シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon
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− | 圧倒的な[[サイズ|巨体]]を持ち、[[飛行|空を飛び]]、[[火吹き能力|炎を吐く]] | + | 圧倒的な[[サイズ|巨体]]を持ち、[[飛行|空を飛び]]、[[火吹き能力|炎を吐く]]。いかにもドラゴンらしいイメージで作られたカード。潤沢な[[赤マナ]]があれば、一気に勝負を決めてしまう力を秘めている。 |
− | [[第5版]]までの[[スタンダード]]では[[ヴァイスエイジ]]や[[ゴジラ]]などのデッキに投入され、[[フィニッシャー]]を務めた。また、[[シヴァドラゲドン]]のような豪快な[[ファンデッキ]]も生み出された。[[第7版]]以降のスタンダード[[環境]]では相対的にやや[[カードパワー]]不足であるため、あまり使われなくなって久しいが、[[プロツアーハリウッド08]]などでは[[サイドボード]] | + | [[第5版]]までの[[スタンダード]]では[[ヴァイスエイジ]]や[[ゴジラ]]などのデッキに投入され、[[フィニッシャー]]を務めた。また、[[シヴァドラゲドン]]のような豪快な[[ファンデッキ]]も生み出された。[[第7版]]以降のスタンダード[[環境]]では相対的にやや[[カードパワー]]不足であるため、あまり使われなくなって久しいが、[[プロツアーハリウッド08]]などでは[[サイドボード]]に投入された実績も。[[ファウンデーションズ]]で久々に[[ドラフト・ブースター]]から出るようになったが、前述したカードパワーの問題からか、遂に[[レアリティ]]が[[アンコモン]]に格下げされてしまった。 |
*このカードの読みは「しヴ'''やま'''のどらごん」ではなく「しヴ'''さん'''のどらごん」である。 | *このカードの読みは「しヴ'''やま'''のどらごん」ではなく「しヴ'''さん'''のどらごん」である。 |
2024年11月6日 (水) 21:46時点における版
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):ターン終了時まで、シヴ山のドラゴンは+1/+0の修整を受ける。
赤を代表する大型クリーチャーにして、黎明期のリミテッド・エディション時代からマジック:ザ・ギャザリングのドラゴンを代表する存在。
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解説
圧倒的な巨体を持ち、空を飛び、炎を吐く。いかにもドラゴンらしいイメージで作られたカード。潤沢な赤マナがあれば、一気に勝負を決めてしまう力を秘めている。
第5版までのスタンダードではヴァイスエイジやゴジラなどのデッキに投入され、フィニッシャーを務めた。また、シヴァドラゲドンのような豪快なファンデッキも生み出された。第7版以降のスタンダード環境では相対的にややカードパワー不足であるため、あまり使われなくなって久しいが、プロツアーハリウッド08などではサイドボードに投入された実績も。ファウンデーションズで久々にドラフト・ブースターから出るようになったが、前述したカードパワーの問題からか、遂にレアリティがアンコモンに格下げされてしまった。
- このカードの読みは「しヴやまのどらごん」ではなく「しヴさんのどらごん」である。
- ドラゴンが勢ぞろいの第10版を選ぼう第7週に登場しなかったが、基本のドラゴンということで再録された。
- アラーラの断片では同マナ・コスト同サイズでシヴ山のドラゴンとは異なる火の噴き方をする炎破のドラゴン/Flameblast Dragonが登場した。
- 統率者のマナ蓄積のドラゴン/Mana-Charged Dragonは、同マナ・コスト同サイズ、さらにトランプルがついている上に火吹き能力の起動コストが不特定マナとなっており、ほぼこのカードの上位互換。
逸話
最初期から存在するため、マジックの看板種族であるドラゴンの中でも代表格として扱われ、海外では人気が高いカードである。基本セットやその他商品での再録回数だけでなく、メディアミックスでの登場も非常に多い。
カード名
- Richard Garfield氏はバングラデシュやネパールにも住んでいたこともあって近辺の文化に精通しており、独自の単語(ウルザ/Urzaやミシュラ/Mishraなど)についてはヒンディー語のニュアンスを意識していた。Shivanはヒンズー教の破壊神シヴァを意識したものである。特に日本語版が登場する以前、その破壊力を踏まえて上記シヴァを連想するプレイヤーが少なからずいた(そのため、「シヴ山」という訳語にがっかりした者もまた少なくない)。
