ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade
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ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、ゴブリン(Goblin)を1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ゴブリンの手投げ弾はそれに5点のダメージを与える。
フォールン・エンパイアの優良コモンの1つ。追加コストにゴブリン1体が必要だが、たったそれだけでなんと1マナ5点火力という破格の性能。
ソーサリーであるために除去に対応して生け贄に捧げる使い方はできないが、それでもこのダメージは強烈。攻撃の終わったゴブリンを戦闘後メイン・フェイズで飛ばせば無駄がない。1マナでほとんどのクリーチャーに対処可能であり、最後の一押しとしても役立つ。ゴブリンの選択肢が豊富な今ならば相対的に価値も上がったと言える。
その高い破壊力を買われて、黎明期のゴブリン・バーン系デッキで重宝された。基本セット2012再録時にも、ゴブリンを中心としたスライにおいて活躍している。
- フォールン・エンパイア版ではコモンであり絵柄が3種類あるため、少ないパックで必要な枚数を揃えることができた。トーラックへの賛歌/Hymn to Tourachもそうだが、こういう強力なカードの入手が容易だったおかげで大量にパックを買う必要性が生まれず、フォールン・エンパイアがあまり売れなかった、と言われている。
- 3種類のイラストの内、1枚に描かれているゴブリンのモリにはちょっとした秘密がある。(画像)Ron Spencerのちょっとしたお遊びとのこと。
関連カード
- 黒には、同じようにゴブリンを生け贄に捧げてマイナス修整と本体ダメージを与える有象無象の発射/Fodder Launchが存在する。黒の近類カード群は死の爆弾/Death Bombの項を参照。
主な亜種
追加コストとして何かを生け贄に捧げる単体火力には、後にいくつかの亜種が作られている。
- 投げ飛ばし/Fling - クリーチャー1体を生け贄。2マナでクリーチャーのパワー分ダメージのインスタント。パワー依存ダメージの亜種はそちらの項を参照。
- 土壇場の努力/Last-Ditch Effort - X体のクリーチャーを生け贄。1マナX点ダメージのインスタント。
- 命知らず/Reckless Abandon - クリーチャー1体を生け贄。1マナ4点ダメージのソーサリー。
- 爆片破/Shrapnel Blast - アーティファクト1つを生け贄。2マナ5点ダメージのインスタント。
- 焦熱の結末/Fiery Conclusion - クリーチャー1体を生け贄。対クリーチャー限定。2マナ5点ダメージのインスタント。
- 欠片の飛来/Shard Volley - 土地を1つ生け贄。1マナ3点ダメージのインスタント。
- マグマの裂け目/Magma Rift - 土地を1つ生け贄。対クリーチャー限定。3マナ5点ダメージのソーサリー。
- 石弾化/Artillerize - アーティファクト1つかクリーチャー1体を生け贄。4マナ5点ダメージのインスタント。
- 巻き添え被害/Collateral Damage - クリーチャー1体を生け贄。1マナ3点ダメージのインスタント。
起動型能力として同種の効果を持つパーマネントはゴブリンの砲撃/Goblin Bombardmentの項を参照。
ストーリー
ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenadeは可燃性混合物を収めた容器や爆弾の一種。手投げ弾とは名ばかりでゴブリンの手によって直接目標まで運ばれそのまま爆発させたり、ゴブリンと一緒に目標に投げつけられる。
サーペイディア/Sarpadiaの暗黒時代の兵器として登場した。
小説And Peace Shall Sleepでは、リーオッド・ダイ/Reod Daiがサーペイディアのゴブリンへ製造法を伝えた兵器の一つ。別名Goblin Egg(ゴブリンの卵)。使用者自身も爆死する自殺的な武器であるが、リーオッドは、作動を確実なものとするため持ち運ぶ必要があるとゴブリンに説明、納得させている。
漆黒の手教団/Order of the Ebon HandのGenkr Nik(ジェンカ・ニク)はリーオッドを拷問にかけゴブリンの卵の製造法を聞き出そうとした。