大狸/Greater Tanuki
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クリーチャー エンチャント — 犬(Dog)
トランプル
魂力 ― (2)(緑),大狸を捨てる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
魂力を持つ大型のクリーチャー・エンチャント。本体性能は巨体の狐/Vulpine Goliath、魂力は自然の繋がり/Natural Connectionで、タイプの違いを除けばそれらの上位互換。
マナ基盤が整わないと唱えられない大型クリーチャーに序盤の不屈の自然/Rampant Growthとして使える機能が備わっているという骨格は、基本土地サイクリングクリーチャーやシェフェトのオオトカゲ/Shefet Monitorの中間に近いデザイン。土地がタップインだったりサイクリングシナジーが受けられなかったりなど、コンボ性では劣るものの、リミテッドでは多色やランプの展開の安定化と、中~終盤の地上戦力としては汎用的な使いやすさがあり、エンチャントシナジーも期待できる。
構築では単純な土地加速カードとしても6マナアタッカーとしても力不足。補充/Replenish系カードや精霊の姉の召集/Spirit-Sister's Callテーマのデッキなど、エンチャントを気軽に墓地に置く手段が欲しい特殊なデッキなら採用できる。また、魂力でマナ加速できる大型クリーチャーという性能は唯一無二であるので、頂点壊滅獣/Apex Devastatorや発生の根本原理/Genesis Ultimatumなどの、踏み倒し先とマナ・コストのジレンマを抱えたカードに対する一つの解決策たりうる。マナ加速すると使い捨てになってしまう点では豆の木の巨人/Beanstalk Giantに劣るが、魂力ゆえに打ち消されにくい点で優れている。
スタンダードでは登場直後は目立った活躍はなかった。エルドレインの森参入後はアラーラへの侵攻/Invasion of Alaraに引っかからないマナ加速手段として、5色アラーラに採用されることがある。
パイオニアでも発見デッキで発見を阻害しないマナ加速手段として採用される。
- 狸なのにクリーチャー・タイプが犬であることが話題になった。確かに狸はイヌ科の生物であるが、同じイヌ科の狐が単独のクリーチャー・タイプであることや、生物学的には同種の狼も単独でクリーチャー・タイプとなっていることから、イヌ科のクリーチャー・タイプの法則からは外れていることになる。
- 狸は現実世界では日本をはじめ中国やロシア南東部から一部ヨーロッパ地域などそこそこ広範囲に生息しているが、ポップカルチャーではもっぱら日本に関連付けられがちであり、登場させられる次元/Planeが限定されるが故か。また、それとは別に、狸の英名がJapanese Raccoon Dogであるからという可能性もある。