見捨てられし者の王/Lord of the Forsaken
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クリーチャー — デーモン(Demon)
飛行、トランプル
(黒),これでないクリーチャー1体を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカード3枚を切削する。
1点のライフを支払う:(◇)を加える。このマナは、あなたの墓地から呪文を唱えるためにのみ使用できる。
1つ目の能力は生け贄と引き換えにした切削。戦場に影響を与えないので、死亡が確定していたり、死亡誘発を持つクリーチャーと合わせて使うのが基本。黒マナが必要だが回数制限は無いので、サクり台としても有用。対戦相手を対象にライブラリー破壊を狙ってもよし、自分に使って墓地肥やしをしてもよし。登場したのが墓地利用をテーマの1つにするイニストラード:真夜中の狩りであるため、どちらかというと後者の目的の方が活用しやすいか。同セットで登場した降霊、復活したフラッシュバックとの相性も良い。
2つ目の能力はライフをマナに変えるチャネル/Channel能力。ただし生み出せるのは無色マナのみ、かつ墓地から唱える呪文に用途が限定されている。同時期のスタンダードにおいては、チャネルと相性の良いX火力にフラッシュバックを持つものが無い(夜を照らす/Light Up the Nightはフラッシュバック・コストにXを含まない)とはいえ、ライフ1点=1マナの取り引きが破格なのは知っての通り。1つ目の能力で墓地に落とした降霊、フラッシュバックを速やかに利用できる他、ドラコリッチ、エボンデス/Ebondeath, Dracolichなどの墓地から唱える手段があるカードと相性良好。
難点はこれ自身が重い上に除去耐性が無く、出た瞬間の隙が大きいこと。ファッティのため火力や格闘にはある程度耐えきれるとはいえ、確定除去を食らえばひとたまりも無い。また2つ目の能力で支払ったライフを補填する手段を持たず、重さを考えると出るまでにある程度削られている可能性が高いのもあって、最大限能力を活用するには相手を選びがち。不安なら絆魂を持ち、降霊が割り当てられている白と組み合わせるのがよいだろう。現時点ではこれといった活躍を見せている訳ではないが、相性の良いデッキが現れれば即環境に躍り出るだけのポテンシャルは持っている筈。
リミテッドではボムレアのひとつ。イニストラード:真夜中の狩りを使っている以上は降霊やフラッシュバックもそれなりに集まり、そもそも6マナ6/6のフライヤー、かつトランプルは除去の少ないリミテッドであればそれだけでもフィニッシャー級。