ボロスの反攻者/Boros Reckoner

提供：MTG Wiki

2013年10月4日 (金) 12:08時点における版

自身にダメージが与えられるたびに同じ点数の火力を飛ばすクリーチャー。1マナで先制攻撃を得ることもできる。

戦闘だろうと火力による除去だろうとダメージを受けることがそのままアドバンテージに繋がる強力な能力を持っている。本体も3マナ3/3と無視できないサイズで、クロックとしてもブロッカーとしても高い性能を誇り、地上の攻防で大変頼りになる。人間ではないので流城の貴族/Stromkirk Nobleを止められるし、ブロックされても対戦相手のプレインズウォーカーの忠誠カウンターを取り除けるなど、痒いところに手が届く性能である。

さらに先制攻撃を得られることで、頭でっかちを突っ込ませて、ディスアドバンテージ覚悟の相打ちを狙うことも困難。やや過剰なスペックとも思えるが、現環境で度々見かけるスラーグ牙/Thragtuskを一方的に打ち取れる意義は大きい。先制攻撃を得るのにコストが必要なことも、一方的に打ち取れる相手でも前半の能力を活かすためにあえて先制攻撃を付与しない、ということができる点ではメリットである。

欠点は、火力と究極の価格/Ultimate Price以外には除去耐性がなく、また火力への擬似的な除去耐性を除けばいずれの能力もビートダウン向けなので、コントロールが相手だと実質バニラ並の戦力になりやすいこと。トリプルシンボルなのも欠点だが、混成カードなので赤白を含むデッキなら見た目よりも扱いやすい。

ギルド門侵犯参入直後のスタンダード環境では大きな活躍を見せている。特に地上クリーチャーと火力を中心とする赤系ビートダウンに対して効果的であり、対策として火山の力/Volcanic Strengthまで採用されることがあるなど、メタゲームに与えている影響は無視できない。

テーロスでは新たなメカニズムである信心との相性が素晴らしい。１体場にいるだけで赤信心と白信心が３つ得られるため、神のクリーチャー化やモーギスの狂信者/Fanatic of Mogisの火力源として大きく貢献でき、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのマナフィルターとしても機能する。

リミテッドでも攻守に大きく活躍する。前のめりなデッキが中盤の主戦力として使うもよし、地上の守りに使って強請でジワジワ削るもよし。

• ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll＋シヴ山の隕石/Shivan Meteorの如く、冒涜の行動/Blasphemous Actや収穫の火/Harvest Pyreでプレイヤーに大ダメージを飛ばすことができる。
  • 対戦相手もボロスの反攻者をコントロールしている状態であなたのターンに全体火力を撃つと、APNAP順ルールにより最終的に相手の反攻者の能力が先に解決される点には注意。
• 「他の」という一語がないため、ボロスの反攻者自身にダメージを向けることもできる。絆魂を持たせて破壊不能を持たせれば無限ライフ。
  • ラヴニカへの回帰ブロックに限定しても、絆魂を持たせる手段にはアゾリウスの魔除け/Azorius Charmやオルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova、破壊不能を持たせる手段にはボロスの魔除け/Boros Charmや前線の衛生兵/Frontline Medicが存在しており、それほど無理なくコンボを決められる。カードプールをスタンダードに広げれば、近野の巡礼者/Nearheath Pilgrimや勇壮の時/Moment of Heroismが使われることもある。
  • ドラゴンの迷路に収録された覚悟+意欲/Ready+Willingと組めば2枚コンボになる。
• 赤白の混成カードでは、過去にも怨馬/Spitemareという同じ能力・サイズのクリーチャーがあった。あちらに比べるとトリプルシンボルになったものの点数で見たマナ・コストは減っており、さらに先制攻撃を得る能力が加わっている。
• ここまで強力なミノタウルスは非常に珍しい。詳細はミノタウルスのページを参照。
• 2013年4月27日～28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、2013年を代表するカードとして展示された（参考）。

参考

• トリプルシンボルカード
• ボロス軍/Boros Legion
• カード個別評価：ギルド門侵犯 - レア