オーラ
提供:MTG Wiki
(→オーラ強化計画) |
|||
30行: | 30行: | ||
#[[コンバット・トリック]](の結果としてアドバンテージ確保)→[[インスタントメント]] | #[[コンバット・トリック]](の結果としてアドバンテージ確保)→[[インスタントメント]] | ||
#単体でも[[クリーチャー]]として使えるようにする→[[リシド]]、授与 | #単体でも[[クリーチャー]]として使えるようにする→[[リシド]]、授与 | ||
− | |||
− | + | となる。だが、強化を始めてからかなり長い期間、これらの調整は失敗が続いていた。ほとんどのカードは弱すぎて[[構築]]レベルに達せず、少し強くすると[[怨恨/Rancor]]のようにオーバーパワーになってしまっていたのである。これら直接のオーラ強化以外に、オーラと相性の良いパーマネントとして、[[狂暴ウォンバット/Rabid Wombat]]、[[スランのゴーレム/Thran Golem]]なども登場したが、こちらも実践レベルとは言い難い。 | |
+ | |||
+ | しかし近年、[[被覆]]から[[呪禁]]に[[キーワード能力]]が世代交代した事や、強化と相性の良い[[二段攻撃]]持ちの実践的クリーチャーが登場した事により、ようやくオーラに日が当たるようになって来た。特に呪禁とオーラの組み合わせは、[[トーナメント]]レベルで活躍している(→[[呪禁バント]])。 | ||
また、エンチャントでなくなってしまっているが、[[装備品]]や[[暗号]][[呪文]]もその成果の1つと言える。 | また、エンチャントでなくなってしまっているが、[[装備品]]や[[暗号]][[呪文]]もその成果の1つと言える。 |
2014年8月2日 (土) 19:23時点における版
オーラ/Auraは、エンチャント・タイプの1つ。魔法による加護や呪縛を表現している。
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。
概要
第9版でのルール変更により登場した。すべての個別エンチャントがこのサブタイプを持ち、第9版より前のカードもオラクルにより同様の変更を受けている。
すべてのオーラはキーワード能力「エンチャント(エンチャント能力)」を持ち、呪文として唱える時にエンチャント能力によって規定されたオブジェクトやプレイヤーを対象に取る必要がある。解決されたオーラ呪文は、そのオブジェクトやプレイヤーについた状態で戦場に出る。オブジェクトやプレイヤーにオーラがついている事は「エンチャントされている/Enchanted」とも表現される。
エンチャント能力の規定に対して不正なオブジェクトやプレイヤーについているオーラは、そのオーナーの墓地に置かれる。何にもつけられていないオーラも、同様にそのオーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。
唱える以外の方法によってオーラが戦場に出る場合、エンチャント能力で規定されたオブジェクトやプレイヤーを選び、それについた状態で戦場に出る。この選択は対象をとるものではない。選択できないなら、代わりにそれは元の領域に残る。何らかの理由でスタックにあるオーラがつける先を選べなかった場合、そのオーラは戦場に出る代わりに直接墓地に置かれる。→ エンチャント複製/Copy Enchantment
オーラを、そのオーラ自身につけることはできない。そのオーラはオーナーの墓地に置かれる。クリーチャーであるオーラは、オブジェクトやプレイヤーにつける事はできない。状況起因処理によりそのオーラははずれ、オーナーの墓地に置かれる。これらは状況起因処理である。(CR:303.4d)
エンチャントがオーラのサブタイプを失った場合、状況起因処理により、ついていたオブジェクトからはずれて戦場に残る。(CR:704.5q)
- オーラとそれがついているクリーチャー等は別個のオブジェクトである。クリーチャーのコントローラーが変更されても、それにつけられているエンチャントのコントロールは移動しない。
- 第9版での制定に従い、個別エンチャントに関する呪文や能力の表記も変更されており、一部で能力に若干の変化があるカードもあるので、よくオラクルを確認しておく必要がある。
オーラ強化計画
パーマネントにエンチャントするオーラは、そのパーマネントが戦場を離れると墓地に置かれてしまう。そのため、特に自分のパーマネントにつけることを前提とするものは1対2交換になってカード・アドバンテージを失ってしまう場合が多い。また、適切な対象がないと唱えられず、「先置き」したり単体で戦力としたりもできない、など多くの欠点を抱えており、かなり強くない限り使われることは少ない。
このままではあまりに不憫なので、何度か新システム導入による強化が行われてきた。それらを大まかに分類すると
- 1対1交換に抑える→エターナルエンチャント、ドラゴンエンチャント、族霊鎧、授与、手札に戻る起動型能力付与など
- コスト・パフォーマンスの向上→CIP能力の付与、「抱擁」カードなど
- コンバット・トリック(の結果としてアドバンテージ確保)→インスタントメント
- 単体でもクリーチャーとして使えるようにする→リシド、授与
となる。だが、強化を始めてからかなり長い期間、これらの調整は失敗が続いていた。ほとんどのカードは弱すぎて構築レベルに達せず、少し強くすると怨恨/Rancorのようにオーバーパワーになってしまっていたのである。これら直接のオーラ強化以外に、オーラと相性の良いパーマネントとして、狂暴ウォンバット/Rabid Wombat、スランのゴーレム/Thran Golemなども登場したが、こちらも実践レベルとは言い難い。
しかし近年、被覆から呪禁にキーワード能力が世代交代した事や、強化と相性の良い二段攻撃持ちの実践的クリーチャーが登場した事により、ようやくオーラに日が当たるようになって来た。特に呪禁とオーラの組み合わせは、トーナメントレベルで活躍している(→呪禁バント)。
