ポータル
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*日本語版は製造、出荷数が非常に少ないらしく、そのため一部の強力なカードはかなりの高値で販売されることもある。 | *日本語版は製造、出荷数が非常に少ないらしく、そのため一部の強力なカードはかなりの高値で販売されることもある。 | ||
*時期的に[[構築済みデッキ|テーマデッキ]]はまだ存在しておらず[[トーナメントパック]]も無い事から、初心者向けセットでありながら基本土地を集めるのが意外と大変なセットである。 | *時期的に[[構築済みデッキ|テーマデッキ]]はまだ存在しておらず[[トーナメントパック]]も無い事から、初心者向けセットでありながら基本土地を集めるのが意外と大変なセットである。 | ||
− | ** | + | **2人対戦用スターターセットには基本土地が各6枚ずつ入っているが、単色35枚デッキにとって最適な枚数の14枚集めるには2セット以上買わなければならない。 |
**[[ブースターパック]]には基本土地が2枚入っているが、どの土地かは完全にランダムである。基本土地を集めるためにトーナメント・リーガルでないブースターを何十パックも買わなくてはならないというのは初心者には酷な話である。 | **[[ブースターパック]]には基本土地が2枚入っているが、どの土地かは完全にランダムである。基本土地を集めるためにトーナメント・リーガルでないブースターを何十パックも買わなくてはならないというのは初心者には酷な話である。 | ||
+ | *基本土地の[[文章欄]]に大きな[[マナ・シンボル]]のみが描かれたのはこのセットが最初である。(好評だったため、[[第6版]]と[[メルカディアン・マスクス]]以降のセットに導入された) | ||
==ポータルの特徴== | ==ポータルの特徴== | ||
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*[[クリーチャー・タイプ]]は存在せず、製品版では「クリーチャーの[[召喚]]」と記述されている。現在では[[オラクル]]の更新により、どのクリーチャーもクリーチャー・タイプが与えられている。 | *[[クリーチャー・タイプ]]は存在せず、製品版では「クリーチャーの[[召喚]]」と記述されている。現在では[[オラクル]]の更新により、どのクリーチャーもクリーチャー・タイプが与えられている。 | ||
− | *[[ライブラリー]]・[[墓地]]は用語として存在せず、それぞれ「[[デッキ]]」・「[[捨て札置き場]] | + | *[[戦闘]]時の[[ブロック]]を[[迎撃|迎撃/Intercept]]と呼び変えている。直感的な分かり易さを重視したのだろうが、結局は通常版のマジックに移行した際にブロックという用語を使う事になるため二度手間な用語になってしまっている。そのためか、ポータル・セカンドエイジ以降は通常通りブロックの呼称が用いられている。 |
+ | *[[ライブラリー]]・[[墓地]]は用語として存在せず、それぞれ「[[デッキ]]」・「[[捨て札置き場]]」と記述されている。(ポータル・セカンドエイジ以降は「ライブラリー」・「墓地」と書かれている) | ||
*[[カード名]]に人名や地名などの固有名詞が一切付けられていない。ただし世界観は中東風に統一されている。 | *[[カード名]]に人名や地名などの固有名詞が一切付けられていない。ただし世界観は中東風に統一されている。 | ||
− | * | + | *[[デッキ]][[構築]]の最低枚数は35枚。(ポータル・セカンドエイジ以降は一般的な40枚以上になっている) |
==ポータル系列全般の特徴== | ==ポータル系列全般の特徴== | ||
− | + | ポータルとその続編であるポータル・セカンドエイジ、[[ポータル三国志]]の総称として「'''ポータル'''」と呼ばれることがある。また、同じ[[初心者向け]]セットの[[スターター]]、[[スターター2000]]もポータルに含まれることもある。 | |
以下の特徴は特記のない限り、スターター、スターター2000は含まない。 | 以下の特徴は特記のない限り、スターター、スターター2000は含まない。 | ||
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**スターターでは「打ち消す」が導入。また、上記の表現で書かれたカードも、現在はオラクルの更新により「打ち消す」に変更された。 | **スターターでは「打ち消す」が導入。また、上記の表現で書かれたカードも、現在はオラクルの更新により「打ち消す」に変更された。 | ||
*[[マナ能力]]の概念が存在しない。[[マナ・コスト]]の支払いは、ただ「土地のタップ」だけになっている。 | *[[マナ能力]]の概念が存在しない。[[マナ・コスト]]の支払いは、ただ「土地のタップ」だけになっている。 | ||
+ | *ポータル系列のデッキ構築に通常版マジックのカードを入れる事はルールブックにて許可されている。 | ||
==2人対戦用スターターセット== | ==2人対戦用スターターセット== |
2017年10月3日 (火) 07:36時点における版
ポータル/Portal | |
シンボル | 円形の次元の門 |
略号 | PO,POR |
発売日 | 1997年7月 |
セット枚数 | 全215種類(テキスト違いを含めると222種類) |
ポータル/Portalは、マジックを初めてプレイする入門者のために作られた初心者向けセット。1997年7月に発売された。
