十字軍/Crusade
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[[色拘束]]こそ厳しいもののわずか2[[マナ]]と低[[コスト]]なので、[[軽い|軽量]]を基本とする[[ウィニー]]・デッキによく噛み合っている。さらに、白のウィニー・クリーチャーは[[コスト・パフォーマンス]]がよく、数も多い。このため他の色のウィニーより、[[土地]]を削ってクリーチャーや呪文を増やすことができ、黎明期における白ウィニーのデッキパワーを押し上げる要因となった。 | [[色拘束]]こそ厳しいもののわずか2[[マナ]]と低[[コスト]]なので、[[軽い|軽量]]を基本とする[[ウィニー]]・デッキによく噛み合っている。さらに、白のウィニー・クリーチャーは[[コスト・パフォーマンス]]がよく、数も多い。このため他の色のウィニーより、[[土地]]を削ってクリーチャーや呪文を増やすことができ、黎明期における白ウィニーのデッキパワーを押し上げる要因となった。 | ||
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欠点は、[[対戦相手]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する白クリーチャーをも強化してしまうところ。自分のウィニーを強化しているつもりが、対戦相手のクリーチャーを強化してしまっては元も子もない。もし[[ミラーマッチ]]となってしまった場合、[[サイドボード]]に引き下げることにもなるだろう(もっともそれは相手も同様なので、相手のこれを合わせたパワーゲームに持ち込むのも1つの手である)。ちなみに、[[マスクス・ブロック]]時代は[[リベリオン]]のミラーマッチでこれが頻発した。 | 欠点は、[[対戦相手]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する白クリーチャーをも強化してしまうところ。自分のウィニーを強化しているつもりが、対戦相手のクリーチャーを強化してしまっては元も子もない。もし[[ミラーマッチ]]となってしまった場合、[[サイドボード]]に引き下げることにもなるだろう(もっともそれは相手も同様なので、相手のこれを合わせたパワーゲームに持ち込むのも1つの手である)。ちなみに、[[マスクス・ブロック]]時代は[[リベリオン]]のミラーマッチでこれが頻発した。 | ||
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*[[神の怒り/Wrath of God]]、[[ハルマゲドン/Armageddon]]と並び、白の三大[[レア]]カード。いずれも[[基本セット]]に長く在籍していたこともあり、多くの[[プレイヤー]]に白の象徴として認識されていた。 | *[[神の怒り/Wrath of God]]、[[ハルマゲドン/Armageddon]]と並び、白の三大[[レア]]カード。いずれも[[基本セット]]に長く在籍していたこともあり、多くの[[プレイヤー]]に白の象徴として認識されていた。 | ||
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*対になるカードとして[[黒]]版の[[不吉の月/Bad Moon]]がある。単純比較では[[色拘束]]のぶんだけ不吉の月のほうが高性能だが、十字軍のほうが活躍した。 | *対になるカードとして[[黒]]版の[[不吉の月/Bad Moon]]がある。単純比較では[[色拘束]]のぶんだけ不吉の月のほうが高性能だが、十字軍のほうが活躍した。 | ||
− | *再録されなくなったのが宗教的理由だと思っている人もいるが、それは間違いである。たしかに宗教的事情でデザインや[[絵|イラスト]]が影響を受ける例があるのは事実だが、十字軍に関しては上記の通り[[ | + | *再録されなくなったのが宗教的理由だと思っている人もいるが、それは間違いである。たしかに宗教的事情でデザインや[[絵|イラスト]]が影響を受ける例があるのは事実だが、十字軍に関しては上記の通り[[第8版を選ぼう]]で候補として出ており、さらにその後も[[カード名]]に「Crusade」や「Crusader」の付くカードが何度も登場しているため、宗教的理由ではないことははっきりしている。 |
2020年6月10日、ウィザーズは人種差別的または文化的に不快と感じられる描写があるカードをMagic: the Gatheringから無くすため、当該カードを全ての公式トーナメントでの禁止及びGathererから画像を削除することにするという方針を発表した。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/depictions-racism-magic-2020-06-10 Depictions of Racism in Magic]([[2020年]]6月10日 News By Wizards of the Coast)</ref> | 2020年6月10日、ウィザーズは人種差別的または文化的に不快と感じられる描写があるカードをMagic: the Gatheringから無くすため、当該カードを全ての公式トーナメントでの禁止及びGathererから画像を削除することにするという方針を発表した。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/depictions-racism-magic-2020-06-10 Depictions of Racism in Magic]([[2020年]]6月10日 News By Wizards of the Coast)</ref> | ||
十字軍も初期のカードのイラストが史実の十字軍をそのままモチーフにしたイラストだったのが問題だったためか、公式で禁止されることとなった。 | 十字軍も初期のカードのイラストが史実の十字軍をそのままモチーフにしたイラストだったのが問題だったためか、公式で禁止されることとなった。 |
2020年6月11日 (木) 12:56時点における版
マジック黎明期から存在する、白の代表的なクリーチャー全体強化カード。昔の白ウィニー・デッキ必須の旗。
