テレパシー/Telepathy
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対戦相手の手札を公開情報にするシンプルなエンチャント。あらゆるデッキにおいて、相手の手札を把握することは戦略上非常に重要である。しかも見せるのは対戦相手だけで、自分が持っているカードがこれによって知られることは無い。そして、たった1マナで戦場に出すことができる。
しかし弱点は多く、まず相手の手札に干渉することができず、見るだけだということ。2枚目からは何の役にも立たず腐るということ。そしてとりあえずはカード・アドバンテージを確実に失ってしまうことである。つまり、直接ゲームに影響する能力はなく、完全に戦略上のサポートしか行わない珍しいカードだといえる。
一見トーナメントレベルに達しているとは思えないが、ヴィンテージやクラシックでデッキの種類を問わず、採用されることがある。コンボデッキではコンボスタート前の安全確認のため、ビートダウンやコントロールデッキでは情報を多く得ることで最適なプレイングを行なうため、など、理由はさまざま。ピッチスペルなどの戦場の状況だけでは読み切れない危険を察知し、カード枚数のアドバンテージではなく、質のアドバンテージやテンポ・アドバンテージを得られることが強みである。腐ってしまう2枚目以降をForce of Willで有効活用できるというのも使用のハードルを下げている。
ただし手札を見ること自体はそれほど珍しい効果ではない。一時的に見るだけなら手札破壊の強迫/Duressやキャントリップののぞき見/Peekやギタクシア派の調査/Gitaxian Probeがあり、たいていはアドバンテージを失わないそちらのほうが優先される。
- 青でなくても使えるウルザの眼鏡/Glasses of Urzaがある。そちらはほぞなのでサーチしやすい反面、1ターンに1回だけなので覗いた後にドローされると若干確実性に劣る。
- 多人数戦であれば、対戦相手全員に効果を及ぼす。裏を返せば除去されやすくなるということでもある。
- ちなみにKai Buddeはかつてインビテーショナルカードとして、これを非常に強力にしたようなカードをデザインした。詳細は非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigyを参照のこと。