- 他のカードでは「Shivan」を「シヴの」と訳しているが、このカードでは「シヴ山の」となっている。
収録状況
- リミテッド・エディションから基本セット2010までは第6版以外で収録されるという、ほぼ皆勤賞な状況だった。しばらく不在期間があったが、基本セット2014ではセラの天使/Serra Angel、センギアの吸血鬼/Sengir Vampireらの往年の名カードと名を連ねて久々の復帰を果たす。基本セット廃止後もウェルカム・デッキ限定カードとしてスタンダードには在籍し続けていた。基本セット2019と基本セット2020では、プレインズウォーカーデッキなどに限定収録される番外カードとして収録されている。
- 登場回数こそ多いが、イラストやフレイバー・テキストの変更が少ない。イラストはリミテッド・エディション~第5版、第7版以降、From the Vault:Dragonsの3種類、フレイバー・テキストも後述の3種類しか存在しない(#ストーリー)。「看板カード」として、むやみにイメージを変更しないようにしているのであろう。
- From the Vault:Dragonsに新規イラストで収録された。
- また他にも、デュエル・マスターズを連載している月刊コロコロコミックにプロモーション・カードとして付録になったことがある(2001年9月号)。月刊GOTTA付録カードと同様、裏面が他のカードと違うために認定大会では使用不可能。
- Duelist誌21号の付録として第5版英語版の大判カードが収録された。
- 2023年1月17日-19日に開催されたMagicCon: Philadelphiaの来場者のうち、無作為に選ばれた人物にシリアル番号入り・Secret Lair Drop Series仕様のものが配布されていた。全部で295枚存在する[1]。
他媒体作品への出演
- デュエルファイター刃の第1話に登場。主人公の切り札として登場するも、狂乱病/Deliriumで逆に利用されて逆転敗北を喫する。召喚時の詠唱文は「神の峰より疾く来たれ!天駆ける竜の王『シヴ山のドラゴン(シヴァンドラゴン)』!!」
- デュエル・マスターズでは、主人公の切り札として第7版版のこのカードが登場する。設定では父から譲り受けたカードとなっているのだが、作中で父が勝舞にカードを郵送した場面は第5版時代の初期であるため、やや不整合が生じている。尚、この際譲られた3枚のカードのうち、残る2枚は地震/Earthquakeであった。
- スターライト・マナバーンにも登場。学生服を着た人間体の男子生徒だが、頭部部分のみ第7版以降のイラストのシヴ山のドラゴン、というエキセントリックな風貌をしている。シャーク・トレードを行う不良生徒にして、主人公たちが戦いあう原因を生んだ事件の張本人。名前は「渋山」。
- アーケードゲーム、『ロードオブヴァーミリオンII』のコラボレーションの一環として、このカードが使い魔カードとしてゲスト参戦した。特殊技名はドラゴンの息(ドラゴン・ブレス)。
- スマートフォンアプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」のコラボレーションの一環として、このカードがモンスターとしてゲスト参戦した[2]。特殊技名はシヴの火とシヴの山々の主。
- InQuestのジョークカード「Altered States」でShivan Drakeなるものが存在する。
- 同じくInQuest Gamerのジョークカードシリーズに「Hokus Pokus」、「Manga Magic」、「Veteran Brawlers」の3種類が存在する。この内「Veteran Brawlers」に収録のイラストはオリジナルアーティストのMelissa Benson氏の描き下ろし新イラストである。
- Wizards of the Coast Poker deck Boxのスペードのキングのカードイラストとして採用されている。
その他
- ウィザーズ・オブ・ザ・コースト本社のロビーにはシヴ山のドラゴンの像が飾られており、「Mitzi」という名前をつけられ親しまれている[3]。
関連カード
- シヴの抱擁/Shiv's Embrace - これをモデルにした私をクリーチャーにしてカード。(ウルザズ・サーガ)
- 片目のガース/Garth One-Eye - この呪文のコピーを唱えることができる。(モダンホライゾン2)
- シヴの放浪者、サルカン/Sarkhan, Wanderer to Shiv - これを手札に創出する忠誠度能力を持つ。(Jumpstart: Historic Horizons)
サイクル
基本セット2019の、プレインズウォーカーデッキとウェルカム・デッキにのみ収録されているレアのクリーチャーのサイクル。シヴ山のドラゴン/Shivan Dragonのみ再録。基本セット2020でも同様の仕様で収録されている。
