ジャッカルの仔/Jackal Pup
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2018年3月3日 (土) 21:57時点における版
赤の高速デッキ向け小型クリーチャー。優れたマナレシオを持つ代償にダメージがコントローラーにも及ぶペナルティ能力を持つ。
白のサバンナ・ライオン/Savannah Lionsほど優秀ではないが、それでも2ターン目から2点のクロックをかけられる点は強力。テンペスト・ブロックの導入で赤が強盛を誇っていた当時、赤スライには欠かせない存在だった。バーン系デッキとの相性もよく、「殺られる前に焼き尽くせ」のコンセプトにぴったりのカードである。スタンダードを去ってからも、2000年~2002年のエクステンデッドでのスライにおいて必須クリーチャーの一角として活躍を続けた。
優秀ではあるがミラーマッチには弱い。通常、バーンデッキは対戦相手を焼くか、自分が先に死なないためにクリーチャーを焼くかを常に天秤にかけながら火力を撃つが、ジャッカルの仔に限ってはそれを悩む必要が全く無い。1枚の火力呪文でクリーチャーを焼かれると同時に本体火力を撃たれた事になってしまい、非常に不利になる。そのため、サイドボードに落とされる場合も少なくない。
- ジャッカルの仔の能力によるダメージをプレインズウォーカーに移し変えることはできない。そのダメージは発生源が対戦相手ではなく、ジャッカルの仔のコントローラーだからである。
- 初の赤の1マナ2/1クリーチャーである。この後にもぼろ布食いの偏執狂/Tattermunge Maniacなど、ペナルティ能力や召喚条件が異なる1マナ2/1のバリエーションがいくつか作られている。
- 神河謀叛で同様のペナルティ能力を持つ3マナ3/2の真火の門番/Shinka Gatekeeperが登場している。
- 後年には火飲みのサテュロス/Firedrinker Satyrやファルケンラスの過食者/Falkenrath Gorgerといった上位互換が登場している。
- フライデー・ナイト・マジックの2001年8月のプロモーション・カードとして配布された。フレイバー・テキストはウィリアム・シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を引用したものとなっている。
"Cry havoc and let slip the dogs of war."― William Shakespeare, Julius Caesar
- Premium Deck Series: Fire & LightningにKev Walkerによる新規イラストで再録された。
- 初出時のクリーチャー・タイプは猟犬であったが、2017年のアモンケット発売に際しジャッカルが復活したため、オラクル更新でカード名通りジャッカルに変更された。
開発秘話
元々は「Jackal Familiar(ジャッカルの使い魔)」と名付けられていたが、出来上がったイラスト(魔術師の少女と仔犬のようなジャッカル)を考慮した結果、おかしみのあるフレイバー・テキストがあてがわれ、カード名は「ジャッカルの仔/Jackal Pup」に変更された。(→Card of the Day 2002/04/26(邦訳)参照)。
- のちにジャッカルの使い魔/Jackal Familiarの名を持つカードが登場している。そちらも赤の1マナクリーチャー。