死の国からの救出/Rescue from the Underworld
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トップダウン・デザインのリアニメイト呪文。最初に現世(戦場)のクリーチャーを死の国(墓地)に送らなければならないが、次の自分のアップキープに、そのクリーチャーが死の国のクリーチャーを救出して共に現世に帰ってくる。
フィニッシャーのマナ・コストを踏み倒す手段としては、別途クリーチャーが必要なことや、5マナと重い上にタイムラグがあることから、いまいち使いづらい。インスタントだがリアニメイトは即座に行われないため、世界棘のワーム/Worldspine Wurmなどのリアニメイト防止策を回避することもできない。
クリーチャーを除去から一時的に避難させたり、擬似除去オーラをはずしたり、ETB能力を再誘発させたりといった、解放/Liberateのような利用法も考えられる。5マナでブリンク効果に加えてリアニメイト効果も得られるのは強力だが、墓地と戦場両方にクリーチャーがいないと唱えられないため腐りやすいのは難点。
スタンダードでは、メインデッキから使われる墓地対策である漁る軟泥/Scavenging Oozeの存在が大きな逆風と言える。
- ギリシャ神話における、竪琴の名手オルペウスが死んだ妻を取り戻すため冥界に向かう物語や、英雄ヘーラクレースが冥界で忘却の椅子に囚われたテーセウスを助け出すエピソードがモチーフとなっている(参考/翻訳)。またイラストに描かれている水辺は、生者の世界と死者の世界を隔てる地下の大河、ステュクスを意識したもの(参考/翻訳)。
ルール
- 呪文を唱える際には、対象を宣言した後で追加コストを含む総コストを支払う。したがって、死の国からの救出の追加コストで生け贄に捧げたクリーチャーを、同じ死の国からの救出の対象にすることはできない。
- 死の国からの救出の解決時に、まず遅延誘発型能力を生成し、続いて死の国からの救出をスタックから追放する。あなたの次のアップキープの開始時に、その遅延誘発型能力が誘発してスタックに置かれ、解決されて2体のクリーチャーが戦場に戻る。
- ルール文章はクリーチャーを戦場に戻し、続いて(墓地にある)死の国からの救出を追放するようにも読めてしまうが、そうではない。
- 生け贄に捧げたクリーチャーが何らかの置換効果によって墓地でない公開領域に置かれた場合でも、遅延誘発型能力の解決時にそれは戦場に戻る。
- 例1:エレボスの鞭/Whip of Erebosでリアニメイトしたクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは追放されるが、追放領域から戦場に戻る。
- 例2:統率者戦で統率者を生け贄に捧げ、統率領域に置くことを選択した場合、それは統率領域から戦場に戻る。
- 遅延誘発型能力の解決時に、生け贄に捧げたクリーチャーが墓地(または置換効果によって置かれた領域)から離れていた場合、それは戦場に戻らないが、対象としたクリーチャーは戻る。
- クリーチャー・トークンを生け贄に捧げた場合、それは消滅し戦場に戻らないが、対象としたクリーチャーは戻る。
- 遅延誘発型能力の解決時に、対象としたクリーチャーが墓地から離れていた場合、それは戦場に戻らないが、生け贄に捧げたクリーチャーは戻る。