時を越えた探索/Dig Through Time
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7枚も見れば有効[[カード]]を手札に加えられる可能性は高い。[[マナ・コスト]]がかなり[[重い]]のは難点だが、中盤以降なら探査を活かせばそれほど負担にはならないし、[[インスタント]]なので隙も作りづらい。特に[[コントロール (デッキ)|コントロール]]系の[[デッキ]]では役立つ。 | 7枚も見れば有効[[カード]]を手札に加えられる可能性は高い。[[マナ・コスト]]がかなり[[重い]]のは難点だが、中盤以降なら探査を活かせばそれほど負担にはならないし、[[インスタント]]なので隙も作りづらい。特に[[コントロール (デッキ)|コントロール]]系の[[デッキ]]では役立つ。 | ||
− | [[スタンダード]]では[[トリコロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|ジェスカイウィンズ]]、[[青黒コントロール/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|青黒コントロール]]や[[青白黒コントロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|エスパーコントロール]] | + | [[スタンダード]]では[[トリコロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|ジェスカイウィンズ]]、[[青黒コントロール/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|青黒コントロール]]や[[青白黒コントロール#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|エスパーコントロール]]などで採用されていた。 |
− | [[パイオニア]]では、ある意味このカードが使える事自体が[[フォーマット]]の特色の一つである([[モダン]]以下のフォーマットではほぼ全て[[#禁止・制限履歴|禁止・制限指定を受けている]]ため)。パイオニアはモダン以下のフォーマットと比べて[[カードプール]] | + | [[パイオニア]]では、ある意味このカードが使える事自体が[[フォーマット]]の特色の一つである([[モダン]]以下のフォーマットではほぼ全て[[#禁止・制限履歴|禁止・制限指定を受けている]]ため)。パイオニアはモダン以下のフォーマットと比べて[[カードプール]]が狭く、[[軽い]]優秀な[[呪文]]や[[フェッチランド]]を欠くことから墓地を[[肥やす|肥やし]]にくいという懸念こそあるものの、裏を返せば適正なカードパワーに収まっているということでもある。適切なデッキで扱った時の[[コスト・パフォーマンス]]の高さはやはり歴然で、[[青白コントロール#パイオニア|青白コントロール]]等の長期戦で自然に墓地を肥やせる[[青]]系デッキではドロー手段として重宝されている。他にも青系の[[コンボデッキ]]ではコンボパーツをかき集める役割を果たす。[[ターボネクサス#パイオニア|ターボネクサス]]では一度ループに入れば速やかにフィニッシュカードへとアクセスできるため、このデッキの悩みの一つである[[ゲーム]]時間の短縮にもなっている。[[インバーター・コンボ]]でもコンボパーツ探しとして活用され、[[墓地]]から任意の[[カード]]を取り除けることすらも利用されていた。 |
− | + | フェッチランドや軽いカードの比率が高く墓地が肥えやすい[[モダン]]以下のフォーマットでは非常に強力であり、幅広い青系デッキに採用された。モダンでは特に[[ヴァラクート#モダン|スケープシフト]]、[[レガシー]]では[[青白奇跡コントロール#レガシー|奇跡コントロール]]や[[全知実物提示教育]]、[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]禁止後の[[Delver-Go#モダン|デルバー]]系などを大きく強化した。 | |
− | + | *[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]との比較は興味深い。こちらは主に[[コンボデッキ]]などの「デッキ内の特定のカードを引き入れたい」というデッキで有効。[[エターナル]]では先に宝船の巡航が禁止されたため、後釜として使われる時期もあった。 | |
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− | *[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]との比較は興味深い。こちらは主に[[コンボデッキ]]などの「デッキ内の特定のカードを引き入れたい」というデッキで有効。 | + | |
