遅延の盾/Delaying Shield

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カード名どおり、ダメージが与えられるのを遅らせてしまうカード。また、(1)(白)を支払うごとに1点ずつライフの損失を抑えることができる。

単純な防御カードとして考えるとさすがにカードパワー不足。2マナにつき1点軽減というのはいささか重すぎるし、かといって支払わないなら遅らせるだけでほとんど意味はない。崇拝/Worshipなり防御円なりを使ったほうがよほど便利である。

ある程度コンボ的な使い方をすると多少は意味が出てくる（もちろん狙う価値があるかは別の問題であるが）。

1. 遅延カウンターに置換したあとで、ライフロスが発生する前に踏み倒してしまう。
   • 破壊したりバウンスしたり、魔力の導管/Power Conduitや吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageでカウンターを減らしたりでもよい。
   • 永劫の中軸/Eon Hubがあればライフ損失を延々と先延ばしできる。ただし永劫の中軸が破壊されたときには大きなツケを払うことになる。
2. ダメージというイベントを一時的に置換できる性質を利用する。
   • 火力をプレインズウォーカーに移し変えされることを防げる。
   • 地震/Earthquakeや火山の乱暴者/Volcano Hellion＋モグの偏執狂/Mogg Maniacコンボなどで、双方が同時に大ダメージを受けて引き分けになるところを、自分だけその場は生き残ることができる。
   • 惑乱の死霊/Hypnotic Specterが持つようなダメージ誘発型のサボタージュ能力を阻止できる。また、感染や統率者ダメージなど、特殊な性質を持つダメージを、ただのライフ損失に抑えることができる。

• もみ消し/Stifleでアップキープ開始時の能力を打ち消すことができるが、カウンターだけ取り除いて「ライフを失う」部分だけ打ち消す、ということはできない。
• 倍増の季節/Doubling Seasonとの相性は最悪である。

参考

• カード個別評価：オデッセイ - レア