静穏の天使/Angel of Serenity
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クリーチャー — 天使(Angel)
飛行
静穏の天使が戦場に出たとき、あなたは戦場にある他のクリーチャーかいずれかの墓地にあるクリーチャー・カード、あるいはその両方から最大3つまで対象とし、それらを追放してもよい。
静穏の天使が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーの手札に戻す。
強力かつ変則的なナイトメア能力を持つ天使。CIPで戦場か墓地のクリーチャーを合計3枚まで追放できるのだが、その後戦場を離れた場合、追放したカードを元の場所ではなく手札に戻す。
戦場のクリーチャーを3体追放しつつ5/6飛行として居座れるため、盤面へのインパクトは非常に大きい。即座に除去されたとしても3体分のバウンスに相当する損害を与えたことになり、再び立て直すまでの時間を稼ぐことができる。
自分の墓地のクリーチャーを追放しておき、除去された場合の保険とするのも有効。特に2枚の静穏の天使で追放と回収を繰り返すことで、実質的に除去を無力化することができる。
墓地対策としても機能する。除去が予想される場合は相手にアドバンテージを与えることになるため、かなり状況を選ぶ用途と言えるが、例えばリアニメイト前提の重いクリーチャーなどは手札に戻っても大きな脅威とはなり難いだろう。
弱点は7マナという重さ。最も簡単にこれを克服する使い方としては、マナ・コストを踏み倒すリアニメイトでの用途が考えられる。前述の、2枚を交互に回収するテクニックは基本的に利用できないが、墓地を肥やす過程で一緒に落ちた中堅クリーチャーやマナ・クリーチャーを追放しておき、静穏の天使が除去された場合の後続、及び他のリアニクリーチャーの素出しに繋げて行くなどが考えられる。
総じて能力の使い方の幅が広く、高い盤面干渉力と一定の除去耐性を兼ね備えた優秀なクリーチャー。イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期のスタンダードでは、堀葬の儀式/Unburial Ritesを用いたリアニメイト、遥か見/Farseekを利用した緑系ミッドレンジなどで活躍した。ラヴニカへの回帰ブロック構築でも、青白コントロール系のデッキでしばしば使われていた。テーロス・ブロック参入後のスタンダードは使用頻度が下がっている。