色拘束こそ厳しいもののわずか2マナと低コストなので、軽量を基本とするウィニー・デッキによく噛み合っている。さらに、白のウィニー・クリーチャーはコスト・パフォーマンスがよく、数も多い。このため他の色のウィニーより、土地を削ってクリーチャーや呪文を増やすことができ、黎明期における白ウィニーのデッキパワーを押し上げる要因となった。
欠点は、対戦相手がコントロールする白クリーチャーをも強化してしまうところ。自分のウィニーを強化しているつもりが、対戦相手のクリーチャーを強化してしまっては元も子もない。もしミラーマッチとなってしまった場合、サイドボードに引き下げることにもなるだろう(もっともそれは相手も同様なので、相手のこれを合わせたパワーゲームに持ち込むのも1つの手である)。ちなみに、マスクス・ブロック時代はリベリオンのミラーマッチでこれが頻発した。
第6版を最後に基本セット落ち。その後第8版を選ぼうで再録カード候補に上げられるも、栄光の頌歌/Glorious Anthemに敗れる。さらに後の時代にほぼ純粋な上位互換である清浄の名誉/Honor of the Pureも登場した。もはや過去のカードと化した感はあるが、逆に言えばそれだけ数多くの優秀な後継カードを生み出した、偉大な名カードであるということだろう。
- 神の怒り/Wrath of God、ハルマゲドン/Armageddonと並び、白の三大レアカード。いずれも基本セットに長く在籍していたこともあり、多くのプレイヤーに白の象徴として認識されていた。
- 栄光の頌歌/Glorious Anthemと合わせればエイトクルセイド。さらに聖餐式/Divine Sacrament・共同の功績/Shared Triumph等を合わせればどんどん数を増やせる。肝心のクリーチャーが減ってしまうので、決してデッキは強くならないが。
- オパール色の輝き/Opalescenceでクルセイド自身をクリーチャー化すれば前述の問題点を解消できる。
- 対になるカードとして黒版の不吉の月/Bad Moonがある。単純比較では色拘束のぶんだけ不吉の月のほうが高性能だが、十字軍のほうが活躍した。
- 再録されなくなったのが宗教的理由だと思っている人もいるが、それは間違いである。たしかに宗教的事情でデザインやイラストが影響を受ける例があるのは事実だが、十字軍に関しては上記の通り第8版を選ぼうで候補として出ており、さらにその後もカード名に「Crusade」や「Crusader」の付くカードが何度も登場しているため、宗教的理由ではないことははっきりしている。
2020年6月10日、ウィザーズは人種差別的または文化的に不快と感じられる描写があるカードをMagic: the Gatheringから無くすため、当該カードを全ての公式トーナメントでの禁止及びGathererから画像を削除することにするという方針を発表した。[1] 十字軍も初期のカードのイラストが史実の十字軍をそのままモチーフにしたイラストだったのが問題だったためか、公式で禁止されることとなった。
脚注
- ↑ Depictions of Racism in Magic(2020年6月10日 News By Wizards of the Coast)
関連カード
主な類似カード
自軍のみ恩恵を受けるタイプのカードは栄光の頌歌/Glorious Anthem #関連カードを参照。
- 清浄の名誉/Honor of the Pure - あなたがコントロールする白のクリーチャーに+1/+1の修整を与える。(基本セット2010)
敵味方問わずクリーチャーに修整を与える白のエンチャント
- Jihad - 条件付きで+2/+1の修整を与える。(アラビアンナイト)
- Call to Arms - 条件付きで+1/+1の修整を与える。(アイスエイジ)
- 聖餐式/Divine Sacrament - スレッショルドでさらに+1/+1の修整を与える。(オデッセイ)
敵味方問わず特定の特性を持つクリーチャーに+X/+Xの修整を与える白のエンチャント
- Serra Aviary 飛行を持つクリーチャーに+1/+1の修整を与える。(ホームランド)
- ありふれた理由/Common Cause - クリーチャーがすべて共通の色を持っているなら+2/+2の修整を与える。(メルカディアン・マスクス)
- 共同の功績/Shared Triumph - 選んだクリーチャー・タイプに+1/+1の修整を与える。(オンスロート)
- 弱者の力線/Leyline of the Meek - トークンに+1/+1の修整を与える力線。(ギルドパクト)
その他
- 不吉の月/Bad Moon - 黒のクリーチャーに+1/+1の修整を与える黒のエンチャント。(リミテッド・エディション)
- Gauntlet of Might - 赤のクリーチャーに+1/+1の修整を与えるアーティファクト。(リミテッド・エディション)
- 沈める都/Sunken City - 青のクリーチャーに+1/+1の修整を与える青のエンチャント。(ザ・ダーク)
- スランの武具/Thran Weaponry - これがタップ状態である限り+2/+2の修整を与えるアーティファクト。(ウルザズ・レガシー)
- 隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar - 黒のクリーチャーに+1/+1の修整を、黒でないクリーチャーに-1/-1の修整を与える黒のクリーチャー。(ネメシス)
- 隆盛なる勇士クロウヴァクス/Crovax, Ascendant Hero - 隆盛なるエヴィンカーの能力が白黒反転した白のクリーチャー。(次元の混乱)
- ドラルヌの十字軍/Dralnu's Crusade - ゴブリンに+1/+1の修整を与える黒赤のエンチャント。(プレーンシフト)
- 天界の十字軍/Celestial Crusader - 他の白のクリーチャーに+1/+1の修整を与える白のクリーチャー。(時のらせん)
- 魔力の篭手/Gauntlet of Power - 選んだ色のクリーチャーに+1/+1の修整を与えるアーティファクト。(時のらせん)
- 敵対の大天使/Archangel of Strife - 戦場に出る際に「戦争」を選んだプレイヤーのクリーチャーに+3/+0修整、「平和」を選んだプレイヤーのクリーチャーに+0/+3修整を与える白のクリーチャー。(統率者)
- Drawn Together - 銀枠。選んだアーティストのクリーチャーに+2/+2の修整を与える白のエンチャント。(アンヒンジド)