タルキール/Tarkir
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*[[イフリート|'''イフリート'''/''Efreet'']] - 精霊の火を持つ人型種族。ジェスカイ道に属していたが、タルキール龍紀伝の時代には龍による寒冷化が進んだことからオジュタイ氏族には属していない。代わりに温暖化が進んだ[[カル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountains]]を擁するアタルカ氏族にその身を置いている。 | *[[イフリート|'''イフリート'''/''Efreet'']] - 精霊の火を持つ人型種族。ジェスカイ道に属していたが、タルキール龍紀伝の時代には龍による寒冷化が進んだことからオジュタイ氏族には属していない。代わりに温暖化が進んだ[[カル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountains]]を擁するアタルカ氏族にその身を置いている。 | ||
*[[ナーガ#ストーリー|'''ナーガ'''/''Naga'']] - 蛇人の種族。タルキール覇王譚の時代にはスゥルタイ群の支配者層だったが、シルムガル氏族においては最低限の権力しか有していない。 | *[[ナーガ#ストーリー|'''ナーガ'''/''Naga'']] - 蛇人の種族。タルキール覇王譚の時代にはスゥルタイ群の支配者層だったが、シルムガル氏族においては最低限の権力しか有していない。 | ||
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*[[デーモン/Demon#タルキール|'''シディークー'''/''Sidikur'']] - デーモン。彼らを召喚する方法はラクシャーサからもたらされたが、ラクシャーサは考えなしにシディークーを召喚し手に負えなくなった魔道士をカモにできるよう、肝心の束縛呪文を伝えなかった。 | *[[デーモン/Demon#タルキール|'''シディークー'''/''Sidikur'']] - デーモン。彼らを召喚する方法はラクシャーサからもたらされたが、ラクシャーサは考えなしにシディークーを召喚し手に負えなくなった魔道士をカモにできるよう、肝心の束縛呪文を伝えなかった。 | ||
*[[オーク|'''オーク'''/''Orc'']] - 人間より屈強な体型を持つ人型種族。主にマルドゥ族と後身のコラガン氏族に属する。 | *[[オーク|'''オーク'''/''Orc'']] - 人間より屈強な体型を持つ人型種族。主にマルドゥ族と後身のコラガン氏族に属する。 |
2023年12月18日 (月) 00:23時点における最新版
タルキール/Tarkirの氏族/Clan
歴史改変前
- アブザン家/The Abzan Houses(白黒緑)
- ジェスカイ道/The Jeskai Way(青赤白)
- スゥルタイ群/The Sultai Brood(黒緑青)
- マルドゥ族/The Mardu Horde(赤白黒)
- ティムール境/The Temur Frontier(緑青赤)
歴史改変後
タルキール/Tarkirは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeのひとつ。タルキール覇王譚ブロックの舞台となった。プレインズウォーカーのサルカン・ヴォル/Sarkhan Vol、ウギン/Ugin、ナーセット/Narsetらの故郷でもある。
中世アジア広範をモチーフとした次元であり、多様な文化を持つ氏族/Clanが覇権を競っている。
目次 |
[編集] ストーリー
[編集] タルキール覇王譚
タルキール次元にはかつてエレメンタルの嵐から生まれる龍達が繁栄し、それに敵対する5つの古代戦士氏族は龍から生き残るためにそれぞれの方法で戦いを模索していた。だが千年以上昔、突如嵐は止み、新たな龍は生まれなくなった。5つの氏族は空の獣達を狩りつくし、龍はタルキールから絶滅した。タルキール覇王譚の時代では、5つの氏族は旧い龍の力を崇めながら互いにその領土、あるいは全てを奪い合おうと争い続けている。
タルキール生まれのプレインズウォーカー、サルカン・ヴォルはゼンディカー/Zendikarでエルドラージ/Eldraziが覚醒した後、彼を失敗させるための任務に送り込んだニコル・ボーラス/Nicol Bolasに失望し、彼がプレインズウォーカーに覚醒するより前から聞こえていた幻の声に導かれるように故郷を訪れる。
一方、ソリン・マルコフ/Sorin Markovもかつて共にエルドラージを封印した仲間であるウギン/Uginの消息を求めてタルキールを訪問していた。だが彼が発見したのはウギンの物言わぬ骸だけであった。
