テーロス/Theros

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**[[ゼナゴス/Xenagos|'''ゼナゴス'''/''Xenagoth'']] - テーロスの外の理を知ってしまった彼は、さらなる享楽を得るため神の座に昇ろうと画策する。
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**[[ゼナゴス/Xenagos|'''ゼナゴス'''/''Xenagos'']] - テーロスの外の理を知ってしまった彼は、さらなる享楽を得るため神の座に昇ろうと画策する。
  
 
*神
 
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2020年1月10日 (金) 05:16時点における版

テーロス/Therosは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeのひとつ。テーロス・ブロックテーロス還魂記の舞台となった。

  • ギリシャ語ではθέροςと表記し、「夏」を意味する。

目次

世界観

ギリシャ神話をモチーフとした次元。「自然」や「概念」などの抽象的かつ強大な存在が具現化したような、エンチャント(魔力)でもクリーチャー(生物)でもある存在である神々/Godsが世を支配し、定命の者たちの信仰を集めている世界である。

テーロスにおいて、エンチャントとは「形を持った魔力」のことである。神々とその所有物や眷属の他にも、神々が魔力に独自の形を与えることで生まれるものもある。いずれにせよエンチャントは神の力の産物であるゆえ、定命の人々/Mortalsにとっては神々の恵みのひとつである。

この次元は、生ける定命の者たちが暮らす世界(しばしば生者達の陽光の世界/the sunlit realm of the livingと呼ばれる)、神々の故郷たる夜の世界ニクス/Nyxとに分かれている。神々やそのしもべが人々の前に姿を現すとき、彼らは自身にニクスを満たして現れる。そのためその姿形の影がかかる部分には、彼らが陽光と夜の世界をまたぐ事を示すように夜空が写る。またテーロスの定命の者が眠り夢を見るとき、それは「ニクスを訪れている」のだと言われており、その夢もまた神々からの贈り物のひとつだと考えられている。

テーロスの定命の者は、その寿命を終えると死の国/Underworldへ行き着く。死の国はテーロスの世界を囲む5つの大河の向こうに存在すると云われるが、地割れや洞窟なども死の国へ繋がっているとされる。死の国の灰色の大地には太陽が昇らないがニクスに近いわけではなく、そこには夜も無い。

