語では"DEBT"(Damage, Enchantment/Equipment, Block, Target)としている(ちなみにdebt(デット)とは借金のこと)。
- ただし、上記は「城砦化されない」に関して含まれていないので注意。
- 日本語版では、「プロテクション(すべての色)」のみ「すべての色に対するプロテクション」と、書式から外れていた。これを使用する3枚目のカード、強き者の優位/Favor of the Mightyでは書式どおりとなっている。
- 中国語版の訳語は「保護」。「反黒保護(プロテクション(黒))」など、日本語としてもそのまま読める形で表現される。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.16 プロテクション/Protection
- 702.16a プロテクションは常在型能力であり、「プロテクション([性質])/Protection from [性質]」と書かれる。この性質は通常は色であるが(例えば「プロテクション(黒)」)、どのような特性値や情報であってもよい。この性質が名前と偶然一致した場合、プロテクション 能力が名前を明白に参照している場合にのみ名前 として扱う。この性質がカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプである場合、プロテクションは、そのカード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプを持つパーマネントだけでなく、戦場以外の領域にある発生源に適用される。これは rule 109.2 の例外である。
- 702.16b プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つ呪文の対象 にならず、記述された性質を持つ能力の発生源からの能力の対象にもならない。
- 702.16c プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つオーラによってエンチャントされることもない。プロテクションを持つパーマネントについているその種のオーラは状況起因処理によりオーナーの墓地に置かれる。(rule 704〔状況起因処理〕参照。)
- 702.16d プロテクションを持つパーマネントは、記述された性質を持つ装備品を装備できず、記述された性質を持つ城砦で城砦化されない。そのような状況にある装備品や城砦は、状況起因処理でそのパーマネントからはずれるが、戦場に残る。rule 704〔状況起因処理〕参照。
- 702.16e プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つダメージの発生源から受けるすべてのダメージを軽減する。
- 702.16f プロテクションを持つ攻撃クリーチャーは、記述された性質を持つクリーチャーによってブロックされない。
- 702.16g 「プロテクション([値A])、プロテクション([値B])」は、英語版では「Protection from [値A] and from [値B]」と書かれている。これは2つの独立したプロテクション 能力である。この類の能力を持つオブジェクトから「プロテクション([値A])」を失わせる効果があった場合、そのオブジェクトは「プロテクション([値B])」を持ったままである。
- 702.16h 「プロテクション(すべての[[[特性]]])/Protection from all [[[特性]]]」は、「プロテクション([値A])」「プロテクション([値B])」……と、その特性の取り得るすべての値に対するものの省略形である。これはそれぞれに独立したプロテクション 能力である。この類の能力を持つオブジェクトから「プロテクション([値A])」を失わせる効果があった場合、そのオブジェクトは「プロテクション([値B」)」「プロテクション([値C])」……を持ったままである。
- 702.16i 英語で「Protection from each [set of characteristics, qualities, or players]」と書かれている場合、それは列記された特性や性質やプレイヤーそれぞれに対するプロテクション 能力の省略形であり、複数のプロテクション 能力として働く。
- 702.16j 「プロテクション(すべて)/Protection from everything」は、プロテクションの一種である。プロテクション(すべて)を持つパーマネントやプレイヤーは、特性値がどうであるかに関わらず、すべてのオブジェクトに対するプロテクションを持つ。その種のパーマネントやプレイヤーは、呪文や能力の対象 にならず、オーラにエンチャントされない。その種のパーマネントは、装備品を装備せず、城砦によって城砦化されず、クリーチャーにブロックされない。その種のパーマネントやプレイヤーが受けるすべてのダメージは軽減される。
- 702.16k 「プロテクション(特定のプレイヤー)/Protection from [a player]」は、プロテクションの一種である。そのようなパーマネントやプレイヤーはその特定のプレイヤーがコントロールしている呪文や能力の対象 にならず、そのプレイヤーがコントロールしているオーラにエンチャントされない。そのようなパーマネントはそのプレイヤーがコントロールしている装備品を装備せず、そのプレイヤーがコントロールしている城砦に城砦化されず、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャーにはブロックされない。そのようなパーマネントやプレイヤーが受ける、そのプレイヤーがコントロールしているか、そのプレイヤーがオーナーであって他のプレイヤーがコントロールしていない発生源からのすべてのダメージは軽減される。
- 702.16m 同一のクリーチャーやプレイヤーに、同じ性質に対する複数のプロテクションがあっても効果は変わらない。
- 702.16n エンチャントされているクリーチャーにある性質に対するプロテクションを得させるとともに「この効果は~を取り除かない/this effect doesn't remove」としてその特定のオーラかすべてのオーラを取り除かないとしているものがある。これは、その指定されたオーラが状況起因処理によってオーナーの墓地に置かれることはない、ということを意味する。そのクリーチャーが他にその性質に対するプロテクションを持っていた場合、それらのプロテクションは通常通りオーラに作用する。
- 702.16p 1枚のオーラ(《慈善の祝福》)は、エンチャントしているクリーチャーにある性質に対するプロテクションを与えるとともに、その効果はそのクリーチャーに「すでについている/already attached to」特定のパーマネントをはずさないと書かれている。これはつまり、そのプロテクションの効果が適用され始めたとき、すでにそのクリーチャーについていてそこに書かれている性質を持つオブジェクト(そのパーマネントにプロテクションを与えたオーラ自身も含む)は、状況起因処理としてオーナーの墓地に置かれることはない、ということを意味する。そこに書かれている性質を持つそれ以外のパーマネントは、そのクリーチャーにつくことはできない。そのクリーチャーが同じ性質に対するプロテクションをもう1つ持っていた場合、それらはついているパーマネントに通常通り影響する。
- 702.16 プロテクション/Protection
- 702 キーワード能力