反転カード
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反転カード/Flip Cardとは、神河ブロックに登場したカード群の呼称。神河物語のものは“英雄”カードとも。
1枚のカードに、通常の向きに読む部分と逆さ向きに読む部分がある。ある条件を満たすと、カードを逆さ向きにして、逆さ向きのテキストを使用する。
Jushi Apprentice / 呪師の弟子 (1)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
Tomoya the Revealer / 暴く者、智也 (1)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(2)(青),(T):カードを1枚引く。あなたの手札にカードが9枚以上ある場合、呪師の弟子を反転する。
1/2Tomoya the Revealer / 暴く者、智也 (1)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(3)(青)(青),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードをX枚引く。Xはあなたの手札のカードの枚数に等しい。
2/3神河物語に10種類と、神河謀叛に5種類、神河救済に5種類の、計20種類が存在する。神河物語では主なクリーチャー・タイプは変わらず、ただ伝説のクリーチャーになるだけだった。しかし神河謀叛では人間から伝説のスピリットへ、さらに神河救済ではクリーチャーからエンチャントになるという変化を見せている。
- 分割カードと異なり、戦場以外の領域では反転する前のカードの特性のみを持つ。翻弄する魔道士/Meddling Mage使用時などは注意。
- 上の理由により反転前が伝説のカードでない場合は、緊急時/Time of Need等の伝説のカードを探すカードで手札に持ってくることはできない。現在、反転前が伝説のカードである反転カードは神河救済の5枚のみ。
- このメカニズムの開発秘話での「日本の神話の共通するテーマが“変身”だということだった」というMark Rosewaterの発言には大きなブーイングが起こったそうで…。
- 市場調査によればプレイヤーからの評価は低かったようで、この反転カードの要素を改善した両面カードが後に作られている。
反転カードのコピー
反転カードがコピーされる場合、反転後に代替される特性もコピーされる。だが、オブジェクトが反転しているかはアンタップ/タップ状態と同じく位相の一種なので、これはコピーされない。つまり反転していないオブジェクトが反転状態の反転カードのコピーとなっても、それは反転していない特性になる。その逆も同じである。
- 例:クローン/Cloneが戦場に出る際冷酷なる者、謙造/Kenzo the Hardheartedを選んだ場合、クローンは新参の武士/Bushi Tenderfootとして戦場に出る。条件を満たせば反転することもできる。(その場合コピー元をコントロールしていればレジェンド・ルールによってどちらか一方が墓地に置かれる)
- 例:暴く者、智也/Tomoya the Revealerが鼠の短牙/Nezumi Shortfangのコピーとなった場合、それは鼠の短牙の反転した特性である憎まれ者の傷弄り/Stabwhisker the Odiousになる。
反転カード一覧
神河物語、レア
- 狐の神秘家/Kitsune Mystic / 狐の賢者、秋之尾/Autumn-Tail, Kitsune Sage
- 呪師の弟子/Jushi Apprentice / 暴く者、智也/Tomoya the Revealer
- 鼠の短牙/Nezumi Shortfang / 憎まれ者の傷弄り/Stabwhisker the Odious
- 悪忌の溶岩走り/Akki Lavarunner / 溶岩生まれのトクトク/Tok-Tok, Volcano Born
- 武道家の庭師/Budoka Gardener / 生命の織り手、土塊/Dokai, Weaver of Life
神河物語、アンコモン
- 新参の武士/Bushi Tenderfoot / 冷酷なる者、謙造/Kenzo the Hardhearted
- 精霊の学び手/Student of Elements / 風の達人、鳶太/Tobita, Master of Winds
- 鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber / 冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator
- 血の信徒/Initiate of Blood / 無法者の剛火/Goka the Unjust
- 大蛇の卵張り/Orochi Eggwatcher / 育み手のしだ子/Shidako, Broodmistress
神河謀叛、アンコモン
- 信心深い従者/Faithful Squire / 忠義の記憶、戒想/Kaiso, Memory of Loyalty
- 未熟な呪士/Callow Jushi / 横槍の邪等狗/Jaraku the Interloper
- 雇いの力男/Hired Muscle / 傷をつけるもの、切紗深/Scarmaker
- 狡猾な山賊/Cunning Bandit / 背信の化身、痣矛奇/Azamuki, Treachery Incarnate
- 武道家の学徒/Budoka Pupil / 樫倒しの伊馳我/Ichiga, Who Topples Oaks
神河救済、レア
- 上位の狐、呪之尾/Rune-Tail, Kitsune Ascendant / 呪之尾の本質/Rune-Tail's Essence
- 上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant / エラヨウの本質/Erayo's Essence
- 上位の大峨、苦御/Kuon, Ogre Ascendant / 苦御の本質/Kuon's Essence
- 上位の人間、焔村/Homura, Human Ascendant / 焔村の本質/Homura's Essence
- 上位の大蛇、ささ弥/Sasaya, Orochi Ascendant / ささ弥の本質/Sasaya's Essence
参考
- 反転動転驚天動地―神河物語の反転カードのデザイン(米Wizards社、英語)
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 709 分割カード
- 709.1 分割カードでは、1枚のカードに2組のオモテが存在する。分割カードの裏は、通常のマジックのカードと同じ裏になっている。
- 709.2 分割カードには2つの唱えられる半分が存在するが、分割カードも1枚のカードである。例えば、分割カードを引いたり捨てたりする場合、それは2枚ではなく1枚として扱われる。
- 709.3 プレイヤーは分割カードのどちらの半分を唱えようとしているのか、それをスタックに置く前に選ぶ。
- 709.4 スタック以外の領域にあるときは、分割カードは2組の特性を持つ。これは過去のルールからの変更である。
- 709.4a 分割カードは2つの名前を持つ。効果によってプレイヤーが名前を選ぶときに、そのプレイヤーが分割カードの名前を選びたかった場合、そのプレイヤーは両方ではなくどちらか一方を選ばなければならない。名前のうちいずれか1つが選ばれたものであれば、そのオブジェクトは選ばれた名前を持つ。
- 709.4b 分割カードのマナ・コストは、両方の半分のマナ・コストの合計である。分割カードの色やマナ総量は、その合計したマナ・コストによって決定される。
- 709.4c 分割カードは、それぞれの半分に書かれているカード・タイプを持ち、それぞれの半分の文章欄の能力を持つ。
- 709.4d スタック上にある、融合した分割呪文の特性も、それぞれの半分の特性を合わせたものである(rule 702.102〔融合〕参照)。
- 709 分割カード