暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon
提供:MTG Wiki
19行: | 19行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[http://mtg-jp.com/reading/translated/0019482/ 対策カードを作る理由](Card Preview 2017年9月8日) | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/0019482/ 対策カードを作る理由](Card Preview 2017年9月8日) | ||
+ | *[http://mtg-jp.com/reading/translated/pd/0029926/ プレイ・デザイン物語:プロツアー『イクサラン』編](Play Design 2017年11月10日) | ||
*[[カード個別評価:イクサラン]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:イクサラン]] - [[レア]] |
2018年1月18日 (木) 14:42時点における版
クリーチャー — 恐竜(Dinosaur)
威迫
プレイヤーはライフを得られない。
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、暴れ回るフェロキドンはそのクリーチャーのコントローラーに1点のダメージを与える。
ライフの回復を禁止する常在型能力と、他のクリーチャーが戦場に出るたびコントローラーに本体火力を飛ばす誘発型能力を持った、中型の恐竜。
レアだけあって3マナ3/3威迫持ちと本体性能は良好で、同じマナ・コストのボガートの粗暴者/Boggart Bruteを上回り、これに対応するためにブロッカーを増やすだけでもダメージが飛ぶため、クロックとしての確実性が増している。ダメージ誘発は自分にも及ぶが、早期に決着をつけるなら悪影響が少なく、回復禁止能力も含めて赤系ビートダウンでのアタッカー適性が高い。
スタンダードではラムナプ・レッドのサイドボードに早速3~4枚が採用され、構成によってはメインデッキに1~2枚が割かれる事も。登場時から青白コントロールの副陽の接近/Approach of the Second Sunや王神の贈り物の発明の天使/Angel of Inventionなど、勝利手段として強力な回復カードを擁するデッキが存在しており、これ以外にもラムナプ・レッドの隆盛を受けて領事の権限/Authority of the Consulsや禁制品の黒幕/Contraband Kingpin、陽光鞭の勇者/Sunscourge Championや霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvesterといった回復カード群の需要が増えた事情もあって、その対策として有用。なかでもクリーチャーの展開とライフゲインの両方を軸とする白黒トークンに対しては特に強烈に突き刺さる。が、イクサランの相克発売に先駆けて禁止カードに指定されその活躍をワンシーズンで終えることになった。
- この手のカードのお約束として、対戦相手に無理やりクリーチャーを出させるカード群と併用することでダメージソースになる。狩り立てられたサイクルや、同時収録の探査の短剣/Dowsing Daggerなどが一例。
- 本質の吸収/Essence Drainのようなダメージ+ライフ回復の除去では状況起因処理まで暴れ回るフェロキドンが戦場に残っているため、ライフを得られないことに注意。ヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptのような直接破壊か追放除去ならばフェロキドンが戦場を離れた後にライフを得るイベントに移るため、ライフを得ることができる。
- 2018年1月19日(Magic Onlineでは1月15日)より、スタンダードで禁止カードに指定される[1]。エネルギー・デッキの弱体化を目的とする禁止措置を行うにあたり、エネルギー・デッキが弱まればどのデッキもラムナプ・レッドに勝てないというデッキ1種だけのメタゲームになることが予測された。そのため赤デッキに対しても弱体化する措置が必要と判断され、ラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsと共に環境から取り除かれた。このカードの場合、メインデッキへの採用枚数はデッキによってまちまちだったものの、サイドボードに枚数を増やすことで、クリーチャーを並べライフを得るという赤アグロ戦略への対抗策を封殺し相性差をひっくり返してしまうことが問題視された。下記の開発秘話も参照。
開発秘話
このカードは元々、デベロップ上の不十分なチェックから誕生してしまったサヒーリコンボ(守護フェリダー/Felidar Guardianとサヒーリ・ライ/Saheeli Raiによる速攻付き無限トークンコンボ)デッキがスタンダード環境を支配しつつあった頃、その対抗策としてデザインされたものだった。しかし後に守護フェリダーは急遽禁止カードに指定される運びとなり、このカードは本来の役割を失ったままリリースされることとなった。その結果、赤のアグロ戦略に対抗することを主眼とした他のデッキにむやみに被害を与えるという事態を招いてしまった[1]。
脚注
参考
- 対策カードを作る理由(Card Preview 2017年9月8日)
- プレイ・デザイン物語:プロツアー『イクサラン』編(Play Design 2017年11月10日)
- カード個別評価:イクサラン - レア