クリーチャー

  • /God - 強大な生けるエンチャント。種族を問わずテーロスの定命の者達から信仰されている。単色で表される5柱の大神と、2色で表される10柱の小神がいる。
  • 人間/Human - 城塞都市に暮らし神を厚く信仰している。
  • レオニン/Leonin - 迫害された過去から、他の種族との交流を最小限に控えている。
  • トリトン/Triton - 二足歩行する海の民。数日の間なら陸地でも活動できる。城塞都市で人間と暮らす者もいる。
  • 蘇りし者/The Returned - 死の国の住人が陽光の世界へ戻ってきた姿。代償として「自己」と「顔」を失っている。灰色の肌と黄金の仮面が特徴。
  • ミノタウルス/Minotaur - 激しすぎる気性と人肉嗜好によって、他の種族からは怪物と同等に見られている。
  • サテュロス/Satyr - 陽気で社交的な性格で知られるが、快楽に貪欲で残忍な面はあまり広まっていない。
  • ケンタウルス/Centaur - 長い歴史の中で、交易する遊牧民であるラゴンナ団/the Laggona bandと略奪する放浪者であるフィーリーズ団/the Pheres bandに分裂した。
  • ニンフ/Nymph - 神々によって創造される神聖な生物。属する色によって呼称がそれぞれ異なる。
  • 巨人/Giant - 大地から生まれてくるテーロスの旧い種族。彼らは丘の上の古石や老木の根、大河のうねりや洞穴の暗闇からも力を授かる事ができる。
  • 幻霊/Eidolon - 蘇りし者が陽光の世界に戻る際に切り離された魂の幻影。実体を持たず現世を彷徨うのみの哀れな存在。
  • グリフィン/Griffin - 主にフォベロスに棲む。メレティスの重装歩兵は数年間かけてグリフィンを飼い慣らす。
  • アルコン/Archon - 無慈悲で厳格な正義の体現者。かつてテーロスの多くを支配していたが、自由を求める人々によって放逐された。彼らは今でもこの間違った世界を正そうと目論んでいる。
  • セイレーン/Siren - 魔法の歌と幻影魔法を操る。魚、海鳥、そして人間の肉を好み、多くの難破や溺死はセイレーンの仕業とされる。
  • キマイラ/Chimera - 3つから5つの動物が合成された怪物。嵐の神ケラノスの悪戯な啓示によって狂った魔道士が作り出したとも、長く忘れ去られた無謀な魔法を扱う城塞都市から放たれているとも信じられている。
  • スフィンクス/Sphinx - 彼らはそのつもりではないが、その抽象的な思考は定命の者にとっては謎掛けに等しい。
  • クラーケン/Kraken - 地上でも活動でき、その脅威は沿岸に留まらず内陸に及ぶ事もある。
  • カトブレパス/Catoblepas - 致命的な毒の息を吐く牡牛に似た怪物。ある牛飼いが自分の牛はヘリオッドとナイレアから生まれたテーロス最高の牛だと法螺を吹いた。それを聞いた神々は怒り、牛に呪いをかけこの汚らわしいクリーチャーは生まれたと云う。
  • ハーピー/Harpy - 女性の頭にハゲワシの翼と足を持った怪物。縄張りに入った者を傷つけ持ち物を奪う。その巣は彼女たちには必要のない略奪品で溢れている。
  • ゴルゴン/Gorgon - 彼女らの不死の秘密を聞き出すために捕えようとする人間がいるが、石像がその末路である。神の恩寵だけが石化を解く事ができる。ゴルゴンは致死の危険を代償として価値ある秘密を共有する事を楽しみ、多くの薬学の発展はゴルゴンの試練から生き延びてきた者からもたらされた。
  • デーモン/Demon - 死の国の住人が、真の悪と呼べるほどの憎しみを抱えたときデーモンに変化する。陽光の世界へ戻り生者を苦しめるために第2の人生を送る。
  • ケルベロス/Cerberus - 2つあるいは3つの頭を持った、肩まで4フィートもある猟犬のクリーチャー。世界の外縁に住み、彼らの溶岩のような足によりその地は黒く焼け焦げた荒地になっている。
  • サイクロプス/Cyclops - 一度暴れだしたサイクロプスを止めるには真に英雄的な行動か重装歩兵の部隊が必要となる。
  • マンティコア/Manticore - アクロスの人々によれば、マンティコアはアルコンの支配から自らの故郷を守るために戦った偉大な戦士の魂を神々が生まれ変わらせた姿だという。
  • フェニックス/Phoenix - パーフォロスの火山の火口に巣を持つ火の鳥。幾世紀もの寿命の間にただ1つだけ卵を生み、親が火口へ身を投げたと同時に新しい雛が孵るという。
  • ドラゴン/Dragon - アクロスの戦士達はドラゴンの威厳を崇め、その兜の羽毛飾りをドラゴンの背鰭に見立てた意匠にする。
  • バジリスク/Basilisk - ファリカ神はその血に価値ある秘密を隠したと云われ、バジリスクの血は薬や予言の儀式の道具など市場で大きな需要がある。
  • ハイドラ/Hydra - 海のクラーケン、空のドラゴンと並ぶ陸の怪物。何年も冬眠するが、その間も成長し続ける。
  • ペガサス/Pegasus - 人間に友好的で、城塞都市において騎乗用として使役されている。

地理・文明

テーロスの人間たちは一部の集落を除けば、次の3つの都市国家のいずれかに属している。

  • メレティス/Meletis - 学術、魔法、発展の都市。セイレーン海/the Silen seaに面し、草原の台地とケール川/the River Kheirの支流に囲まれている。
  • アクロス/Akros - 山脈に囲まれた城塞都市。市民の多くは同時に兵士でもあり、行商からの略奪や侵略者の撃退など任務を負って土地を巡回している。
  • セテッサ/Setessa - ニストスの森/The Nistos Forestに接し、ケイラメトラの神殿を中心に年輪のように広がる都市。女性中心の社会を築いている。

これらの都市の外に出れば、人知の及ばぬ広大な自然が広がっており、ハイドラやサテュロスなどの怪物たちが闊歩している。

この次元では鉄器が未だ浸透しておらず、また食料についても狩猟採集が主で農耕技術の発展に遅れが見られる。そのため現実の歴史学の観点から言えば未開な文明と言えるが、しかし神々の加護のおかげか、精神面や政治面の文化はそれに比して高度な発達を見せている。