また、エンチャントでなくなってしまっているが、装備品や暗号呪文もその成果の1つと言える。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 3 カード・タイプ
- 303 エンチャント
- 303.4 エンチャントの中には、サブタイプとして「オーラ/Aura」を持つものがある。オーラはオブジェクトまたはプレイヤーについた状態で戦場に出る。オーラをつけることができる先は、キーワード能力「エンチャント/Enchant」によって規定されている(rule 702.5〔エンチャント〕参照)。他の効果によって、あるパーマネントをエンチャントできるかどうかに限定が加えられる場合もある。
- 303.4a オーラ・呪文は、エンチャント 能力によって規定される対象を必要とする。
- 303.4b オーラのついているオブジェクトやプレイヤーのことを、「エンチャントされている/enchanted」という。そのオーラはそのオブジェクトやプレイヤーを「エンチャントしている/enchants」、あるいはそのオブジェクトやプレイヤーに「ついている/attached」という言い方をする。
- 303.4c オーラが、エンチャント 能力やその他の効果による規定に対して不正なオブジェクトまたはプレイヤー上にエンチャントしていた、あるいはエンチャントしているオブジェクトやプレイヤーがすでに存在しなくなっていた場合、そのオーラはオーナーの墓地に置かれる(これは状況起因処理である。rule 704〔状況起因処理〕参照)。
- 303.4d オーラはそれ自身をエンチャントすることができない。何らかの理由でそうなった場合、そのオーラはオーナーの墓地に置かれる。また、オーラがクリーチャーでもある場合、他のオブジェクトをエンチャントすることができない。何らかの理由でそうなった場合、そのオーラははずれ、そしてオーナーの墓地に置かれる。(これらは状況起因処理である。rule 704 参照)。 オーラは同時に複数のオブジェクトまたはプレイヤーにつくことはない。呪文や能力の効果によってオーラが複数のオブジェクトやプレイヤーにつくような場合、そのオーラのコントローラーはどちらのオブジェクトまたはプレイヤーにつけるかを選ぶ。
- 303.4e オーラのコントローラーは、エンチャントしているオブジェクトのコントローラーあるいはエンチャントしているプレイヤーとは別物である。この2つは同じである必要はない。オーラがオブジェクトをエンチャントしている場合、そのオブジェクトのコントローラーが変わってもオーラのコントローラーは変わらないし、逆も同様である。オーラのコントローラーのみが、それの能力を起動できる。ただし、オーラがエンチャントしているオブジェクトに能力を(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)得させる場合、エンチャントしているオブジェクトのコントローラーのみが、その能力を起動できる。
- 303.4f オーラが、オーラ・呪文が解決される以外の方法でいずれかのプレイヤーのコントロール下で戦場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先を指定していなかった場合、そのプレイヤーがそのオーラが戦場に出るに際してそのオーラのエンチャント先を選ぶ。そのプレイヤーは、オーラのエンチャント 能力その他適用される効果に従い、適正なオブジェクトまたはプレイヤーを選ばなければならない。
- 303.4g オーラが、適正にエンチャントできるオブジェクトやプレイヤーのない状態で戦場に出る場合、そのオーラが現在スタックにあるのでない限り、現在ある領域にとどまる。スタックにある場合、そのオーラは戦場に出る代わりに オーナーの墓地に置かれる。そのオーラがトークンであれば、生成されない。
- 303.4h 効果によって、オーラでも装備品でも城砦でもないパーマネントをオブジェクトまたはプレイヤーにつけた状態で戦場に出す場合、はずれている状態で戦場に出る。
- 303.4i 効果によってオーラを適正につけられないオブジェクトやプレイヤー、または未定義であるオブジェクトやプレイヤーにつけた状態で戦場に出す場合、元あった領域がスタックでなければ、オーラは元あった領域に残る。スタックであれば、戦場に出る代わりに オーナーの墓地に置かれる。オーラがトークンであれば、それは生成されない。
- 303.4j 効果によって戦場にあるオーラをオブジェクトやプレイヤーにつける場合、そのオブジェクトやプレイヤーが適正にエンチャントされることができなければ、オーラは移動しない。
- 303.4k 効果によって表向きになるオーラがオブジェクトやプレイヤーについた状態になる場合、そのオーラのコントローラーはそれが表向きで存在している場合のそのオーラの特性を用いて何につけることができるかを判断し、そのオーラの持つエンチャント 能力やその他の適用されうる効果に従って適正なオブジェクトを選ばなければならない。
- 303.4m パーマネントの「エンチャントしている[[[オブジェクト]]またはプレイヤー]/enchanted [object or player]」を参照する能力は、そのパーマネントがオーラでなかったとしても、そのパーマネントがついているオブジェクトまたはプレイヤーを参照する。
- 303.4 エンチャントの中には、サブタイプとして「オーラ/Aura」を持つものがある。オーラはオブジェクトまたはプレイヤーについた状態で戦場に出る。オーラをつけることができる先は、キーワード能力「エンチャント/Enchant」によって規定されている(rule 702.5〔エンチャント〕参照)。他の効果によって、あるパーマネントをエンチャントできるかどうかに限定が加えられる場合もある。
- 303 エンチャント