オーラ

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(無関係のリンク削除)
1行: 1行:
'''オーラ'''/''Aura''は、[[エンチャント・タイプ]]の1つ。[[パーマネント]]や[[プレイヤー]]、[[墓地]]の[[カード]]にかけられる加護や呪縛である。
+
'''オーラ'''/''Aura''は、[[エンチャント・タイプ]]の1つ。魔法による加護や呪縛を表現している。
  
 
{{#card:Pacifism}}
 
{{#card:Pacifism}}
7行: 7行:
 
[[第9版]]でのルール変更により登場した。すべての[[個別エンチャント]]がこの[[サブタイプ]]を持ち、第9版より前のカードも[[オラクル]]により同様の変更を受けている。
 
[[第9版]]でのルール変更により登場した。すべての[[個別エンチャント]]がこの[[サブタイプ]]を持ち、第9版より前のカードも[[オラクル]]により同様の変更を受けている。
  
このサブタイプを持つ[[エンチャント]]は、必ず[[パーマネント]][[墓地]][[カード]][[プレイヤー]]のいずれかに[[つける|つい]]た状態で[[戦場]]に存在する。そのすべてが[[キーワード能力]][[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]」を持ち、その[[能力]]によってつく先が定義され、[[唱える|唱えた]]時に、適正にエンチャントできるパーマネントやプレイヤー、墓地のカードを[[対象]]にとる。
+
すべてのオーラは[[キーワード能力]][[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]](エンチャント能力)」を持ち、[[呪文]]として[[唱える]]時にエンチャント能力によって規定された[[オブジェクト]][[プレイヤー]][[対象]]に取る必要がある。[[解決]]されたオーラ呪文は、そのオブジェクトやプレイヤーに[[つける|ついた]]状態で[[戦場]]に出る。オブジェクトやプレイヤーにオーラがついている事は「エンチャントされている/''Enchanted''」とも表現される。
  
不正な[[オブジェクト]]やプレイヤーについているオーラは、その[[オーナー]]の[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。何にもつけられていないオーラも、同様にそのオーナーの墓地に置かれる。これらは[[状況起因処理]]である。
+
エンチャント能力の規定に対して不正な[[オブジェクト]]やプレイヤーについているオーラは、その[[オーナー]]の[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。何にもつけられていないオーラも、同様にそのオーナーの墓地に置かれる。これらは[[状況起因処理]]である。
  
唱える以外の方法によってオーラが[[戦場に出る]]場合、適正にエンチャントできるパーマネントやプレイヤー、墓地のカードを選び、それについた状態で戦場に出る。対象をとるわけではない。選択できないなら、代わりにそれは元の[[領域]]に残る。
+
唱える以外の方法によってオーラが[[戦場に出る]]場合、エンチャント能力で規定されたオブジェクトやプレイヤーを選び、それについた状態で戦場に出る。この選択は対象をとるものではない。選択できないなら、代わりにそれは元の[[領域]]に残る。何らかの理由で[[スタック]]にあるオーラがつける先を選べなかった場合、そのオーラは戦場に出る代わりに直接墓地に置かれる。→ [[エンチャント複製/Copy Enchantment]]
  
*[[第9版]]での制定に従い、個別エンチャントに関する呪文や能力の表記も変更されており、一部で能力に若干の変化があるカードもあるので、よく[[オラクル]]を確認しておく必要がある。
+
オーラを、そのオーラ自身につけることはできない。そのオーラはオーナーの墓地に置かれる。[[クリーチャー]]であるオーラは、オブジェクトやプレイヤーにつける事はできない。状況起因処理によりそのオーラははずれ、オーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。({{CR|303.4d}})
**この変更により、「[[個別エンチャント]]」「[[全体エンチャント]]」の表記(用語)は[[廃語]]となり、[[ルール文章]]上で使われなくなった。
+
  
*オーラを、そのオーラ自身につけることはできない。[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]能力が対象をとる時点では、そのオーラは戦場に出ていない。
+
エンチャントがオーラの[[サブタイプ]]を失った場合、状況起因処理により、ついていた[[オブジェクト]]から[[はずす|はずれ]]て戦場に残る。({{CR|704.5q}})
*対象をとるのはオーラが持つキーワード能力、「エンチャント」であり、オーラそれ自身は対象を取らない。したがって、エンチャントしているパーマネントやプレイヤーが[[被覆]]や[[呪禁]]を持っても、ついているオーラには影響はない。
+
*[[スタック]]から戦場に出るオーラが適正なエンチャント先を選べないなら、そのオーラは戦場に出る代わりに直接墓地に置かれる。→ [[エンチャント複製/Copy Enchantment]]
+
*エンチャントがオーラの[[サブタイプ]]を失った場合、状況起因処理により、ついていた[[オブジェクト]]から[[はずす|はずれ]]て戦場に残る。({{CR|704.5q}})
+
  