目次 |
概要
クリーチャーとソーサリーおよび基本土地のみで構成されており、能力がシンプルなものばかりを収録している。
このセットのみで遊ぶ事を前提として作られており、当時はトーナメント・リーガルとならず、トーナメントで他のエキスパンションと組み合わせることはできなかった。開発部も当時は「ポータルはポータルというカードゲームであって、マジックではない」と言っており、一般プレイヤーもこの言葉を引用して初心者に説明していた。その後、2005年10月20日よりエターナルでの使用が認められるようになった。
カードのイラストは再録も含めて新たに描き下ろされている。神の怒り/Wrath of God、ハルマゲドン/Armageddon、地震/Earthquake、ハリケーン/Hurricaneといった有名なカードが再録されているため、これらの絵違いが目的で購入した人も多い。
- 特に英語版では上記のカードがリミテッド・エディション以来の黒枠であるため、当時は黒枠目当てで買うプレイヤーもいた。
- 日本語版は製造、出荷数が非常に少ないらしく、そのため一部の強力なカードはかなりの高値で販売されることもある。
- 時期的にテーマデッキはまだ存在しておらずトーナメントパックも無い事から、初心者向けセットでありながら基本土地を集めるのが意外と大変なセットである。
- 2人対戦用スターターセットには基本土地が各6枚ずつ入っているが、単色35枚デッキにとって最適な枚数の14枚集めるには2セット以上買わなければならない。
- ブースターパックには基本土地が2枚入っているが、どの土地かは完全にランダムである。基本土地を集めるためにトーナメント・リーガルでないブースターを何十パックも買わなくてはならないというのは初心者には酷な話である。
- 基本土地の文章欄に大きなマナ・シンボルのみが描かれたのはこのセットが最初である。(好評だったため、第6版とメルカディアン・マスクス以降のセットに導入された)
ポータルの特徴
以下はポータルのみの特徴であり、ポータル・セカンドエイジ以降の初心者向けセットでは変更されている。
- クリーチャー・タイプは存在せず、製品版では「クリーチャーの召喚」と記述されている。現在ではオラクルの更新により、どのクリーチャーもクリーチャー・タイプが与えられている。
- 戦闘時のブロックを迎撃/Interceptと呼び変えている。直感的な分かり易さを重視したのだろうが、結局は通常版のマジックに移行した際にブロックという用語を使う事になるため二度手間な用語になってしまっている。そのためか、ポータル・セカンドエイジ以降は通常通りブロックの呼称が用いられている。
- ライブラリー・墓地は用語として存在せず、それぞれ「デッキ」・「捨て札置き場」と記述されている。(ポータル・セカンドエイジ以降は「ライブラリー」・「墓地」と書かれている)
- カード名に人名や地名などの固有名詞が一切付けられていない。ただし世界観は中東風に統一されている。
- デッキ構築の最低枚数は35枚。(ポータル・セカンドエイジ以降は一般的な40枚以上になっている)
ポータル系列全般の特徴
ポータルとその続編であるポータル・セカンドエイジ、ポータル三国志の総称として「ポータル」と呼ばれることがある。また、同じ初心者向けセットのスターター、スターター2000もポータルに含まれることもある。
以下の特徴は特記のない限り、スターター、スターター2000は含まない。
- パワーの横には剣、タフネスの横には盾のアイコンがそれぞれ描かれている。
- カード・タイプはクリーチャーとソーサリーと土地(基本土地)のみ存在する。
- 一部のソーサリーは、特定のタイミングに限りインスタント・タイミングでプレイできる能力が与えられていた。それらのカードは、現在はオラクルの更新によりインスタントとなっている。また、スターターからはインスタントも収録されている。
- キーワード能力は飛行(ポータル三国志では馬術)、土地渡りのみ存在する。
- タップ・シンボルは存在しない。タップ能力は文章で記述され、「あなたのターンの攻撃の前」にプレイできるタイミングが制限されている。
- 「打ち消す」の概念は存在しないが、「~に対応してしかプレイできない。それは何の効果も生み出さず、そのオーナーの墓地に置かれる」という表現で再現。
- スターターでは「打ち消す」が導入。また、上記の表現で書かれたカードも、現在はオラクルの更新により「打ち消す」に変更された。
- マナ能力の概念が存在しない。マナ・コストの支払いは、ただ「土地のタップ」だけになっている。
- ポータル系列のデッキ構築に通常版マジックのカードを入れる事はルールブックにて許可されている。
2人対戦用スターターセット
デッキA(35枚)
デッキB(35枚)
双方のデッキともにレアは含まれていない。
デザイン
デザイン・チーム | Bill Rose (lead) |
Dan Cervelli | |
Joel Mick | |
Mike Elliott (貢献) | |
Mark Rosewater (貢献) | |
デベロップ・チーム | Bill Rose (lead) |
Dan Cervelli | |
Joel Mick | |
Mike Elliott (貢献) | |
William Jockusch (貢献) | |
Mark Rosewater (貢献) | |
Henry Stern (lead) (貢献) | |
Jonathon Tweet (貢献) | |
アート・ディレクター | Sue-Ann Harkey |