半ば狂気に陥りながらタルキールを放浪したサルカンは、ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン/Khan、ナーセット/Narsetの導きを受け精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragonへ辿り着く。その時、サルカンがゼンディカーのウギンの目/Eye of Uginから持ち出した面晶体/Hedronが反応し、彼を1280年前、タルキールの運命を決定した時代へと導いた。
[編集] 運命再編
まだ龍がタルキールの空を飛翔していた時代へと辿り着いたサルカンは、その時代のティムール境/The Temur Frontierのカン、ヤソヴァ/Yasovaからタルキールの運命を歪めたのはかつての主、ニコル・ボーラスだという真実を知らされる。彼はウギンを救うためウギンとボーラスの戦いに介入しようとするが、ボーラスによって唆されたヤソヴァの援護もあって一矢も報いることができずウギンは敗れてしまう。
死に行くウギンを前にサルカンは導きを求めるが、それに答えたのはウギンではなく彼自身の内なる声であった。自らの為すべきことを決めたサルカンは面晶体を開放し、ウギンを癒す。次元の運命を再編した彼は時の力によって過去のタルキールから運び去られていった。
ウギンの死によって消え去るはずだった龍の大嵐はむしろ勢いを増した。氏族達は生き残るために、各々の方法で龍へ恭順することを選んだ。
[編集] タルキール龍紀伝
タルキール覇王譚と同じ時代、しかし全く違う新たなタルキール。カンを長とした氏族は滅び、代わりに龍王/Dragonlordが頂点の新たな5つの氏族がタルキールの空位の玉座を巡り争っている。
[編集] 氏族/Clan
タルキールの文明は古代から続く5つの氏族が担っている。氏族ごとにそれぞれ龍の性質の異なった相を取り入れ、独自の文化を築いている。
- アブザン家/The Abzan Houses - 古の龍の「忍耐/Endurance」の相を崇拝し、龍鱗を象徴とする
- ジェスカイ道/The Jeskai Way - 古の龍の「狡知/Cunning」の相を崇拝し、龍眼を象徴とする
- スゥルタイ群/The Sultai Brood - 古の龍の「残忍/Ruthlessness」の相を崇拝し、龍牙を象徴とする
- マルドゥ族/The Mardu Horde - 古の龍の「迅速/Speed」の相を崇拝し、龍翼を象徴とする
- ティムール境/The Temur Frontier - 古の龍の「獰猛/Savagely」の相を崇拝し、龍爪を象徴とする
運命が再編されたタルキールでは、龍を頂点とした新たな氏族が誕生した。
- ドロモカ氏族/The Dromoka clan - 龍の主の「忍耐/Endurance」の相を崇拝し、龍鱗を象徴とする
- オジュタイ氏族/The Ojutai clan - 龍の主の「狡知/Cunning」の相を崇拝し、龍眼を象徴とする
- シルムガル氏族/The Silumgar clan - 龍の主の「残忍/Ruthlessness」の相を崇拝し、龍牙を象徴とする
- コラガン氏族/The Kolaghan clan - 龍の主の「迅速/Speed」の相を崇拝し、龍翼を象徴とする
- アタルカ氏族/The Atarka clan - 龍の主の「獰猛/Savagely」の相を崇拝し、龍爪を象徴とする
[編集] クリーチャー
タルキールには多彩な種族のクリーチャーが存在しているが、他の次元にあるような種族間の対立は見られない。ただし氏族が異なれば、同じ種族であっても敵同士となる。
異なる種族であっても、氏族が同じであれば仲間として受け入れられ、氏族内で実力にふさわしい地位・役職を得る。異なる種族同士で家族の縁を結ぶ例もあるが、逆に同種族であっても氏族に仇なすことがあれば追放される。
- 龍/Dragon - タルキールの生態系の頂点。エレメンタルの嵐とウギンの龍魔法が融合した龍の大嵐/Dragon tempestsから成体の姿で生まれる。その外見は、祖となる親龍の外見に基づく。
- 人間/Human - ほとんどの氏族の主要な構成種族。
- エイヴン/Aven - 鳥人の種族。翼を持つことから龍に次いで賞賛されることも多い。
- アイノク/Ainok - 犬人の種族。砂漠や雪山での生活に適応している。
- ジン/Djinn - 青白い肌の人型種族。ジェスカイ道と後身のオジュタイ氏族に属する。
- イフリート/Efreet - 精霊の火を持つ人型種族。ジェスカイ道に属していたが、タルキール龍紀伝の時代には龍による寒冷化が進んだことからオジュタイ氏族には属していない。代わりに温暖化が進んだカル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountainsを擁するアタルカ氏族にその身を置いている。