- セラの守護者/Serra's Guardian
- 謎かけ達人スフィンクス/Riddlemaster Sphinx
- 墓起こし/Gravewaker
- シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon
- 攻撃的なマンモス/Aggressive Mammoth
ストーリー
シヴ山のドラゴン/Shivan Dragonは、その名が示す通りシヴ/Shivの山々に息づくドラゴンたち、およびシヴ大陸で生まれ育ったドラゴンたちのことである。シヴ大陸は、ドミナリア/Dominariaの他の様々な大陸に比べると小さな部類に入る火山島ではあるが、ドミナリアいち赤マナの活動が活発な地域である(イラスト)。このシヴ大陸には人間/Humanのギトゥ/Ghitu族を始め、ゴブリン/Goblinやヴィーアシーノやフェニックスなどの、豊富な赤マナの恩恵を受けた粗暴で荒々しいクリーチャーたちが生息している。そういった暴力的なクリーチャーたちですら及ばぬ力強さを持つ存在にして、シヴ大陸の食物連鎖の頂点に立つのがシヴの山々の主、赤マナの祝福を最もその身に受けて生まれた種族、それがシヴ山のドラゴン/Shivan Dragonたちだ。
なるほど、ドラゴンというのは概して残酷な生き物だが、中でもシヴ山のドラゴンは、他人の苦しみに格別の喜びを見いだすものらしい。猫が鼠で遊ぶように、とどめを刺す前に獲物をもてあそぶことが珍しくないのだ。(出典:リミテッド・エディション~第5版)
まぎれもなくシヴの山々の主である。
「この子は私たちと遊んでるだけよ、マースデン。」― 光輝のダフィンの最後の言葉(出典:基本セット2020)
第5版までのフレイバー・テキストには、シヴ山のドラゴンたちがまるで残虐非道な存在のように描かれている。しかし、シヴ山のドラゴンたち全てがそうだというワケでは決してない。知的な者もちゃんとおり、人語を解する者や、法や規則を理解できる識者もいる。また、仲間のため、そして自らの使命とドミナリアの未来のために、その身を殉じた気高き魂、ドラゴンとしての立派な誇りを持つものたちもいる。アカデミー/Academy時代のウルザ/Urzaに協力した雌のシヴ山のドラゴン、ゲーリデアリガズ/Gherridarigaaz。彼女の息子のラミデアリガズ/Rhammidarigaaz(点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter)。そして伝説のピット・ファイター/Pit Fighter Legendsの刃の翼ロリックス/Rorix Bladewingなどがそうだ。
脚注
- ↑ SLD Shivan Dragon(Reddit - r/magicTCG 2023年1月18日)
- ↑ カーンにチャンドラ、ニコルも登場!? パズル&ドラゴンズ×マジックコラボ、6月25日(月)より始動!(こちらマジック広報室!! 2018年6月25日)
- ↑ @maro254(X/Twitter 2016年2月25日 Mark Rosewater)
参考
- シヴ/Shiv(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ファウンデーションズ - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2020 - レア(番外カード)
- カード個別評価:基本セット2019 - レア(プレインズウォーカーデッキ)
- カード個別評価:マジック・オリジン - レア(番外カード)
- カード個別評価:基本セット2015 - レア(番外カード)
- カード個別評価:基本セット2014 - レア
- カード個別評価:基本セット2010 - レア
- カード個別評価:第10版 - レア
- カード個別評価:第9版 - レア
- カード個別評価:第8版 - レア
- カード個別評価:第7版 - レア
- カード個別評価:第5版 - レア
- カード個別評価:第4版 - レア
- カード個別評価:リバイズド・エディション - レア
- カード個別評価:アンリミテッド・エディション - レア
- ウェルカム・デッキ2017 - レア
- ウェルカム・デッキ2016 - レア
- カード個別評価:ドミナリア・リマスター - レア
- カード個別評価:Masters Edition 4 - レア
- Secret Lair Drop Series: Featuring: Julie Bell
- From the Vault:Dragons
- Secret Lair 30th Anniversary Countdown Kit