  • 現実のギリシャ史におけるポリス社会がモチーフと思われる。現実ではポリスが形成されたのは鉄器文明期であることから、現実に比べて、技術文明より社会文明の発達が著しいことがわかる。

人間以外の種族の暮らす地は

  • オレスコス/Oreskos - レオニンの領土の中心地。テーロスの辺境、岩がちの峡谷の中にある。アグノマコス圧政下の時代から残る人間文化を僅かに残しつつ、レオニン生来の性質へ立ち戻りつつある。
  • テツモス/Tethmos - レオニンの重要な居住地。標高の高い山岳地帯にある。アクロス人やメレティス人に備えて常に鍛錬を続けている。
  • アスフォデル/Asphodel - 不規則に広がる内陸の沼の岸辺に位置する蘇りし者たちの死滅都市/Necropolis。活気がなく、市民達は孤独を求め、不必要に外へは出ない。
  • オドゥノス/Odunos - 殺人王ティマレットが率いる死滅都市。アスフォデルとは対照的に市民達は近郊の生者への略奪に走る。
  • スコラ谷/Skola Valley - テーロスの低木地帯に位置する魔法のかけられた雑木林の点在する新緑の谷。サテュロスの住まいで、永続的な住居はなく、笛の音楽が夜明けから薄暮まで鳴り響いている。

キャラクター

  • 定命の者たち
    • アグノマコス/Agnomakhos - かつてメレティスを支配していたアルコン。
    • アナックス/Anax - アクロスの王。非の打ち所のない指導者としてアクロスの民に受け入れられている。
    • アンソーザ/Anthousa - セテッサの監視塔の1つ、レイナ塔/Leina Towerの長。ケイラメトラの戦士議会を率いる、セテッサの事実上の指導者である。
    • アリッサ/Arissa - アクロスの英雄。槍投げの達人。
    • ブリマーズ/Brimaz - レオニンの王。自種族の孤立主義に対して疑問を抱いている。
    • サイミーディ/Cymede - アクロスの王妃。有能な戦士であると同時に予見者として王を補佐する。
    • ダクソス/Daxos - メレティスに住むヘリオッドの神託者。エルズペスの友人であったが、ゼナゴスの策によりエルズペス自身の手にかかって命を落とす。
    • ヒパティア/Hypatia - メレティスの戦士。ペガサスと特別の絆を持ち共に戦う。
    • ハイソニア/Hythonia - 残酷なゴルゴン。
    • カリアス/Kallias - セテッサの監視塔の1つ、オーフィス塔/Ophis Towerの長。子供の頃奴隷として売られたところをオーフィスの連隊に助けられた。
    • キデール/Kydele - クルフィックス神の神託者。
    • ラナトス/Lanathos - アクロスのレスリング選手。闘技場の戦士を残らず破ったあと、野生の雄牛に挑み一日掛かりで倒した。
    • ラナトス/Lanathos - テーロス中を旅したメレティスの年代史家。レオニンの歴史を綴る事を許された唯一の人間。アクロスのラナトス/Lanathosと同名であるが別人。
    • メドマイ/Medomai - 時折メレティスに現れ予言を授けるスフィンクス。
    • ニケータ/Niketa - セテッサの監視塔の1つ、バサーラ塔/Bassara Towerの長。セテッサに最も長く貢献している50歳の戦士。
    • ナイモシュネ/Nymosyne - セテッサ出身のアクロスのパンクラチオン/Pankration(ボクシングとレスリングを組み合わせたもの)競技者。闘技場を襲ったサイクロプスに1人で挑み、瞬く間に首の骨を折ったという。
    • ペリソフィア/Perisophia - メレティスの哲学者達を束ねる賢人。
    • ファードラ/Phaedra - セテッサの監視塔の1つ、ハイラックス塔/Hyrax Towerの長。若干19歳だがその戦闘技術は彼女を指導者の地位に付かせた。
    • ポルクラノス/Polukranos - ハイドラの怪物。
    • テオフィラ/Theophila - ナイレアの友であるニンフ。
    • トラシオス/Thrasios - タッサに祝福を与えられていると云われるトリトンの戦士。
    • ティマレット/Tymaret - 死滅都市オドゥノスの指導者である蘇りし者。略奪隊を指揮する殺人王として知られている。
    • テーロスのその他のキャラクター
  • 文献

参考

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