- ナーガ/Naga - 蛇人の種族。タルキール覇王譚の時代にはスゥルタイ群の支配者層だったが、シルムガル氏族においては最低限の権力しか有していない。
- ラクシャーサ/Rakshasa - 三つ眼の鬼神のようなデーモン。スゥルタイ群と後身のシルムガル氏族に属するが、常に不穏な奸謀を巡らせている。
- シディークー/Sidikur - デーモン。彼らを召喚する方法はラクシャーサからもたらされたが、ラクシャーサは考えなしにシディークーを召喚し手に負えなくなった魔道士をカモにできるよう、肝心の束縛呪文を伝えなかった。
- オーク/Orc - 人間より屈強な体型を持つ人型種族。主にマルドゥ族と後身のコラガン氏族に属する。
- オーガ/Ogre - 大型の人型種族。好戦的だが知性は低く、氏族によっては戦闘用の獣として利用したり食料として狩猟対象とする。
- ゴブリン/Goblin - 小型の人型種族。主にマルドゥ族と後身のコラガン氏族に属する。
- ロクソドン/Loxodon - 象人の種族。分厚い皮膚と体毛により雪山での生活に適応している。
- 熊/Bear - ティムール境と密接な関係にある動物。戦闘車を引いてもらう代わりに、彼らは熊に食物を贈り、感謝の儀式を行う。直立すれば肩の高さは10フィート(約3m)、重さは1tにもなる。タルキール龍紀伝の時代ではアタルカ氏族による狩猟の対象となっており、稀少。
- クルショク/Krushok - サイに似た猛獣。物資運搬や騎乗用に飼い慣らされることもある。
- 麒麟/Kirin - 馬に似た姿をした謎の動物。麒麟の出現は重要な人物の到来を告げるとされる。
- ラマスー/Lammasu - 翼を持つ謎の動物。歴史の転換点を告げるとされる。
- マンモス/Mammoth - カル・シスマ山脈に生息する大型の獣。歴史改変後のタルキールでは、アタルカ氏族によって狩り尽され絶滅した。
[編集] キャラクター
- サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol - 人間の男性。タルキール出身。頭に響く声の導きによりタルキールの歴史を再編した。
- ソリン・マルコフ/Sorin Markov - 吸血鬼/Vampireの男性。ウギンの旧知。エルドラージ/Eldraziに対抗する術を求めタルキールを訪れる。
- ウギン/Ugin - ドラゴンの男性。タルキールの守護者である精霊龍/Spirit Dragon。
- ニコル・ボーラス/Nicol Bolas - ドラゴンの男性。ウギンを斃すためにタルキールを訪れた、強大なエルダー・ドラゴン/Elder Dragon。
- ナーセット/Narset - 人間の女性。タルキール覇王譚の時代ではジェスカイ道のカンだったが、運命再編後のタルキール龍紀伝の時代ではオジュタイ氏族に属する。失われた歴史の真実に辿り着いたことによりプレインズウォーカーとして覚醒した。
- タルキールの住人
- 龍等
- ドロモカ/Dromoka - 「忍耐」を体現する親龍。ドロモカ氏族の龍王/Dragonlord。
- オジュタイ/Ojutai - 「狡知」を体現する親龍。オジュタイ氏族の龍王。
- コラガン/Kolaghan - 「迅速」を体現する親龍。コラガン氏族の龍王。
- シルムガル/Silumgar - 「残忍」を体現する親龍。シルムガル氏族の龍王。
- アタルカ/Atarka - 「獰猛」を体現する親龍。アタルカ氏族の龍王。
- 殺し爪/Goreclaw - カル・シスマ山脈の熊。
- 人型種族(現在)
- アナフェンザ/Anafenza - 人間の女性。タルキール覇王譚の時代のアブザン家のカン/Khan。タルキール龍紀伝の時代ではドロモカ氏族に属していたが、禁じられた族樹/Kin treeと祖先の霊への崇拝を行っていたため処刑された。
- シディシ/Sidisi - ナーガの女性。タルキール覇王譚の時代のスゥルタイ群のカン。タルキール龍紀伝の時代ではゾンビとなってシルムガルに仕えている。
- ズルゴ/Zurgo - オークの男性。タルキール覇王譚の時代のマルドゥ族のカン。タルキール龍紀伝の時代ではコラガン氏族で鐘突きの役割に甘んじている。
- スーラク/Surrak - 人間の男性。タルキール覇王譚の時代のティムール境のカン。タルキール龍紀伝の時代ではアタルカに捧げる肉を狩る狩猟の統率者/Hunt Callerを務める。
- ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeel - オークの男性。クルーマの司令官。
- イーシャイ/Ishai - エイヴンの女性。オジュタイの伝令である龍語りを務める。