*[[インスタント・タイミング]]で[[あなた|自分]]の墓地の[[カード]]を[[追放]]できるため、[[対戦相手]]の[[外科的摘出/Surgical Extraction]]を[[立ち消え]]させたり、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[サイズ]]を少し小さくする[[コンバット・トリック]]に使ったり、という[[プレイング]]も可能。 | *[[インスタント・タイミング]]で[[あなた|自分]]の墓地の[[カード]]を[[追放]]できるため、[[対戦相手]]の[[外科的摘出/Surgical Extraction]]を[[立ち消え]]させたり、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[サイズ]]を少し小さくする[[コンバット・トリック]]に使ったり、という[[プレイング]]も可能。 | ||
**インスタントの探査呪文ならどれでも使えるテクニックではあるが、ドロー呪文であり使用タイミングに融通を利かせやすいこれが一番その用途に向いているだろう。 | **インスタントの探査呪文ならどれでも使えるテクニックではあるが、ドロー呪文であり使用タイミングに融通を利かせやすいこれが一番その用途に向いているだろう。 | ||
*[[タルキール覇王譚]]発売直後は探査が過小評価されており、8[[マナ]]というマナ・コストが敬遠され評価は高くなかった。しかし、実際に使用してみるとすぐに[[エターナル]]やモダンでも通用するレベルにあることが証明され、タルキール覇王譚でも屈指の[[パワーカード]]と認識されることとなった。 | *[[タルキール覇王譚]]発売直後は探査が過小評価されており、8[[マナ]]というマナ・コストが敬遠され評価は高くなかった。しかし、実際に使用してみるとすぐに[[エターナル]]やモダンでも通用するレベルにあることが証明され、タルキール覇王譚でも屈指の[[パワーカード]]と認識されることとなった。 | ||
+ | **探査を外した非常に近い調整版としては[[抽象からの抽出/Drawn from Dreams]]が後に登場している。 | ||
*{{Gatherer|id=388132}}で映し出されているのは、この時点では絶滅している[[シルムガル/Silumgar]]もしくはその[[吐酸ドラゴン/Acid-Spewer Dragon|眷族]]のうちの1体。[[タルキール覇王譚]]公開時点で[[ドラゴン#ストーリー|龍]]たちの詳細はほとんど明らかにされていなかったが、こうしたところで伏線が張られていたのである。 | *{{Gatherer|id=388132}}で映し出されているのは、この時点では絶滅している[[シルムガル/Silumgar]]もしくはその[[吐酸ドラゴン/Acid-Spewer Dragon|眷族]]のうちの1体。[[タルキール覇王譚]]公開時点で[[ドラゴン#ストーリー|龍]]たちの詳細はほとんど明らかにされていなかったが、こうしたところで伏線が張られていたのである。 | ||
==禁止・制限履歴== | ==禁止・制限履歴== | ||
− | [[2015年]]1月23日より、[[モダン]]で[[禁止カード]]に指定された。このカード自体の[[カードパワー]]ももちろんだが、宝船の巡航を使っていたデッキがそのままこれを採用するのでは宝船の巡航を禁止した意味がないという意図もある。[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]では、宝船の巡航は禁止・[[制限カード|制限]]される一方で時を越えた探索はそのままだった。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/banned-and-restricted-announcement-2015-01-19 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0012018/ 翻訳]) | + | [[2015年]]1月23日より、[[モダン]]で[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]と共に[[禁止カード]]に指定された。このカード自体の[[カードパワー]]ももちろんだが、宝船の巡航を使っていたデッキがそのままこれを採用するのでは宝船の巡航を禁止した意味がないという意図もある。[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]では、宝船の巡航は禁止・[[制限カード|制限]]される一方で時を越えた探索はそのままだった。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/banned-and-restricted-announcement-2015-01-19 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0012018/ 翻訳]) |
