大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
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アーティファクトが墓地に置かれるたびに対戦相手1人から1点のライフを失わせるクリーチャー。親和デッキのキーカードの1つ。
大量にアーティファクトが存在するミラディン・ブロックならではのカードといえる。この手のカードは黒らしく各プレイヤーがライフを失うのが普通なのだが、こいつは一方的に失わせるやり手。
アーティファクトはそこらじゅうに存在したため、能力の誘発には事欠かなかった。特に親和デッキにはアーティファクトを自ら墓地に落とす手段も豊富だったため、まるでアーティファクト1つを1ライフロスに変換できるかのように機能する。ただでさえ強力な電結の荒廃者/Arcbound Ravagerが、何か行動を起こすたびに本体から2点3点とライフを攻め立ててくるとあっては手が付けられない。
出た当初から悪い評判が多かったが、ついに2005年3月20日より、コモンのクリーチャーとしては史上初めてスタンダードで禁止カードに指定されることになった。2005年9月20日から、エクステンデッドでも禁止となり、さらに2006年3月20日から、ミラディン・ブロック構築でも禁止となる。本来クリーチャーは、他のパーマネントと比べて除去しやすいため禁止されにくい。それにもかかわらず、これだけ禁止措置が連発されるということはこのクリーチャーがどれだけ強力かを物語っていると言える。
- しかし、公式ハンドブックでは「自分でアーティファクトを大量に展開し、それらを次々に破壊していくデッキなら出番があるだろうが、強そうに思えない」と評価されている。
パウパーでも使用可能だが、意外にも親和デッキでの採用率はそれほど高くない。エイトグ/Atogと組み合わせたときに色が合ううえにより爆発力の高い投げ飛ばし/Flingやティムールの激闘/Temur Battle Rageに立ち位置を奪われているようだ。黒に親和デッキで有用なカードが他になく、色事故の懸念があるのも大きい。この点については、モダンホライゾン2で2色土地の橋が収録されたことにより、ややリスクが下がった。また、フォーゴトン・レルム探訪にて、命取りの論争/Deadly Disputeが収録されたことにより、黒を使う意義が生まれたため、大霊堂の信奉者も採用した青黒赤の構成も環境に登場している。
リミテッドでもアーティファクトが多い環境なのでダメージレースを仕掛けるならなかなか優秀。序盤に出れば3点〜5点は持っていってくれるだろう。
- この能力は、アーティファクトが墓地に置かれれば強制的に誘発し、対戦相手も対象にとらなければならない。ライフを失わせるかは解決時に決定する。ライフを失わない選択をすることも適正であるので、トラブルにならないように、きっちり宣言すること。
- 薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtainなどによって「墓地に置かれる代わりに」追放された場合は、そもそも墓地に置かれないのでこの能力は誘発しない。
- レオニンの古老/Leonin Elderと対になっている。
- 貴重な黒クレリックでもあるので、クレリックデッキでも使われることがある。