フリースペル

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フリースペル(Free Spell)とは、呪文解決時に土地アンタップする効果が含まれた呪文の俗称。事実上無料(フリー)で唱えられるためこう呼ばれる。

目次

概要


Time Spiral / 時のらせん (4)(青)(青)
ソーサリー

時のらせんを追放する。各プレイヤーは、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたは土地を最大6つまでアンタップする。



Palinchron / パリンクロン (5)(青)(青)
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)

飛行
パリンクロンが戦場に出たとき、土地を最大7つまでアンタップする。
(2)(青)(青):パリンクロンをオーナーの手札に戻す。

4/5

ウルザズ・サーガで登場し、パリンクロン/Palinchron時のらせん/Time Spiral大あわての捜索/Frantic Searchなどがその代表。ウルザ・ブロックで登場した9枚は全て何らかの形でトーナメントを駆け抜けた。元祖フリースペルはすべて呪文であった。

もとの着想は「逆キャントリップ」であった。キャントリップが手札を失わずにマナのみで唱えられるのに対して、フリースペルはマナを失わずに手札の消費のみで唱えられるというわけである。しかし、マナで損をしないフリースペルは強烈なコンボが生まれやすく、凶悪なメカニズムとなってしまった。サファイアの大メダル/Sapphire Medallionなどのコスト減少カードや、繁茂/Wild Growthなど1枚の土地から複数のマナを生成するカードと相性がよく、これらのせいで、多くの場合無料どころか呪文を使うとマナが増えるという不可解な現象を引き起こした。また、手札を7枚補充する効果の時のらせん/Time Spiralは「マナを失わずに手札消費で唱えられる」というコンセプトを無視しており、「オリジナルのTimetwisterを超えた」とまで言われた。それゆえ、のちのちまで数々の凶悪なコンボデッキにおいて多用されるようになる。MoMaハイタイドデザイアなどはその代表格である。

Mark Rosewaterも失敗例として挙げるように、フリースペルはマジック最悪のメカニズムの1つといえるだろう。

ルール

旧ルール

フリースペル一覧

土地をアンタップするタイプのフリースペル。

以下は、マナを得るタイプのフリースペル。同名カードを唱え直すことができるマナを生み出し、同時にマナを生み出す以外の効果を発揮するもののみ記載する。

脚注

  1. May 20, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年5月20日 禁止制限告知(News 2019年5月20日 Ian Duke著)
  2. Ikoria: Lair of Behemoths and Commander (2020 Edition) Release Notes(Feature 2020年4月10日 Eli Shiffrin著)

参考

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