マナ・コストの無いカード
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マナ・コストの無いカードは文字通りマナ・コストが存在しないカードのこと。
Evermind / 常在精神
〔青〕 インスタント — 秘儀(Arcane)
〔青〕 インスタント — 秘儀(Arcane)
(存在しないマナ・コストは支払えない。)
カードを1枚引く。
連繋(秘儀(Arcane))(1)(青)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)
Lotus Bloom / 睡蓮の花
アーティファクト
アーティファクト
待機3 ― (0)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(0)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが3個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
(T),睡蓮の花を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
解説
土地カードが代表的だが、それ以外にもマナ・コストが表記されていないカードがある。また、変異により裏向きになっているカードや、変身して背面になったカードもマナ・コストを持たない。カードではないが、コピーでないトークンもマナ・コストを持たない。
これはマナ・コストが(0)であることとは根本的に異なる(コボルド参照)。ただし、これの点数で見たマナ・コストは未定義値のルール(CR:107.2)により0として扱う。
ルール
存在しないマナ・コストは、支払うことができないコストである。
- マナ・コストを支払うことができないだけで、唱えようとすることはできる。しかし、コストを支払う手順でコストを支払えないため、唱えることは不正となり、唱え始める前の状態に巻き戻される。
- これは呪文として唱えられないことのみを意味する。土地のプレイの手順にはマナ・コストの支払いが含まれないため、影響を受けることなく通常通りプレイを完了できる。
- 「マナ・コストを支払わずに唱える」などの代替コストで唱えることができる。これは、唱える手順を「マナ・コストを支払う」という動作を起こさずに完了できるようになるため。
- つまり、等時の王笏/Isochron Scepterで作ったコピーを唱えたり、太陽の拳/Fist of Sunsで5マナ支払って唱えたりすることが可能。墓地にあれば過去の罪/Sins of the Pastで唱えることができる。
- コスト増加カードでも支払うことはできない。存在しないコストに対しては、増減させる効果を適用できないからである。
- エッセンスの漏出/Essence Leakや氷の洞窟/Ice Caveなど、マナ・コストを支払わせる効果についても同様に支払うことができない。
- マナ・コストのないカードに対して他のコストがマナ・コストと同じ値に設定される場合、そのコストも存在しないため支払うことができない。
- つまり、埋め合わせ/Recoupを使ってもフラッシュバックできないし、啓発のジン/Djinn Illuminatusがいても複製はできない。
- スタックに乗っているならばミラーリ/Mirariや双つ術/Twincastなどでのコピーは問題なくできる。点数で見たマナ・コストは未定義値のルールにより0として扱うため、イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmageでのコピーも可能。
旧ルール
常在精神/Evermind登場当時では、「マナ・コストがないカードは呪文として唱えられない」と定義されていた。
- 現在のルールになったのは時のらせん発売時。この変更は、待機を持つカードの中にマナ・コストの無いカードが存在するために行われた。(マナ・コストが無く唱えられないのに待機により唱えられるという矛盾を解決するため)。
- 呪文として唱えられないだけなので、それが土地ならば土地としてプレイできる。これについては現在と同じ。
- 「マナ・コストを支払わずに唱えてもよい」などの代替コストや、三なる宝球/Trinisphereなどのコスト変更効果が適用される状況でも、唱えることはできなかった(唱えることを宣言できないので、代替コストを適用する機会がないため)。
- 等時の王笏/Isochron Scepterにこれを刻印しコピーする所までは可能だが、コピーはマナ・コストを持たないので唱えられなかった。すなわち、刻印しても何の意味もなかった。
マナ・コストの無い呪文
カード・タイプと色、使う方法を併記。土地や背面はこのリストには含まれない。
- 常在精神/Evermind (インスタント、青、連繋(秘儀)-(1)(青))
- 均衡の復元/Restore Balance (ソーサリー、白、待機6-(白))
- 祖先の幻視/Ancestral Vision (ソーサリー、青、待機4-(青))
- 死せる生/Living End (ソーサリー、黒、待機3-(2)(黒)(黒))
- 命運の輪/Wheel of Fate (ソーサリー、赤、待機4-(1)(赤))
- 超起源/Hypergenesis (ソーサリー、緑、待機3-(1)(緑)(緑))
- 睡蓮の花/Lotus Bloom (アーティファクト、待機3-(0))
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 117 タイミングと優先権
- 117.6 「共有チーム・ターン」選択ルールにおいて、個人ではなくチームが優先権を得る。rule 805〔「共有チーム・ターン」選択ルール〕参照。
- 117 タイミングと優先権