ライフ
提供:MTG Wiki
ライフ/Lifeは、点数で表される数値であり、プレイヤーの生命力を意味するものである。各プレイヤーはライフ総量/Total lifeで表される量のライフを持つ。
目次 |
ルール
通常、ライフ総量の初期値は20点である。双頭巨人戦においては各チームが共用ライフ総量を持ち、その初期値は30点である。ただし、Vanguardなどの特殊なルール下でゲームを行う場合には初期値が変化することもある。
ライフを得たり失ったりする場合、その分だけライフ総量が変動する。
ライフ総量が0以下になったプレイヤーは、次に優先権が発生する時に状況起因処理によってゲームに敗北する(同時に各プレイヤーのライフ総量をチェックすることに注意)。逆に言えば、呪文や能力の解決中などの優先権が発生しない状況であれば、状況起因処理もチェックされないので、一旦ライフ総量が0以下になってもゲームに敗北しない。
- 例えば、焦熱の裁き/Fiery Justiceでライフが5点以下の対戦相手を対象にし、そのプレイヤーに5点のダメージを与えるとともに5点回復もさせた場合、そのプレイヤーは解決中に1度ライフが0点以下になるが、解決後には元の値に戻っているため敗北しない。
ライフ総量を特定の値にする効果(清めの風/Blessed Wind、不死の標/Beacon of Immortalityなど)や他のプレイヤーとライフ総量を交換する効果(Mirror Universeなど)によってプレイヤーのライフ総量が変化する場合、プレイヤーはライフ総量をその値にするために必要な量のライフを得たり失ったりする。ライフの増減を置換する置換効果(加護の反射/Boon Reflectionなど)はこれに影響する可能性があるし、ライフの増減によって誘発する誘発型能力(カヴーの捕食者/Kavu Predatorなど)はこれによって誘発しうる。
コストや効果でプレイヤーが1点以上のライフを支払う場合、ライフ総量がその量よりも大きくなくてはならない。ただし、0点のライフはいつでも支払うことができる。
プレイヤーがライフを得られないという効果(恒久の拷問/Everlasting Tormentなど)がはたらいている場合、プレイヤーは自分よりライフ総量の多いプレイヤーとライフ総量を交換することができず、交換効果は何もしない。また、そのプレイヤーにライフを得させることを含むコスト(激励/Invigorateなど)を支払うことができず、ライフを得ることを置換する効果(加護の反射など)は何もしない。
その他
- ライフ総量に上限および下限はない。ライフ総量が0以下になると通常はゲームに敗北するため意識しないが、0は下限ではなく、ライフ総量が負の値を取ることも起こりうる(→ 白金の天使/Platinum Angel)。
- 自らのライフを使って何かをするカードはどの色にも存在するが、ほとんど全てが黒である(→ スーサイド)。赤はどちらかというと「ダメージの反動」であり、(結果として似たようなものではあるが)ちょっと違う。白や緑は逆にライフを得る効果を持つカードが多い。青はどちらも少ない。
- ライフを半分にしたり、好きな値のライフを支払ったりする場合でも、非負の整数値をとる。1/2や1.3になったりはしない。
- ライフカウンターとして、ダイスやおはじき等を使う場合は相手の分も用意する事をお勧めする。相手が残りライフを確認してきた場合、そのターンに決め技を使用する前兆といえるので注意が必要である。
- 初心者はライフを得るカードを好み、ライフを失うカードを極端に嫌う傾向があるが、ライフを失うことはあまり気にしなくてもよい。0にさえならなければいくら減ってもいいのだ。→ ライフ・アドバンテージ
- もっとも、これはある程度やむをえないことである。ごく初期のデザインですらそうだったのだから。→ Juzam Djinn、剣を鍬に/Swords to Plowshares
- ルールと関係ないところでは、ループ・ジャンクションの別名を「ライフ」と言う。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 117 タイミングと優先権
- 117.1 呪文や能力がいずれかのプレイヤーに何か処理を行うよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーが処理を行えるかは、優先権のシステムによって決定される。優先権を持つプレイヤーは呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりできる。
- 117.1a プレイヤーは、優先権を持っているときならいつでもインスタント・呪文を唱えることができる。プレイヤーは、自分のメイン・フェイズの間で優先権を持っているときにスタックが空であればインスタント以外の呪文を唱えることができる。
- 117.1b プレイヤーは、優先権を持っているときならいつでも起動型能力を起動できる。
- 117.1c プレイヤーが優先権を持っているときならいつでも取れる特別な処理が存在する。他の特別な処理については、自分のメイン・フェイズの間で優先権を持っているときにスタックが空であれば可能である。rule 116〔特別な処理〕参照。