その後2015年10月2日より、レガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された。レガシーでは戦略的多様性が損なわれていることを理由に、ヴィンテージでは他の制限されているドローカードと同等のカードパワーを持つと認められたことが理由。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/september-28-2015-banned-and-restricted-announcement-2015-09-28 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0015763/ 翻訳]) | その後2015年10月2日より、レガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された。レガシーでは戦略的多様性が損なわれていることを理由に、ヴィンテージでは他の制限されているドローカードと同等のカードパワーを持つと認められたことが理由。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/september-28-2015-banned-and-restricted-announcement-2015-09-28 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0015763/ 翻訳]) |
2020年8月23日 (日) 23:30時点における版
インスタント
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
あなたのライブラリーの一番上から7枚のカードを見る。それらのうちの2枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
探査付きの衝動/Impulse系ドロー呪文。見る枚数と手札に加える枚数は往年の祖先の記憶/Ancestral Memoriesと同じ。
7枚も見れば有効カードを手札に加えられる可能性は高い。マナ・コストがかなり重いのは難点だが、中盤以降なら探査を活かせばそれほど負担にはならないし、インスタントなので隙も作りづらい。特にコントロール系のデッキでは役立つ。
スタンダードではジェスカイウィンズ、青黒コントロールやエスパーコントロールなどで採用されていた。
パイオニアでは、ある意味このカードが使える事自体がフォーマットの特色の一つである(モダン以下のフォーマットではほぼ全て禁止・制限指定を受けているため)。パイオニアはモダン以下のフォーマットと比べてカードプールが狭く、軽い優秀な呪文やフェッチランドを欠くことから墓地を肥やしにくいという懸念こそあるものの、裏を返せば適正なカードパワーに収まっているということでもある。適切なデッキで扱った時のコスト・パフォーマンスの高さはやはり歴然で、青白コントロール等の長期戦で自然に墓地を肥やせる青系デッキではドロー手段として重宝されている。他にも青系のコンボデッキではコンボパーツをかき集める役割を果たす。ターボネクサスでは一度ループに入れば速やかにフィニッシュカードへとアクセスできるため、このデッキの悩みの一つであるゲーム時間の短縮にもなっている。インバーター・コンボでもコンボパーツ探しとして活用され、墓地から任意のカードを取り除けることすらも利用されていた。
フェッチランドや軽いカードの比率が高く墓地が肥えやすいモダン以下のフォーマットでは非常に強力であり、幅広い青系デッキに採用された。モダンでは特にスケープシフト、レガシーでは奇跡コントロールや全知実物提示教育、宝船の巡航/Treasure Cruise禁止後のデルバー系などを大きく強化した。
- 宝船の巡航/Treasure Cruiseとの比較は興味深い。こちらは主にコンボデッキなどの「デッキ内の特定のカードを引き入れたい」というデッキで有効。エターナルでは先に宝船の巡航が禁止されたため、後釜として使われる時期もあった。
- インスタント・タイミングで自分の墓地のカードを追放できるため、対戦相手の外科的摘出/Surgical Extractionを立ち消えさせたり、タルモゴイフ/Tarmogoyfのサイズを少し小さくするコンバット・トリックに使ったり、というプレイングも可能。
- インスタントの探査呪文ならどれでも使えるテクニックではあるが、ドロー呪文であり使用タイミングに融通を利かせやすいこれが一番その用途に向いているだろう。
- タルキール覇王譚発売直後は探査が過小評価されており、8マナというマナ・コストが敬遠され評価は高くなかった。しかし、実際に使用してみるとすぐにエターナルやモダンでも通用するレベルにあることが証明され、タルキール覇王譚でも屈指のパワーカードと認識されることとなった。
- 探査を外した非常に近い調整版としては抽象からの抽出/Drawn from Dreamsが後に登場している。
- イラストで映し出されているのは、この時点では絶滅しているシルムガル/Silumgarもしくはその眷族のうちの1体。タルキール覇王譚公開時点で龍たちの詳細はほとんど明らかにされていなかったが、こうしたところで伏線が張られていたのである。
禁止・制限履歴
2015年1月23日より、モダンで宝船の巡航/Treasure Cruiseと共に禁止カードに指定された。このカード自体のカードパワーももちろんだが、宝船の巡航を使っていたデッキがそのままこれを採用するのでは宝船の巡航を禁止した意味がないという意図もある。レガシー・ヴィンテージでは、宝船の巡航は禁止・制限される一方で時を越えた探索はそのままだった。(参考/翻訳)
その後2015年10月2日より、レガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された。レガシーでは戦略的多様性が損なわれていることを理由に、ヴィンテージでは他の制限されているドローカードと同等のカードパワーを持つと認められたことが理由。(参考/翻訳)