*[[クリーチャー]]であるオーラは、パーマネントやプレイヤー、墓地のカードにつけられない。({{CR|303.4d}})
+
*オーラとそれがついている[[クリーチャー]]等は別個の[[オブジェクト]]である。クリーチャーの[[コントローラー]]が変更されても、それにつけられているエンチャントの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]は移動しない。
*エンチャント先のクリーチャーの[[コントローラー]]が変更されても、それにつけられているエンチャントの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]は移動しない。
+
 
**上記二つは[[装備品]]や[[城砦]]についても同じである。
 
**上記二つは[[装備品]]や[[城砦]]についても同じである。
 +
*[[第9版]]での制定に従い、個別エンチャントに関する呪文や能力の表記も変更されており、一部で能力に若干の変化があるカードもあるので、よく[[オラクル]]を確認しておく必要がある。
 +
**この変更により、「[[個別エンチャント]]」「[[全体エンチャント]]」の表記(用語)は[[廃語]]となり、[[ルール文章]]上で使われなくなった。
  
 
==オーラ強化計画==
 
==オーラ強化計画==

2014年7月5日 (土) 13:14時点における版

オーラ/Auraは、エンチャント・タイプの1つ。魔法による加護や呪縛を表現している。


Pacifism / 平和な心 (1)(白)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーでは攻撃もブロックもできない。



Curse of Death's Hold / 死の支配の呪い (3)(黒)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)

エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。


概要

第9版でのルール変更により登場した。すべての個別エンチャントがこのサブタイプを持ち、第9版より前のカードもオラクルにより同様の変更を受けている。

すべてのオーラはキーワード能力エンチャント(エンチャント能力)」を持ち、呪文として唱える時にエンチャント能力によって規定されたオブジェクトプレイヤー対象に取る必要がある。解決されたオーラ呪文は、そのオブジェクトやプレイヤーについた状態で戦場に出る。オブジェクトやプレイヤーにオーラがついている事は「エンチャントされている/Enchanted」とも表現される。

エンチャント能力の規定に対して不正なオブジェクトやプレイヤーについているオーラは、そのオーナー墓地に置かれる。何にもつけられていないオーラも、同様にそのオーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。

唱える以外の方法によってオーラが戦場に出る場合、エンチャント能力で規定されたオブジェクトやプレイヤーを選び、それについた状態で戦場に出る。この選択は対象をとるものではない。選択できないなら、代わりにそれは元の領域に残る。何らかの理由でスタックにあるオーラがつける先を選べなかった場合、そのオーラは戦場に出る代わりに直接墓地に置かれる。→ エンチャント複製/Copy Enchantment

オーラを、そのオーラ自身につけることはできない。そのオーラはオーナーの墓地に置かれる。クリーチャーであるオーラは、オブジェクトやプレイヤーにつける事はできない。状況起因処理によりそのオーラははずれ、オーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。(CR:303.4d)

エンチャントがオーラのサブタイプを失った場合、状況起因処理により、ついていたオブジェクトからはずれて戦場に残る。(CR:704.5q)

オーラ強化計画

パーマネントにエンチャントするオーラは、そのパーマネントが戦場を離れると墓地に置かれてしまう。そのため、特に自分のパーマネントにつけることを前提とするものは1対2交換になってカード・アドバンテージを失ってしまう場合が多い。また、適切な対象がないと唱えられず、「先置き」したり単体で戦力としたりもできない、など多くの欠点を抱えており、かなり強くない限り使われることは少ない。

このままではあまりに不憫なので、何度か新システム導入による強化が行われてきた。それらを大まかに分類すると

  1. 1対1交換に抑える→エターナルエンチャントドラゴンエンチャント族霊鎧授与手札に戻る起動型能力付与など
  2. コスト・パフォーマンスの向上→CIP能力の付与、「抱擁」カードなど
  3. コンバット・トリック(の結果としてアドバンテージ確保)→インスタントメント
  4. 単体でもクリーチャーとして使えるようにする→リシド、授与

となる。しかしながら、これらの調整計画は成功したとは言いがたく、オーラのパワー調整はまだまだ発展途上である(ほとんどのカードは弱すぎて構築レベルに達せず、少し強くすると怨恨/Rancorのようにオーバーパワーになってしまう)。

これら直接のオーラ強化以外に、オーラを使うことで有利になるカードも強化計画の一環として作られている。(狂暴ウォンバット/Rabid Wombatスランのゴーレム/Thran Golemなど)また、被覆から呪禁キーワード能力が世代交代したのもオーラの強化に寄与していると言えるだろう。実際に呪禁とオーラの組み合わせはトーナメントレベルで活躍しており、成功例と言える。(→呪禁バント

また、エンチャントでなくなってしまっているが、装備品暗号呪文もその成果の1つと言える。

参考

引用:総合ルール 20231117.0


MOBILE