- 117.1d プレイヤーは、優先権を持っている時か、呪文を唱えたり能力を起動したりする途中でマナの支払いが必要な時、あるいは(呪文を唱えたり解決したりしている間や、能力を起動したり解決したりしている間も含む)ルールや効果がマナの支払いを求めた時ならいつでもマナ能力を起動できる。
- 117.2 他の能力や処理は、ゲームのルールによって自動的に作られたり実行されたりするか、または優先権を得ることなくプレイヤーによって実行される。
- 117.2a 誘発型能力は、呪文を唱えている間や能力を起動している間、あるいは呪文や能力を解決している間であっても、いつでも誘発する(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)。しかしながら、能力は誘発した瞬間には何もしない。いずれかのプレイヤーが優先権を得る時点で、誘発していてまだスタックに積まれていない能力はスタックに積まれる。rule 117.5 参照。
- 117.2b 常在型能力は継続的にゲームに影響を及ぼす。優先権は関係しない。(rule 604〔常在型能力の扱い〕、rule 611〔継続的効果〕参照)
- 117.2c ターン起因処理は、特定のステップやフェイズが始まったときに自動的に発生する。これはプレイヤーが優先権を得るよりも前に処理される。rule 117.3a 参照。ターン起因処理は各ステップやフェイズが終わったときにも自動的に発生し、それ以降にプレイヤーが優先権を得ることはない。rule 703〔ターン起因処理〕参照。
- 117.2d 状況起因処理は特定の条件を満たしたときに自動的に発生する。rule 704〔状況起因処理〕参照。これはプレイヤーが優先権を得る直前に処理される。rule 117.5 参照。
- 117.2e 呪文や能力を解決すると、プレイヤーに選択を求めたり処理を行わせたりマナ能力の起動を許可したりすることがある。プレイヤーがそうした場合にも、呪文や能力の解決中にはいずれのプレイヤーも優先権を得ない。rule 608〔呪文や能力の解決〕参照。
- 117.3 どちらのプレイヤーが優先権を持っているかは、以下のルールによって定められる。
- 117.3a アクティブ・プレイヤーは、ほとんどのフェイズとステップの開始時に、ターン起因処理(ドロー・ステップ の間に カード1枚を引くことなど。rule 703 参照)の後、そのフェイズやステップの開始時に誘発する能力がスタックに積まれた後で優先権を得る。ただし、アンタップ・ステップには優先権は発生せず、通常はクリンナップ・ステップにも優先権は発生しない(rule 514.3 参照)。
- 117.3b 呪文や能力(マナ能力を除く)が解決されたら、アクティブ・プレイヤーが優先権を得る。
- 117.3c 呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりしたプレイヤーは、その後で優先権を得る。
- 117.3d プレイヤーが優先権を持っていて何も処理をしないことを選んだ場合、そのプレイヤーはパスしたことになる。そのプレイヤーのマナ・プールにマナが残っている場合、何がどれだけ残っているかを宣言する。その後、ターン順で次のプレイヤーが優先権を得る。
- 117.4 全てのプレイヤーが続けてパス(すべてのプレイヤーが何も処理を行わずにパスすることをそう言う)した場合、スタックの一番上のオブジェクトが解決される。この時点でスタックが空の場合、そのフェイズやステップは終了する。
- 117.5 いずれかのプレイヤーが優先権を得る場合、ゲームはまず該当する状況起因処理を単一のイベントとして行う(rule 704〔状況起因処理〕参照)。状況起因処理が1つも発生しなくなるまでチェックが繰り返される。その後、誘発型能力がスタックに積まれる(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)。この手順は、それ以上の状況起因処理が発生せず、能力が誘発しない状態になるまで繰り返される。その後で、該当するプレイヤーが優先権を得る。
- 117.6 「共有チーム・ターン」選択ルールにおいて、個人ではなくチームが優先権を得る。rule 805〔「共有チーム・ターン」選択ルール〕参照。
- 117.7 優先権を持つプレイヤーが、他の呪文や能力がスタックにある間に呪文を唱えたり起動型能力を起動したりした場合、新しい呪文や能力は、その前の呪文や能力に「対応して/in response to」唱えられ、あるいは起動された、という。新しい呪文や能力は、一番最初に解決されることになる。rule 608〔呪文や能力の解決〕参照。
- 117.1 呪文や能力がいずれかのプレイヤーに何か処理を行うよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーが処理を行えるかは、優先権のシステムによって決定される。優先権を持つプレイヤーは呪文を唱えたり、能力を起動したり、特別な処理を行なったりできる。
- 117 タイミングと優先権