アライアンス

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特にこのセットで初めて導入された[[ピッチスペル]]は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の戦略をぶち壊すシステムとして当時の[[トーナメント]]に激震を与えた。中でも、先手必勝だった[[タイプ1]]環境(現在の[[ヴィンテージ]])に[[意志の力/Force of Will]]が与えた影響は非常に大きい。また、対応する[[基本土地]]の[[生け贄に捧げる|生け贄]]を要求する[[土地]]の[[サイクル#カード群|サイクル]]も強力で、名[[デッキ]]を生み出したカードもいくつか存在する(→[[カウンターポスト]])。
 
特にこのセットで初めて導入された[[ピッチスペル]]は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の戦略をぶち壊すシステムとして当時の[[トーナメント]]に激震を与えた。中でも、先手必勝だった[[タイプ1]]環境(現在の[[ヴィンテージ]])に[[意志の力/Force of Will]]が与えた影響は非常に大きい。また、対応する[[基本土地]]の[[生け贄に捧げる|生け贄]]を要求する[[土地]]の[[サイクル#カード群|サイクル]]も強力で、名[[デッキ]]を生み出したカードもいくつか存在する(→[[カウンターポスト]])。
  
「[[ライブラリー]]のカードを[[追放]]する」ことを[[コスト]]や[[効果]]として持つカードが多いのも特徴の1つ。[[対戦相手]]に[[引く|ドロー]]や[[ライフ]]を与えるカードも多い。このセット辺りまではドローを与えること([[秘儀の否定/Arcane Denial]]など)よりもライフを与えること([[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]など)が危険視されており、[[R&D|開発部]]での[[アドバンテージ|ディスアドバンテージ]]に対する認識が現在と相違していたことが窺える。
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「[[ライブラリー]]のカードを[[追放]]する」ことを[[コスト]]や[[効果]]として持つカードが多いのも特徴の1つ。[[対戦相手]]に[[引く|ドロー]]や[[ライフ]]を与えるカードも多い。このセット辺りまではドローを与えること([[秘儀の否定/Arcane Denial]]など)よりもライフを与えること([[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]など)が危険視されており、[[R&D|開発部]]での[[ディスアドバンテージ]]に対する認識が現在と相違していたことが窺える。
  
 
有名なカードは、[[意志の力/Force of Will]]、[[Thawing Glaciers]]、[[Kjeldoran Outpost]]、[[Lake of the Dead]]、[[Krovikan Horror]]、[[Contagion]]、[[Elvish Spirit Guide]]、[[略奪/Pillage]]、[[秘儀の否定/Arcane Denial]]、[[Soldevi Digger]]、[[バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde]]、[[嵐の大釜/Storm Cauldron]]など。
 
有名なカードは、[[意志の力/Force of Will]]、[[Thawing Glaciers]]、[[Kjeldoran Outpost]]、[[Lake of the Dead]]、[[Krovikan Horror]]、[[Contagion]]、[[Elvish Spirit Guide]]、[[略奪/Pillage]]、[[秘儀の否定/Arcane Denial]]、[[Soldevi Digger]]、[[バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde]]、[[嵐の大釜/Storm Cauldron]]など。

2022年1月20日 (木) 12:23時点における版

アライアンス/Alliances
シンボル はためく三角旗
略号 AL, ALL
コードネーム Quack
発売日 1996年6月10日
セット枚数 全144種類(イラスト違いを含めると199種類)

アライアンス/Alliancesは、アイスエイジ・ブロックの1番目の小型エキスパンション

もともとはアイスエイジ・ブロックホームランドが入っており、2番目の小型エキスパンションであった。ところが、2006年7月のコールドスナップ発売に伴ってホームランドがアイスエイジ・ブロックから離脱。繰り上がりでアライアンスがアイスエイジ・ブロック1番目の小型エキスパンションとなった。

目次

概要

セット名の意味は「同盟」で、アイスエイジ末期に各勢力が同盟しあっていた状況を反映したもの(時代設定はAR2900年代)。これに関連して、友好色同士の多色環境を作るようなカードがいくつか存在していた(なのにクリーチャーを強化するカードなど)。