- テイガム/Taigam - 人間の男性。タルキール覇王譚の時代ではジェスカイ道を裏切りスゥルタイ群へ下っていたが、タルキール龍紀伝の時代ではオジュタイ氏族の師の座についている。
- 薬瓶砕き/Vial Smasher - ゴブリンの女性。マルドゥ族の時代では亡くなっていたが、コラガン氏族の時代では生存。
- カディーナ/Kadena - ナーガの女性。シルムガル氏族。
- ハムザ/Hamza - ロクソドンの男性。アブザン家のクルーマで、アラシン市の守備隊長。
- トゥーヤ/Tuya - 人間の女性。アタルカ氏族の熊乗り。
- 人型種族(1280年前)
- ダガタール/Daghatar - 人間の男性。運命再編の時代のアブザン家のカン。氏族を守るため、アブザンの名を捨てる決断を下した。
- レイハン/Reyhan - 人間の女性。アブザンのカンを名乗り、龍への抵抗勢力を率いた。
- シュー・ユン/Shu Yun - 非常に長命な人間の男性。運命再編の時代のジェスカイ道のカン。氏族を守るためその身を捧げた。
- タシグル/Tasigur - 人間の男性。運命再編の時代のスゥルタイ群のカン。若く残虐。
- アリーシャ/Alesha - 人間。身体的には男性だが、性自認は女性。運命再編の時代のマルドゥ族のカン。
- ヤソヴァ/Yasova - 人間の女性。運命再編の時代のティムール境のカン。人間の時代を作るためボーラスに手を貸したが、サルカンの介入により失敗した後はカンの伝承を密かに未来へと伝えた。
- イクラ・シディーキ/Ikra Shidiqi - ナーガの女性。スゥルタイ群を去り、シルムガルへと下った。
- タルキールのその他のキャラクター - カード化されていないキャラクターはこちらを参照。
[編集] 読み物
- TARKIR (Khans of Tarkir)/タルキール(公式サイト)
- TARKIR'S PAST/過去のタルキール(公式サイト)
- Tarkir (Dragons of Tarkir)/タルキール(『タルキール龍紀伝』)(公式サイト)
- Chronicle of Bolas: The Twins/ボーラス年代記:双子と双子(Magic Story 2018年6月13日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: The First Lesson/ボーラス年代記:最初の教え(Magic Story 2018年6月20日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Things Unseen/ボーラス年代記:見えざるもの(Magic Story 2018年6月27日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Whispers of Treachery/ボーラス年代記:不実の囁き(Magic Story 2018年7月11日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Blood and Fire/ボーラス年代記:炎と血(Magic Story 2018年7月18日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: A Familiar Stranger/ボーラス年代記:心安い異邦人(Magic Story 2018年8月1日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: Perspectives/ボーラス年代記:もう一つの視点(Magic Story 2018年8月8日 Kate Elliott著)
- Planeswalker's Guide to March of the Machine: The Phyrexian Invasion of the Multiverse/プレインズウォーカーのための『機械兵団の進軍』案内:ファイレクシアによる多元宇宙侵略(Daily MTG 2023年4月11日)
- The Legendary Team-Ups of March of the Machine/『機械兵団の進軍』の伝説のチームたち(Daily MTG 2023年4月13日)
[編集] その他
- タルキール覇王譚ブロックの特殊なドラフト構造や時間旅行といったテーマから混迷した世界が求められ、クリエイティブ・チームは最初はモンセン/Mongsengをサルカンの故郷としこれを舞台とするつもりだった。だが最終的に構想だけを引き継いだ新たな次元としてタルキールが誕生した(参考/翻訳)。
- 2015年2月~4月のフライデー・ナイト・マジックで配布されたプロモーション・カードは、いずれもタルキール覇王譚から選出されているが、イラストは歴史改変後の龍が支配するタルキールの情景が描かれたものになっている。