地獄界の夢/Underworld Dreams
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2020年2月1日 (土) 22:03時点における版
対戦相手がカードを引くたびにダメージを与えるエンチャント。第8版以降何度か基本セットに再録されている、レジェンドでも有数の強力カードである。
カードを引かないデッキはほとんど存在しないため、ただ置くだけでも十分強いが、ドロー呪文を多用するコントロールデッキに対して大きな圧力をかけることができる。
テフェリーの細工箱/Teferi's Puzzle Boxや真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truthなどでドローの回数を強制的に増やせば、相手の顔色を真っ青にできる凶悪コンボが完成する(→ドリームボックス)。
- かつてはタイプ1やタイプ1.5で制限・禁止となっていたが、現在では普通に4枚使うことができる。その上、上記の通り基本セットにて再録され、さらにはテーマデッキ入りまで果たすという遍歴を持つこととなった。ただ、テーマデッキ入りが仇となったか、シングルカードの値段はレジェンド当時から暴落している。
- レジェンド出身のカードであったためにワールド・エンチャントであると思われがちだが、普通のエンチャントである。そのため複数張ることも可能。
- 日本語版が初めて出たのは第8版だが、ミラージュのルールブックに登場していたため、初期の日本語版から入ったプレイヤーにも知名度は高かった。
- フレイバー・テキスト(レジェンド~基本セット2010)は、ノーベル文学賞を受賞したインドの詩聖・タゴールの詩の一節が引用されている。
眠気を誘うような思考の洞窟の暗い奥で、夢は日中の様々なものが落としていった欠片から巣をつくるのだ。― ラビンドラナート・タゴール
- 海外で行われた双頭巨人戦トーナメントのプロモーション・カードにもなっている。
- テーロス還魂記で久方ぶりにアンコモンで再録。信心メカニズム、そして死の国/The Underworldにスポットを当てたテーロス還魂記に相応しい一枚である(イラスト)。日本語版だとカード名の翻訳が踏襲され「地獄界」となっているため、「死の国/The Underworld」由来のものと分かりづらいのが残念。
1994年8月1日、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定されるが、1999年10月1日にそれぞれ解除される。
ルール
- 対象はとらない。そのため、象牙の仮面/Ivory Maskなどで防ぐことはできない。
- 能力は1枚引くたびに1回誘発し、複数枚引く場合でもその枚数分能力が誘発する。そのため、物語の円/Story Circleや黒の防御円/Circle of Protection: Blackで軽減されるダメージは1マナにつき1点だけとなる。
関連カード
特筆の無い限り黒単色のカードである。
- ケデレクトの寄生魔/Kederekt Parasite - 赤のパーマネントをコントロールしている間のみ機能する地獄界の夢を内蔵したクリーチャー。1マナ。(コンフラックス)
- 精神破壊者、ネクサル/Nekusar, the Mindrazer - 吠えたける鉱山/Howling Mineと地獄界の夢を内蔵した青黒赤の伝説のクリーチャー。5マナ。(統率者2013)
- 運命をほぐす者/Fate Unraveler - 地獄界の夢を内蔵したクリーチャー・エンチャント。4マナ。(神々の軍勢)
- 憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted - 地獄界の夢を内蔵したプレインズウォーカー。5マナ(灯争大戦)
- 愚者の知恵の呪い/Curse of Fool's Wisdom - 呪い版。2点ずつドレイン。6マナ。マッドネス4マナ。(統率者2019)
自分にも影響するカード
- ファイレクシアの暴政/Phyrexian Tyranny - カードを引くたび2マナ支払わないと2点ライフロスさせる青黒赤のエンチャント。3マナ。(プレーンシフト)
- 悪意に満ちた幻視/Spiteful Visions - 吠えたける鉱山と(自分にも影響する)地獄界の夢を併せた黒赤の混成エンチャント。4マナ。(シャドウムーア)