全体的に小粒なカードが多いが、いくつかパワフルなカードが含まれており、「ブロック最後のエキスパンションは強力」という俗説の始まりとなる。

特にこのセットで初めて導入されたピッチスペルは、マジックの戦略をぶち壊すシステムとして当時のトーナメントに激震を与えた。中でも、先手必勝だったタイプ1環境(現在のヴィンテージ)に意志の力/Force of Willが与えた影響は非常に大きい。また、対応する基本土地生け贄を要求する土地サイクルも強力で、名デッキを生み出したカードもいくつか存在する(→カウンターポスト)。

ライブラリーのカードを追放する」ことをコスト効果として持つカードが多いのも特徴の1つ。対戦相手ドローライフを与えるカードも多い。このセット辺りまではドローを与えること(秘儀の否定/Arcane Denialなど)よりもライフを与えること(剣を鍬に/Swords to Plowsharesなど)が危険視されており、開発部でのディスアドバンテージに対する認識が現在と相違していたことが窺える。

有名なカードは、意志の力/Force of WillThawing GlaciersKjeldoran OutpostLake of the DeadKrovikan HorrorContagionElvish Spirit Guide略奪/Pillage秘儀の否定/Arcane DenialSoldevi Diggerバルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde嵐の大釜/Storm Cauldronなど。

  • 上述の強力なカードを擁するエキスパンションではあるものの、それ以外のカードは極端に弱い(あるいは使いづらい)のも特徴的である。全体的に見るとパワーバランスが凄まじく偏っているとも言える。
  • レアリティが変則的な最後のセットで、「コモン2」「コモン1」「アンコモン3」「アンコモン2」「レア6」「レア2」という6つのレアリティが存在した。ブースターパックの内容はコモンシート8、アンコモンシート3、レアシート1という形式であったため、アンコモン2とレア6の入手確率が同じという珍現象が起きている。そのためレア6のカードはどちらかというと疎まれることになる。開けたパックにレアがなくアンコモンが4枚あるようなものと言えば、好まれないのもご理解いただけるであろうか。(→変則的な稀少度
  • ホームランド以来実に8ヶ月ぶりのセットであり、アンソロジー付属の解説書によれば、ホームランドがあまりに弱すぎたことで離れてしまったプレイヤーを呼び戻すのに一役買ったらしい。
  • スタンダードで使えた時期はもちろんのこと、エクステンデッドで主役だった時代にもブースターパックにプレミアがついて発売当初よりも高い値段で店頭販売されていた。アイスエイジフォールン・エンパイアが高騰するなど考えにくいので、それだけ人気が伺える。
    • エクステンデッド落ち寸前になって大量の在庫が放出されたらしく、一時的にだぶついてしまい値段が下がった時期があった(どこかのルートで値段の吊り上げを狙って在庫抱えがなされていたと思われる)。マジックの小さな暗黒面の1つである。なお、しばらくして元の値段に戻っている。
  • ゴリラに関するカードが目に付く理由は以下の通り。アライアンスの初期ストーリーはデザイン・チームによるものだったが、マジック・コンティニュイティはそこに知性を持つゴリラの種族を加えることを決定した。デザイン・チームはストーリーが台無しになったと受け取り、動転したチームの何名かは完全にストーリーを壊してやるとリストのカード名をゴリラ関連に書き換えて抗議の意思を示した(例:意志の力/Force of Willは"Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Gorilla, Stop That!")。こうして実際の製品版には、ヤヴィマヤ/Yavimayaのゴリラと関連カード、「Golliras」のアナグラムSol Grail、「Gollira」と同じ発音のゲリラ戦術/Guerrilla Tacticsなどが名残として存在している。(→Ask Wizards - May, 2002More tales from the R&D gang Take This Job and Love ItCard of the Day - 08/18/2011
  • 第4版よりも後に発売されたにもかかわらず日本語版が発売されなかった(日本人プレイヤーにとっては)不遇のエキスパンションである。これはアングルード系も同様。

パッケージ・イラスト

デザイン

デザイン・チーム Skaff Elias (lead)
Jim Lin
Chris Page
Dave Petty
デベロップ・チーム Charlie Catripino (lead)
Skaff Elias
William Jockusch
Joel Mick
Bill Rose
Paul Peterson
Mark Rosewater
アート・ディレクター Sue-Ann Harkey

関連ページ

参考

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